2012年04月01日
  
				
				 ・ずっっと悩んでいた畑のジャガイモ・大豆連作体系に答えが出た。悩みというのは、ジャガイモと大豆の連作がうちの畑だと遅霜や干魃高温、早霜で出来ないという問題だった。もっと温暖な地域ならジャガイモを3月半ばまでに植えると7月前に収穫出来て大豆が植えられるはずだが、ここだと出来ない。ジャガイモを早く植えると霜でやられるし、早く収穫すると量が取れず、大豆が遅くなると発芽不良やうまく実を持たなくなる。
 ・で、先日から転がしてあるセルトレーを見ていて気がついた。「大豆をセルトレーでプラグ苗にしてしまえば、発芽や初期生育、雑草との競合問題もなくなるし、ジャガイモの収穫跡地をすぐに利用出来るじゃん!セルトレーなら育苗を他の場所で出来るので、夏場だと二週間程度の時間が稼げる。二週間と言うと大した事なさそうだが、夏場の二週間の日光は冬場の1月を上回る。という事で、片方100坪程度の畑の利用方法は確定。
 ・もう片方は緑肥のライ麦やベッチが元気に生育していて気持ちいい。このまま放置してもいいような気さえしちゃうけど(笑)、一応夏野菜はこっちで作る事になるだろう。ナスとかトマトとかキュウリとか。でも大部分は上手く利用出来ない。大面積を使って保存出来る作物というのはほんと難しい。加工用トマトやトウモロコシなんかが良いような気もするが。加工用トマト、あるいは調理用トマトというのは長野県が日本一の生産量を誇り、大震災でさらにウェイトが増えている分野なのだが、出荷がともかく大変という事で栽培面積を減らしている。でも、適地には違いないのだ。
 ・ただし、加工用トマトには大きな問題がある。種苗の入手だ。デルモンテとか一部のメーカーの苗は手に入るが、本当に地這トマトなのは一般には出てこない。実際には加工用はそうやって作っているし、ここらへんではよく見る光景なのだが、あの苗はカゴメとかデルモンテとかが特別に栽培した門外不出品で一般には売ってくれない。まー、畑がクレイモア地雷で囲まれているって訳ではないので、枝を数本持ってくれば挿し木で出来るとは思うけど、それは畑に植わってからの話しだし、やっぱり犯罪になると思うのでアウトー。で、種について調べたら、なんとネット検索で一番使える情報が出てくる種屋は地元だった。意外にあそこが強いんだな。
 ・で、売ってるのを全部買ってみた(笑)。定番の「サンマツァーノ」のみ支柱栽培、「にたきこま」・「なつのこま」は日本の研究機関のもので、にたきこまはF1。「しゅほう」もF1で、後3つは無支柱栽培である。値段と内容量がばらばらなので確実なことはいえないが、「なつのこま」「しゅほう」「サンマツァーノ」「にたきこま」の順に高くなる。「なつのこま」は固定品種なのでわかるが、サンマツァーノが高いのが不明。しゅほうは多分業務用で大口需要があるんじゃないだろうか?にたきこまはかなり高い。20粒で600円ぐらいかな?安い桃太郎の苗の半分ぐらいだ。
 ・もう一つ、サツマイモが上手く出来ないことを相談したら、セスバニアをすすめられた。耕盤破壊による浸透性の向上を狙っているようだ。考えてみると、耕盤は加湿対策であると同時に、地下水位によっては水分補給の意味合いもあるので、やってみる価値はあるかも知れない。うちの畑だと出来がよい野菜とそうでないのを比較したら、浅根性のはあまり良くないのではないかと指摘されたので、夏期の高温乾燥や梅雨の加湿がストレスになっているのかも知れない。ただセスバニアの栽培時期は5月から2月間のようで、一番良い時期を使われちゃうのもなぁーと言った感じ。これこそ畝間栽培とかそういう手段を使ってみたいが、丈も結構あるようだしなぁ。
 ・ハウスは今シーズンの最後で特売の1坪タイプを作ってみた。結構手の込んだつくりで強度も充分ありそう。ただ畑に立てるとさすがに持たなさそうなので(飛ばされる)、中庭に。ここなら芽出しだけなら10箱や20箱ぐらいは余裕で作れそう。
				  Posted at 2012/04/01 20:23:18 |  | 
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