2020年10月02日
・仕事、出荷して収穫、シャインはパープルの2倍の速度で出せる。パープルは引っ張りすぎて病気やしなびが多すぎるが、Z園は試しに収穫したら健全だったので、なんとかそれを出し切りたい。直売所はカラカラだった、GoToキャンペーンが東京を含んだので増えるかと思ったが、ツアーはやっぱり感染が懸念されて不人気、個人で来るとGoToキャンペーンのクーポンが土産でも使えるそうで、それが対象外だから客足がもってかれている気がする。GoToイートも評判悪い予約サイト、食べログとかとタイアップとかで、この国の政府は何を見てるんだろうと思う。今更か。
その後、水田の畦をビーバーで刈る。近所の老夫婦も水田を貸さず自分達で管理とか言い出したら草刈りすら出来ずに今頃ビーバーを軽いのを新調したそうで、なんだかなぁと思うが、ビーバーはセッティングやベルトや刃次第でいくらでも軽くはなる。ただ、畦で蔓が絡むと刈った草が動かないのでほんと刈りづらい。久々に畦草刈ってスッキリはした。あとはハザ足片付けだな。やっぱり8枚刃は最強だと思った。
そうこうしてたら、配達のカブの爺さんが久々に自宅にいる時に来たのでカブをチェック、案の定オイルは交換してないタイヤのエア圧も見てない、死にたいのか?ってぐらい。後期高齢者の講習受けたかなんだが、コロナ関係で3ヶ月ぐらい伸び伸びだったそうで、今75越えてるんだとびっくり。そしたら最後にサイドスタンドがぶっ壊れている事が分かって溶接で修理してやったのだが、改めて考えるとアレで良かったのかなぁと反省もある。
サイドスタンドの足はホンダのは円形で、プレス用はそれが幅広だが円形、正確には円筒形に見える。円筒形のメリットだが、まず面圧が分散されるし、足自体の構造強度が上げられるので、その分軽く出来る。そして円筒周囲は面圧上げてスリップしづらく出来る。方向性が無いので、特定の凹凸で傾いたりしづらい。私は廃品のテッパン溶接したが、あれだと重かったかもなぁ。既製品で円筒の足だと足場パイプの蓋とか探せば結構あるはずだ。まあ手持ちでないからしょうがないけど。
・夕方、収穫体験からも連絡が来た。とりあえず20人ほどで来るらしい。100人ちかくいたはずだから、まあ動ける年齢の適当に散歩出来るのがそのぐらいなんだろうな。40人でもいいとは思うが、一人一房って計算なんかもなぁ、子供がそんな食べられるか私は疑問だが。てか、以前は孫なり食べてたって言うから、そういう感じで来てるんかも知れない。
・とあるお客様から「ブドウが甘すぎる」という指摘をもらった。うん、それは私も薄々感じていたよ。自慢じゃないけど、確かに糖度を上げる事に栽培者も作出者も拘りすぎているのは事実だ。ただ、これも自然条件によるので、糖度が上がらない年は上がらないし、糖度が上がりすぎる年もある。糖度が上がりすぎる年はさっさと収穫すればいいじゃないかと言われそうだが、実は糖度だけじゃなく酸度の低下なんかの要素もあるので、酸が下がらないと甘くてもまずいって事もある。また、糖度だけじゃない部分での不満もあるんじゃないかとは思う(今年はしなびやすいし、軸が乾きやすい、高温と降水量不足で)。
ワインを作る時には糖度は補えるし、風味を最優先に考えるが、生食の場合はまず風味についての一定の見解がないので軽視していたのは事実だし、市場でも基本は糖度検定であり、補助的に酸度の判別をするぐらいで、風味については言わない。まあ過熟になるとフレッシュな風味から別の風味になるのだが、品種によってはダダ甘いのも多い。私はスチューベンなんかダダ甘いと思うのだが、やっぱり風味はあるようで、それより甘い品種に切り替えても受け入れられないって事も多い。風味に関しては他にもミネラル要素とか、有核か無核かという差も言われる。あとワインは製品になるまで時間があるし収穫は短期間だが、生食は収穫が長期でどうしても最初と最後で変わってくる。需要だって刻々と変わるし、市場だと値段だって変わる。それが味と関係ないのも事実だし、自分の直売も随時価格調整なんかやったら大変なのでやってない。あ、直売所で出す時はやってるが。
品種で言うと糖度がそこまで高くなく、風味が優美・・・と言うと黄玉や多摩ゆたかはおいしい。ただ皮ごと品種ではないという欠点がある。米国種は比較的「ショ糖系のくどい甘さ」「風味はそんなに」って感じで、欧米種は「果糖の甘さでさっぱり」「香りはいいかも」という傾向はあるが、近年は大抵そのハイブリッドで「甘さと風味の両立」に進んでいる。さっぱりで皮ごとが良ければ輸入ブドウのトプソンシードレスでもくってりゃいいしな・・・日本でバンプがこれだけ猛威をふるっているのも気象条件もさることながら、糖度が高いってのはある。じゃあシャインを3tぐらい生らせて糖度18MAXぐらいで栽培するか?すごい経済的にはおいしいはずだけど、あれは風味も水っぽくて好きじゃないんだよなぁ。糖度以外の要素の濃縮要素があるのかどうか・・・
まあ、ともかく糖度が高すぎるというのはまっとうなご意見なので、先輩から新品種のブドウを融通してもらって、超豪華詰め合わせ(なんとウィンクにオリエンタルスターにパープルにシャインで2.5kgぐらい入ってる)を送っておいた。どういう感想を頂けるか楽しみだ。
・アイガモとニワトリ、どちらが強いのか?これはもうニワトリのようで、アイガモ放して餌やると、ニワトリが横取りしてる。アイガモの食欲が復活したのに、これじゃ意味ないんだよぉ。って思うけど、ニワトリを追い払ってもすぐやってくるし、ニワトリが餌食べて悪い訳出もないから微妙。まあ雄にはやりたくない。雄は確定2羽、怪しいのは白い雄一羽に絞られた。白い雄は足が長くて軍鶏みたいな感じ。どうせおいしくないからこいつから食うか、確定の白雄を食べてからこいつがどう変わるか見るか。前、キツネに食われた白いニワトリは雄だと思ってたら産卵はじめてびっくりした覚えがある。アイガモはやっぱり雄がリーダーになってみんな付いて歩いている。雄は鳴かないので、無言で歩く雄の後ろでメス達がグワッグワ鳴いて行列してんのはファニーだ。アヒルは小屋の出し入れにそれほど抵抗しなくなった。
・明日 ハザ足片付け、トラクター、ワインサンプル、買い出し、映画、直売
Posted at 2020/10/02 22:22:33 | |
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