2021年02月23日
・ ・ジャンクで買ってから放置プレー決めてたシュレッダー・チッパーを修理した。ナリは小さいがエンジンは5馬力もあるハンマータイプなんで結構な高級品だ。この手のは自走するのが多いが、これは自走しないので、軽トラに乗せるのが一苦労。ただ畑で引っ張る分にはそれほど大変ではない。軽くプラグ清掃エアクリ清掃オイルチェックして動作系のチェーンを清掃注油。残ガスがわずかにあったので抜いてカップも清掃してパーツクリーナーで動くのを確認したが、ガスでは始動しない。で、キャブを抜いたらフロート室が真っ黒だった。比喩じゃなくて真っ黒、こんなすごいワニスの塊見た事ないよ・・・当然ジェット類もカチカチに詰まってるし、フロートバルブがワニスで固着して抜けないのには参った。結局クリーナー攻撃とヒートガンを交互にやってなんとか分解したけど、こいつはわるい事にスプリングを組み立て式で使ってて、清掃中に指にくっついて逃亡しやがった。部品落とす事は気をつけてたけど、こんな飛び散り方初めてだよ。結局見つからなくて適当な針金で自作して誤魔化した。
これでテストしたら無事動いたので軽トラの荷台に載せたまま枝を粉砕してみたけれど、途中でチョーク戻すとストールするようになってしまったので回転下がるの覚悟でチョークかけてテスト。なので回転数は低いのだけど、機材はちゃんと使えるのを確認した。ただ、ブドウの枝はほんと絡まるので、まとめてあると逆に入れづらい。拾って直で入れるなら楽だろうけど、それはそれで集めるのが大変そうだ。また粉砕と言ってもこれはフレールの中に強制的に送り込む構造なので、太い物でも詰まったりはしない代わりに粉砕度合いはほどほどと言った感じ。畑に直で撒くならもう少し細かくなってないと害虫が残ったままという恐れが若干だがある。堆肥化するなら充分すぎるだろうけど。燃費は割と良さそう。以前は組合の貸し出しを利用した事もあるが、あっちは構造が違うのか粉砕度合いはもう少し高かった気がするが、音が高周波でうるさくてとてもじゃないが使いたい代物じゃなかった。これはイヤマフしてれば特に不快になる感じではないかな。
あとは投入口ガイドが欠品しているので作らないと入れづらい。引っかからないように一枚物で段差なくして入れられる構造にしたい。大きさは大きくしても吸い込まないから小さいままでいいかな。キャブのOHもう一度やってメインジェット系統修理(恐らくミキシングチェンバーの詰まりが取れて無い、ここは分解出来ない)。
・堆肥受け取り、今回は違う人が配達に来た。以前から運転の人はおじいちゃんで「はやく引退したい、別の人が入らないので大変」とこぼしていたので、新しい人なんかなと思ったら、前からやっている人だそうだ。たしか違うサイズの車の担当だったはず。よかれと思ってへんな誘導したので逆に難しそうだった。水田はほどよく締まって車もスタックしなかったから中で切り返ししてもらえば良かったよ。
で、おじいちゃんどうなったかと思ったら、靱帯やって車の運転辛くなったので引退。多分他の作業はやってるんだろうけど。他の人が入った感じではないのがなぁ・・・また昨年は堆肥化プラントの攪拌機が壊れて温度調整がおかしくて、カラカラのが届いたんだが、今年のは逆にまだ生っぽい感じのが来た。聞いたら攪拌機もまだ修理されてなくて、ローダーで切り返してるんだそうだ。すごい忙しいという感じでもないので、それで出来るんならいいんだろうけど、堆肥化プラントって別の言い方すると家畜糞の処分場な訳で、そこが上手く回ってないとトレイが詰まってるような事になるんですけど大丈夫なんですかね。ま、堆肥を値上げしてペイしようって事ではないので助かってるんだけど。これまともに袋堆肥で買ったら2倍~4倍ぐらいになる。意外とお得じゃないように錯覚するのは、他の都道府県からも処分の意味で安く持ってこられているからだ。さて、これで堆肥散布も仕事としてはじまるな、ユンボなおさないと。
・US2 救難飛行艇開発物語4 読了
改めて思った、救難飛行艇は兵器である、と。使用者、そして要救助者の命を預かっていて、その頻度や要求の高さはなかなか他の防衛装備にはないのではないだろうか。ただの飛行機であれば、恐らくノウハウ、あるいノウホワイ(Know why)が蓄積されているのだろうが、飛行艇に関しては日本は他にお手本を探ることが出来ない。珍しく、日本がパイオニアであり自ら切り開いている分野なのだ。救助に限れば近海ならヘリもありうるが、遠海長時間となると飛行機が必要だし、それが出来るオスプレイなどはダウンウォッシュがきついので救助が難しいという弱点がある。ただ、「いい機体を作り30年、40年使える耐久性」があると、なかなか商売としては成り立たない。US2も折角開発したけれど想像以上に配備されてないという嘆きは聞く。まあ頻繁に海難救助が必要にならないほうがいいとは思うけれど、守備範囲が広いのも配備数を絞れるということにつながるんだろうな。そうなれば人員も減らせるわけでトータルコストは下がるのだろうが、イニシャルコストが高い機体として許容できるかは運用側にもよるのだろう。
という事で、US2の開発が1996年にスタート、初飛行2003年、配備が2007年、2021年は開発スタートから25年になる。最後の方やインタビュー記事でUS3や民生用モデルの話が出ていたのは興味深い。きっと技術者の方の次世代育成や新しくあこがれて入った人が担っていくのだろうと思う。で、輸出用・民生用としては海難救助もさることながら、空中放水の消防モデルの設定が言われていた。温暖化で山火事の多発が見られるし、日本でも松枯れ病で枯れ山になっていて山林火災が心配される。ヘリで空中放水もやってるが、飛行艇なら桁違いな散布が可能だろうとは思う。ただ、山火事って雨でもなかなか消えないので、飛行艇でもどの程度効果あるのかだな。混合薬剤とかいろんな工夫が必要だろうとは思う。
もう一つはコストダウンや新製造技術への対応だった。恐らくUS2の取り込んだ技術トレンドは飛行機全体としてみても結構高くて新規軸は無いかも知れない。言ってみればUS2はガンダムで、性能面だとまだ陳腐化はしてない。逆にこの先、自動着水制御などが出来たとしても救難に人はいるので無人化、モビルドール化はしない。しかし製造技術の進歩としてより3Dプリンターを活用するとかロボット製造にするとか、コストを1/3にしたいという話が出ていた。つまりジムを作ると。私は飛行機の価格がそんな安くなるもんかな?とも思うが、途上国需要や消防民生での利用を考えるとそのぐらいにしたいのかも知れない。まぁ、そうなると同じサイズでは無理な気はするけど。
これ読んでいて思うのは、「第二次大戦はどんだけ無茶な開発やってたんだろう」という事。マンパワーやコストはかけられたかも知れないが、計算とかは当然今より初歩的な物しか出来ないはず。不具合もかなり多かったのをいきなり飛ばしてトラブル続きなのを実戦部隊に納入だったんだろうなと。もう一つ思うのは、製品が高度化しすぎてKnow whyを全員に求めるのがきつくなってきているのではないかという問題。実際、自動車や日本の製品で必然性があってついていたものの意味が若い世代に伝わってなくてオミットした製品でトラブルが起きたという事例をちょこちょこ聞くようになってきた。日本の場合は特に世代交代に失敗して中間がいないという問題もあるのだろうけど、ボーイングでさえ同じ問題がおきてるし、開発そのものを製品化というかプログラム化していかないときつい気がする。
はあ、おちついたらいつかUS2見にいきたいな。
・明日 シュレッダー修理 棚線張り 残渣積み
Posted at 2021/02/23 23:08:43 | |
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