2011年11月07日
  
				
				 ・ミニキャブはキャビンが狭いしエアコンが無いので室内の曇りが酷い。また後ろも荷台の荷物で見えないのでサイドミラーが頼りなのだけれど、サイドも雨滴や露が付着して見づらい。最近は消防団の朝の訓練をやっちゃってたりするので、いい迷惑なんだが、朝出ないといけないし。
  ということで、親水性のコーティングに挑戦してみることにした。今は光触媒以外の製品もあるが、評判がイマイチなので、TOTOのハイドロテクトの技術継承をうたう製品を買ってみた。TOTOはハイドロテクトで自動車業界にコーティングで参入したが、結局いろいろ問題があって撤退した。具体的な問題はよう知らないが、見切り発車で参入して加盟店を作っておいてさっさと撤退したので、TOTOの評判は良くないだろうし、製品に問題があったとしか思えない 
  
  ・下地処理は例の金剛石研磨剤、ほんとコレは優れもの。コリコリと油膜が落ちていく。そうしたら綺麗に洗い流す。素のガラスは親水性なので、ペタッとした感じで水幕が広がる。で、フロントガラスはガラコにした。いろんな理由が言われているが、フロントに親水性コートは出来ないと思う。それはコーティングに付着力が無くて簡単にはがれてしまうらしいので、ワイパーが使えないからだろう。ワイパーを併用できる撥水コートとは違う。またリアにウォッシャーがある車も親水性コートは使えない。ワイパー問題もあるが、ウォッシャーが多分撥水用とそうでないので異なるからだ。
  本処理に関してはハイドロテクト系は楽だった。フッ素系と異なり拭き取りが不要なのだ。最初それが分からなくて拭いてしまったのだが、摩擦係数がかなり高い素材なのが分かる。これが親水性を持つ酸化チタン皮膜なんだろう。酸化チタンといえば白色の純度が高い染料なので、色むらになるかと思ったが、乾いてしまうとまったく見えないし、塗っててもよく分からなかった。ただ言われるほど白濁はしなかった。一方ガラコはかなりがんばって拭き取らないと白ムラが見える。ただ、昔の撥水コートはがんばって液体出しすぎて白いのが粉になってはがれるようなのもあったが、施工に慣れたからかガラコの特性か、そういうことはなかった。付着性が向上したのかも知れない。
  最後の室内である。というか親水性コートが室内でも使えないかと思っていたのだが、テストした時点で結露にはほとんど効果がないのが分かったので、同時に買ってきたTAKEHARA/ProStaffの「くもり止めショット」を使ってみた。クリンビューを筆頭に、この手の商品はそれこそ腐るほどあるのだが、私は一点気に入らない点があった。それは、「ガラスクリーナーとしても使えます」って事だ。これらは全て「界面活性剤」を使っていて、結露した水を膜として取り込む仕組みだ(だから親水コートも使えるんではと思ったが、まだ光触媒が活性化してないのか、すぐに曇ってしまった)。だから汚れも取り込む性能があるのは当たり前なのだが、そもそも曇りは汚れが原因の部分が大きいので、清掃すればどのみち曇りづらくなる。ところが、この手の界面活性剤はなぜか油膜っぽくなるので、逆にギラついたりしてしまう。そもそも綺麗に内側を拭くのと界面活性剤を残して仕上げるのは矛盾がある。
  で、「くもり止めショット」も界面活性剤ではあるが、ギラつかない事を書いてあるし、汚れ落とし兼用みたいなのではなくて、事前処理で曇り止め効果があると明確に書いてある唯一の商品だった。アルコールなどで内窓を綺麗にしてから「くもり止めショット」を使ってみたが、確かにギラ付いたりせず、まるで撥水コートのような白っぽい乾燥した感じの物が残る。もちろん、それを拭き上げると完成である。効果の方は独特で、息を吹きかえると白くなる前に水膜になって透明になっていく。ちょうどクリアスプレーをブツブツになるぐらい濃く吹き付けても、溶け込んで透明になっていくような感じ。
  たーだ、この手の商品は、エアコンが普及した今、それほど関係ないんだろうなぁ-
				  Posted at 2011/11/07 14:08:25 |  | 
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				2011年11月05日
  
				
				 ・山の方に間伐材をもらえるとかなんとかで行って来た。久々に未舗装林道を飛ばしたり、峠のくだりを楽しんだりしたのだが、車の話でも。先行は最終ちょい手前のサンバーでNA、MT.こっちはミニキャブU42Tなのだが、「こんなサンバーは違うのか」とショックを受けた。サンバーは60過ぎの人が乗っていたので、超絶テクで走らせているのではないと思うが、ともかく悪路に強い。未舗装の登坂のヘアピンなんか、ミニキャブだとトルクが無いので2速で入るとふけないし、1速に落とすとホイルスピンで進まない。タイヤがそもそもこっちは乗用なのが大きいだろうけれど、仮にタイヤが食いついても2速であの加速はしないわ。U42Tの低速トルクの無さを痛感した。TT2もトルク自体はないだろうけど、回転馬力があるからねぇ。カタログだとこっちは42馬力、あっちは48馬力だが、重量が50kgも違うのでチャラかと(両方とも空荷ではないから、公平な比較ではない)。トルクはサンバーが5.9kg、ミニキャブが5.7kgとどっこいなのだが、サンバーはわずか3200回転!こっちは5000回転!最大馬力はサンバーが6400で、ミニキャブは6000rpmなので、「サンバーの方が圧倒的にトルクが厚くて広い」。ピーク馬力時にミニキャブはトルク5kg、サンバーは5.4kg。サンバーのトルクバンドは3200から6400までほとんどフラットなのが分かる。ミニキャブは2ストレーサー並みの狭さだと分かる。実際問題5000まで回すかと言われると回さないしな。トルクピークで40馬力で1000回転回しても2馬力しか増えない。高回転を繋げば良いと思うかも知れないが、ほんと5000から上は回りたがらない。
 ・トルクの問題は私はエキマニが大きいと思っている。オークションでエキマニを比較してみたが、サンバーの物は比較的各気筒からヘッダーが長くて適当につながってはいるのだがトルクが稼げそうだ。一方ミニキャブのは(自分の車のも見ているが)おおよそエキマニという名前をつけるのがおこがましいような焼き芋がついているだけだ。不思議なことに現行でもこの焼き芋エキマニである。比較すると、ハイゼットもこんなタイプで私はトルク不足を感じた。逆に高回転ではこのタイプでも出る。キャリーはサンバーに近い。
  もちろん、エキマニの前にヘッドの中での取り回しがどうなっているか分からないけれど、3G83のほかのエンジンだってもう少しマシだ。不思議なことに、エキマニは多くの場合時代が下るについれて手抜きになってくる。キャリー・エブリィーもD51の頃はなんとパイプで組んである3-1で、集合まで40cmはある。ミニキャブもU19Vの頃のは鋳物だがとても長い。
  焼き芋型のメリットとして製造コストの他にコンパクトに出来るのでスペースをとらないとか、放熱が小さいとか、クラックに強いとかあるのだろうと思う。とくにU42Tはかなりヘッドを傾けて搭載しているので、エキマニのスペースが厳しいのはあるだろう。エンジンマウントがすぐ横にあるので、どうしようもないのだ。まあU19のがあるんだから、取り回し次第で付くのだろうけど。
 ・またコーナー性能も貨物タイヤとしてはかなり速くてびっくりした。おじさんもコーナーだけ踏んで楽しんでいる感じだが、ニュートラルそう。ミニキャブはトレッドが狭いので、あまりコーナーで踏むとインリフトしそうで怖い。ただタイヤが桁違いに良いので、ドライの舗装路だとこっちのが余裕があった。下りだとエンジンの差は出ないので、ほぼ車体とタイヤの差だし。それでもサンバーはホイールベースが長いからか、割と思い切ってタイトコーナーに入っていけるが、ミニキャブはしっかり減速してくるっと回して走った方が安心できた。そりゃタイムとか関係するなら別かも知れないけど。
 ・それでもミニキャブで良かった点としては、案外エンジンがへこたれなかった。普通車であれだけ回して登ってるとエンジンがたれてくる。ヒーターを回していたので水温を間接的に知ることが出来たのだが、ロードスターとかだとドライヤーのような熱風が出てくるのに、ミニキャブはそういう気配はなかった。冷却系は思ったよりは余裕があるのかも。またブレーキも最後まで別段タッチが変わることもなく、古いフルードで心配になったが平気だった。コントロール性もかなり良い。
  シートとハンドルはちょっと気になった。右コーナーはセンターコンソールにひざが引っかかるが、右コーナーはドアにもたれるので怖い。またハンドルはパワステがあるので反応がデッドで、楽ではあるのだがもう少しインフォがないと滑った時に反応できなさそう。
  4WDは未舗装路では途中から入れっぱなしで走った。パートタイムなのでセンターが無く、ものすごくトラクションが違うかと思ったのだが、安定するってほどの違いは感じなかった。アンダーパワーなので滑ったりしないからだろうか。まあ、本来はあそこでサブトランスファーをローに入れて走るとサンバーと同じぐらいになったのかも知れない。
				  Posted at 2011/11/05 20:17:18 |  | 
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ミニキャブ | 日記