2012年10月15日
・ある農機具の引き上げに使おうと、知り合いの解体屋さんからダンプをレンタル。以前はエルフ使っていて、借りた時も「なんて普通の車なんだ」と思ったのを覚えている。その後、消防団の積載車がダイナの2tベースになったりして、2t車恐るるに足らず!と思っていたのが打ち砕かれた気分。多分2世代前のキャンターだと思うが、2tのダンプ仕様のMTなんだが・・・こんな怖い乗り物だったか?
・まずギアの配置が R 2 4
1 3 5
というパタン。まあ、そういう車も割合多いのだけれど、この車は完全に左側のRと1を使わないと思っているのかも知れない。ともかくシフトレバーの左側が異常に堅くって、間違えてはもちろん意図的に持ってくのも困難だ。基本、中央列と右列の4速の車だと思って運転した方がいい。そしてギアの入りがムチャクチャ渋い。3速はどう頑張っても無理に引っ張らないと入らないし、シフトダウンではダブルクラッチを踏まないと絶対入らない。ミッションの入りだけじゃなくて、シフトレバーの動きも節度感が無くてどこに向かおうとしているのか全く不明。さらにシフトレバーの位置が悪くてシフトのたびに背もたれから前にかがむ必要がある。80年代の車ならともかく、現代の車でこれほどドライバーの運動生理学を無視したレバー配置があるもんだろうか?
・アクセルはこの手の車だと割合あるアコーディオン式なのだが、これまたパワーデリバリが悪いのかペダルの動き自体が悪いのか、一定以上の開度になるとやけに動きが悪くなる。アクセルレスポンスはそれほど悪くないのだが、3000回転より上がもの凄く重い。逆に1500~2500回転はとてもトルクがあって良い。アイドルが750ぐらいだが、2速発進は余裕でほとんどは4速固定で走れそう。というのは、この車は減速比がかなり高いので、4速で1000回転から3000回転で20km~60kmをカバー出来るのだ。シフトがしづらい事もあって、なおさらギア固定で走りたくなる。グリーンゾーンは2000から3000で、アクセルを踏み込めば空荷ならそこそこ機敏に走る。逆に3速はかなり微妙な立ち位置で、2速で発進してすぐ4速に入れたくなるぐらい、クロスしすぎている。定量積載でもそうなので、ほんと微妙。この使いづらい3速で入れづらいと、ほんと無いのと同然。
・ハンドリング(?)は劣悪だ。ステアリングセンターブッシュがいかれたエブリィよりちょっとマシだけど、車体が重いので危険度は高いと言った感じ。またサスが硬くてすぐ跳ねる。車内に荷物を置いておけないぐらいガンガンだ。2t積むとそこでちょうど良くなる。オーナーに「これリーフ増ししてない?」と聞いたぐらいだ。まあダンプの空荷なんて総じてこんな物なんかも知れないけど(あるいはダンプって最初からリーフ増し?軽トラだとそうなんだけど)、同世代の似たような車と比較してかなり酷い出来なんじゃないかなー。他の職人さんからもスピードを出さないように忠告されたが、これで出す人が危ないわ。まあブレーキはしっかり効くからまだマシか。
・明日長距離乗るので愛車の軽トラで帰ってきたが、U42Tがまるでカートのように軽く感じました。こんなクラッチ軽いとは!シフトスコスコ入るし、シートはガッチリサポートするし。自分の車だったらオイル交換とタイヤ交換、アライメントやって、もう少しはマシにして使うけどな-。とりあえずディーゼルウェポンぐらいは入れてやろうかと。トリップが160kmなので、満タン返しでどの位走るかわかるはず。
・明日は山梨でワイナリー巡り。グレースワイン・サントリー登美の丘などなど。
・乗用草刈り機もぽちった。フロントモアのロータリータイプ、別にこだわりは無かったのだけれど、一番安いのが割と自分の考える理想に近かったので、実際の所どうなのか楽しみ半分怖さ半分。まあ、駄目ならまた売れば結構いい値段が付くのがこの手の機械なのだが。
モアに関して言うなら、まずハンマーナイフモアというのは、かなり特殊な目的、つまり肥料効能を早く出したいとか、草の再生を出来るだけ遅くしたいというのでなければ、私はあまりオススメしない。まず草を刈る事に対して使うエネルギーが馬鹿でかいので効率が悪い。というのは、モアというのは一見すると叩いて切って粉々にしているようだけど、実際はロータリーと同じでハウジング内で草を巻き上げてミキサーのように切っているので、大量の草を食うと簡単に止まるし、ツタ類や繊維質が多いイネ科の雑草にとことん弱い。切れるのはどうでもいい広葉雑草か、ひょろ長い雑草のみ。草を刈るだけだったらロータリーが正しい。あとモアは刃の部分が非常に重いので操縦性は悪いのもマイナス。またフロントが草に取られて進路を乱しやすい。
今の乗用の流行は腹下ロータリーだ。フロントモアはごく一部か旧式な製品しかない。フロントモアの弱点は、フロント部分を支えるためのタイヤが必要なので操縦性が悪いのと、車体がコンパクトに出来ない事だろう。一方でメンテナンス性はロータリー部分を持ち上げられるのでそれほど悪くない。腹下ロータリーはそういう事は出来ない。またモア部分が前にあるので、必要な場所に突っ込むには便利な事もある。
追記:行ってきました。往復360kmぐらいでクタクタになりました。大型のトラックドライバーさんたちってすごいですね。手の持病がちょっと出たり、気がついてない部分でもダメージありそうです。さて、上で書いたキャンターの不具合ですが、シートポジションはシート前に出したら多少良くなりました。ハンドルとの位置関係はいかんしがたいけど。シフトは時々間違えて発進の時に1速だと思ってRに入れてしまう事が何回かありひやりとしました。一応リバースで音出ているんだけど、ウィンカー共々、あんまり聞こえない。エンジンは快調で、1t積んだ程度だと楽勝だったので、良しとしましょう。
問題は引き上げてきた農具です。動作品という話しだったのですが、クラッチが滑っていて低いギアでもノロノロ、高いギアだと滑って発進も出来ないほどでした。その他は電装系、おそらくオルタが駄目で死んでますが、農具は始動さえ出来れば別に・・・始動だって1シーズンに10回するかどうかですから、冬場バッテリー持ち帰れば問題なし。エンジンは多少煙吹いてますが、まあこんなモンでしょう、始動だってするし、噴射ポンプも健在でした。ただ本体関係で言うとシートポジションが異常に狭い!まるで子供用のギコギコ車(って今は言わないのかな?ペダルカー?)に無理矢理座っているようなポジションです。その分サイズはとても小さく、車高も低いので、取り回しや安定性は優れるようですが、少なくともシートは高くしてでも足を伸ばしやすくしたいですね。アクセルはハンドレバー式しかついてないので、ちょっと注意が必要かも知れません。まあ、何はともあれクラッチでしょう。
農機具のクラッチは二種類あって、普通のプレート式とベルト式があります。ベルト式なら割合楽なんですが、どうやら違う模様。プレート式は乾式と湿式がある訳ですが、どうも湿式臭い。でも農機具のクラッチって滅多に駄目になる物じゃないし、滑っている時にキュルキュル音がするので、なんか別の場所が駄目になっている可能性もあります。
ちょっと面白かったのは噴射ノズルの組み分けで、今は3分割が多いのですが、安いのは2分割もあります。私が借りているのは2分割で、ホース部分は独立で常に流れっぱなしで、手元コックで締めるタイプです。ところがコレは3系統でホース部に一系統割り当ててます。ふむ、まあホース本体にコックがないから分からないでもないか・・・・ところが、車体のノズル分割を見ると3系統になってまして、コックは1個に対応したのと2個に対応したのが別にあったりします。おそらくホースを取り付けたらそうなったんでしょうけど、便利に使うには3系統独立に戻してホースはどっかの系統から延長でいいような。
タンクは水漏れなどありませんでしたが(そもそも入ってたし)、吸い込みホースが中に投げ入れられているタイプなので、多少残るのと、フィルターが中間に無く、吸い込み部分に頼ってます。またリターンもホースでちょぼちょぼ出るので、攪拌はプロペラに頼ってますね。まあ私の借りているSSはペラ無しなので、どっちがいいのか分かりません。
ファンは風量は少ないですが、音が静かです。これならファンも使いたい時に使っても大丈夫かな?逆にリンゴ立ち木なんかだと力不足でしょう。ここらへんも棚用に特化している感じですね。
Posted at 2012/10/15 06:57:32 | |
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2012年10月12日
・今年は巨峰は比較的良く出来てはいるのだが、それでも時々ごっそり病気で死んでいる房があってびっくりする事がある。病気というのはこの場合「遅腐病」だ。この病気、デラウェアでも猛威を振るうのだが、巨峰でも袋がかけてあるにも関わらず房全部が死んでたりする。手散布なら防除ムラの可能性もあるが、ここは枝が伸びてからは手散布ではなくSS散布だったはずなので、本当の原因は違うのではないか?という気もする。まあ、来年は初期からSSを使っちゃった方がいいかも知れないな。スチューベンだと背負い噴霧器の散布でほぼ発病を抑えられているのだが、巨峰はそこまで強くないみたいだ。
もう一つの発病の原因として気になるのは病原菌の越冬だ。この病気は菌糸状態で結果母枝や巻きひげの組織内で越冬すると言う。巻きひげは今年はほとんど切ってあるので、可能性としては結果母枝や幹だ。結果母枝は切り落とす訳にはいかないが、幹などの皮には病原菌が残る事が知られているので、今年は粗皮剥きを頑張ってみたい。あとは園内に残る可能性だが、ものの本にはそうは載ってないし、棚まで飛び散るというのも考えづらいか。
石灰硫黄合剤で叩いておく事も重要なのだが、これまたどの程度効果があるのか怪しい所ではある。まあ粗皮剥いて石灰硫黄合剤をたっぷり散布というのが有効なのは間違いないだろうけど、今年はその手間が取れるかどうかだな。トップジンMを薄くのばして母枝に塗るのも有効だと聞いたが、どのような物だろう?これ、ムラが出来るし時間食うから、スプレーで塗布出来れば能率もあがるんだが。
・ディーゼルエンジンの積み替えで、よくよく調べたらエンジンの上にねじ穴がキャップして隠れていた。ここにアイボルトを差し込んで持ち上げよとの事なんだろう。それはまあいいのだが、問題はアイボルトでどうつり下げるのか?という事である。これがタイヤ式の運搬車ならあるいは単管パイプの三脚クレーンで真上につり上げてから車体を動かして軽トラをエンジンの下に入れて荷台に降ろすとか出来るかも知れない。しかしクローラー式はエンジン外して引っ張り出すというのはかなり難しい。まあ軽トラを4WDにしてローギアで頑張れば引っ張れるかも知れないが・・・同様に普通のエンジンクレーンでもスイング幅が無ければ駄目だ。ユンボがあればアームで吊って動かせるが、もちろん無い。
以前工場でエンジンを積み降ろす工程にも入ったのだが、そこでは天井の梁にあたる部分にホイストが備え付けられていて、それが二次元的にリモコンで動かせるようになっていた。あれは資格がいるので私は扱わなかったが、ああいうクレーンが一個あると便利かなーと思って調べてみた。もちろん自作で(笑)。いや、下手に作るなら軽トラ用のユニックみたいなのは安く出ているので、あれを買うのも手だとは思うが。
工場にもあったもう一つのクレーンはジブクレーンというトラス構造がスイングする形のクレーンだった。単管パイプの補助金具に、ちょうどそういう形の補強金具があるので、それを使えば割と簡単にジブクレーンの横の部分は出来ると思う。問題はスイング機構と支柱の設置方法だ。スイング構造に関しては単管パイプを立てる金具など多少回せるぐらいゆるいパイプはあるので、支柱パイプさら回してしまえば解決出来ると思う。パイプの建て方はやっぱり三脚組んで補強するしかないかなぁ。ぶっちゃけエンジン降ろすだけであれば、人を頼んでもっこ担ぎをすれば100kg程度なんとでもなりそうだけど。
・リニューアル後のミンカラは使いづらい点もあったのだけれど、新しい物すべてに文句を言うのも老人臭いので少しカスタマイズしたら、それなりに使いやすくなって、なるほどなーと思う点もいくつか。まず車種別に更新したのが出てくるのは非常に便利だと思う。また情報が流れやすいというのも、ブログならブログに限って選択したり、簡易表示にして更新が多い人が折りたたまれるようにすれば、それなりに多くの人がおさまる。まあ100人とかアクティブな友達がいたら大変だろうけど。
最近のSNSサイトや情報サイトで良く感じるのだけれど、情報が加速度的に増えている今、それをどう整理して表示するかというのWEBデザインの要だと思う。過去はそれを出来るだけフェアに扱っていた訳だが、最近は情報勾配を付けて関連度や閲覧回数が多い物を上位に表示する事で、とりあえず利用者に飽きられないようにしている。また、更新回数を多くして、より多種の情報が眼に触れるようにしている。みんからのデザイン変更も、一度の表示量は減ったように感じたが、限定された情報は簡略内容も出るし、目新しさを常に出し続ける点では良くなったかも知れない。あとは時系列に折りたたむのは、整理術でも出てくるが、他人が見る特にはあんまり関係ないかな?でも、スクロールが一方向なのはスマホとかの影響があるようにも感じる。
「排他的有機農法について」
・私は基本的には農家なんてのは皆儲からない中で酔狂な事をやっているという点で仲間だと思っている。だから様々な農法があっていいと思うし、環境を過剰に汚染しないでやっていれば、あまり悪く言いたくはない。ラウンドアップと抵抗遺伝子に関しても、確かにモンサントの第二第三の緑の革命くさいけど、一方で毎年大規模に土地をほっくりかえす事が無条件で許されるのかという事は気象条件などによって異なってくると思う。また抵抗遺伝子の拡散にしたって、グリホサート抵抗雑草が出て管理が大変になったら、それはそれでいい気味というか除草剤離れになるんじゃないかと。
・ただ、有機農法とか自然農法とか、あそこらへんから農業に目覚めてしまった人は、半ばそれが宗教のような絶対価値化していて危険というか、科学的な話しが出来ないのも感じる。別に自然農法で上手い事やっていて、自分が農薬の勉強を全くしないでいい、というのであれば、それは幸せな事だ。実例があるのだから、別に否定もしない。でも、そういう人達が次にやるのは、自分達の商品の優位性を主張するために、過剰に農薬なり肥料なりを否定して回る事だ。充分に勉強して言っていればいいのだが、どうも不勉強な点や理論破綻をしている事が多くて、逆に自然農法なり有機能に関して不安感を募らせる事が多い。ま、それは農業だけじゃなくて、建築とか自動車とかでもそうなんだろうけど、有機はシェアが1%以下なので慣行は相手にしない分、なんか被害者ぶって独善的に思えるんだよね。そもそも、作物によって事情が異なるのでアレなんだが、昨日一昨日知ったような知識で「アレは危険、コレも危険、うちのは安全」って論法を振り回しているのを見ると、こいつらは農業という大枠すら見えて無くて、自分達が既存の農業のいろんな遺産に頼ってやっている事すら理解してないんだろうな、と思う。マスメディアがそういう人達を話題性だけで取り上げているのもミスリードだ。世に隠れて好きなように生きるタイプの人は今も昔もいるけれど、そういう人がマスメディアから光を当てられる訳ないのに。
Posted at 2012/10/12 18:07:21 | |
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農業 | 日記
2012年10月10日
・人のエントリー見てふっと思い出したのだが、うちの祖父が親父の車にのった時の話し、今から20年ぐらい前かな?私はまだ中学生ぐらいで、祖父に「車乗ったらシートベルトしてね」と言った。祖父は助手席の乗って、何を思ったのだが三点式シートベルトの袈裟にかけるベルトをくぐり抜けて、珍妙な付け方をしようとしたで、あわてて「シートベルトってこうやってつけるんだよ」と説明したら、なんかムスッとされたのを覚えている。校長先生までやった祖父が知らない事がある事が不快だったのかも知れない。逆に私としてはシートベルトの付け方を知らない人がいることが驚きだった。
・祖父を擁護するなら、祖父は免許はあったが二輪用としてで(当時は車免許に二輪が無制限でついてきていて、法規試験が通れば全部OKだったとか、えらく雑なシステムだった)、自分で車は所有も運転もしていなかった。タクシーなど2種営業ではシートベルトは義務ではなく、後席はまだ二点式シートベルトが形だけついていて、よくシートの下に押し込まれていて、使おうとすると嫌な顔された時代だ。つまり、安全装備に関する情報というのは、日進月歩であり、老人なんかそこらへん非常に適当なんだと思う。免許更新で多少はアップデートされるだろうが・・・
・最近気になるのは、携帯電話の運転中の使用がまた増えているような気がする。特に営業関係は私もやったので分かるが、運転中だからと言って携帯電話に出ないというのは難しい時がある。信号待ちで出ても長引いて走ってしまう事もあるだろうし、路肩に止めるまでに切れちゃう事もある。まあ、そこらへん全部含めて運転中の携帯は禁止なんだけど・・・幸い若い女性ドライバーが運転しながら電話って風景は全く見なくなったし事故がまた増えたって話しもないので、仕事での携帯の使用は多少は認めてもいいんじゃないかと思ったりするこの頃。もちろん、良くは無いだろうけど、車の運転で運転以外の事をすれば集中力が落ちるとは言え、カーナビもオーディオも無い車ってないし、メーカーは自主規制してたりするが、現実には助手席に人がいなくてドライバーが触るって事もあるだろう。いや、悪い事を追認するんじゃなくて、走行中の通話システムを安全に開発した方が建設的じゃないかな?という程度だけどね。
・それってハンズフリートークだろうと言われそうだが、私は常時ハンズフリーをしている人がどうも不気味なので、あんまり好きになれないんだよね。便利なんだろうと思うけど。それに耳がふさがるのが気持ち悪い。車に携帯を持ち込んだら自動でリンクして通話が出来る仕組み、特に発信着信に特化した簡単なアシスト機能があって、音声だけ取り出して通話って事は出来ないもんかな?今は通話全般が禁止されているから開発も出来ないだろうけど。
Posted at 2012/10/10 20:28:39 | |
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2012年10月07日
・ヤンマーの新しく買ったエンジンが実働機だったので、とりあえず運搬車のエンジンはこれを移植して純正のはゆっくり修理しようかと思います。で、運んできて寸法など調べたのですが、さすが同じような汎用エンジンを前提としているからか、ほとんどポン付け出来そうでした。とは言えいくつか問題も。
・最大の問題はエンジンの重量です。NS60Tですら私の持ち上げる能力のギリッギリです。NFDA8はさらに重そうですし、スターターが付いている関係でさらに難しいように思います。NS60Tには本体にエンジンハンガーがあるので三脚組んで持ち上げる事も出来るのですが、NFDA8にはその手のフックがついていません。どこかに取り付ければ引っ張り上げられそうですが・・・
・ベルトプーリーはわずかにNS60Tの方が小さいので、減速比的には同じようなトルクが出せるかと思います。駆動ベルトのかける数も幸い同じでしたが、ダンプ用のベルトはベルトクラッチではないのでかける時に苦労しそうな予感。
・出力はNFDA8の方が高いのですが、排気量は8が360cc、6が330ccとに似たような物でした。多分コンデンサー冷却になって高性能化したんでしょうね。あと、スロットル(ガバナー)コントロールがNFDA8はワイヤー前提のオートリターンですが、60Tは定速前提のレバーコントロールで、乗りながらコントロールするのは難しそうです。農機具のスロットルはそれほど頻繁にいじらないでも大丈夫なんですが。
・ブドウ園は山羊が何度か食べたおかげで、ほとんど雑草は問題ないレベルまで抑えられています。またヘアリーベッチやライ麦、イタリアンライグラスと言った牧草類もそこそこ再生しており、園の環境が良くなっているのが分かります。が、今日久々に行った園ではタヌギの溜め糞を発見してしまいました。ここも草を切り開いた時に獣道になっているは分かっていたのですが、草切っても人気がなければタヌキには関係ないようです。こっちでも箱罠かけるかなー。タヌキはブドウでは害がそれほどないので、罠に掛かっても外道としてリリースしてしまう事が多いです。ハクビシンのように攻撃的ではなくて、こう忍んでやってくる日陰者っぽい謙虚さがあるので、どうも目の前にして竦んでいるを見ると殺すのに忍びなくなってしまうんですね。でも心を鬼にして倒さないと、畑のトウモロコシは全滅とかになってますしねー。
・カラスの駆除に関してはうちの地域の補助金が分かって、一羽230円だそうだ。これは猟友会に入れられるので、それが個人に還元されているかどうかは分からない(というか多分無い)んだけれど、「安すぎる」「確認してない」という問題がある。他の地域だと一羽1500円とか言う話しも聞くし、1000円ぐらいは普通に確認出来る。私はそこらへんはちょっと高いようにも感じる。300羽ぐらいの群れは冬場はよく見るし、一帯では一万羽単位で生息しているので、1000円だと払いきれなくなる恐れがある。が、実際にはカラスを好んで狩る人はごくわずかなので、そのぐらい払わないと助成にはならないのも分かる。散弾なんかだと一日5人出て3羽とか言う話しもザラな訳で、もっとも高効率な空気銃で一人で5羽捕ったとして一日の労働賃として最低のレベルという算出方法なら1500円でもいいのかと思う。まあ、「本当に捕っているなら1000円ぐらいが妥当」と一応私の中の基準を作ろう。
一方でこの数は市役所は確認していない。各支部が年度初めに設定した駆除目標数があって、ほぼこの数をそのまま駆除数として申請すれば認めてもらえるという仕組みだ。だから、一羽も落として無くても実績として申請されちゃう問題がある。逆に230円なんて安い値段なのも、そういう口先だけの申請なのが前提で出てくる数字ではないかと思う。
市役所の議事録があったので見たのだが、役人は全くとんちんかんな話しを、さも本当のように報告していて腹が立った。カラスの駆除には檻が最適とか、それは稼働はじめは一度そうなるかも知れないが、カラスはすぐにそんな檻には掛からなくなる。多く見積もっても檻で取れるカラスは市全体で100に届かないだろう。逆に空気銃で一回10羽とか落としているチームが一年働いたら・・・
Posted at 2012/10/07 20:09:36 | |
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2012年10月06日
・農地の利用促進を調べて居たら、いろんな補助事業がある事が分かり、頑張れば水利もなんとかなるかも知れないと甘い期待をしてしまう。で、ちょっとどのぐらいの水を使えばいいのか調べてみた。うちの畑はラフに見積もって50m×200m=10000平方=1町歩ぐらいが潅水が必要になったりする面積だ。夏のブドウの水の消費量は5㎜らしいので、1反では5t、10反=1町歩だと50tになる。水ストレスの強さにも寄るのだけれど、仮に2週間、全く水が降らない場合は14×50=700tの水が必要という計算になる。まあ1000tほどあれば一安心かな?10m×10m×10mの貯水池なんて絶対無理だけど。これが地中潅水のスポットの場合は、だいたい3倍ぐらい有効に使えるとしても、300tはなかなかの量である。10m×10m×3mは不可能じゃないがかなり厳しい。
・で、ここには近くに川が流れていて、標高を調べたら畑より高い場所から取っても500mも送水すれば良い事が分かった。では、そこから利水した場合、どんだけ流せる物だろうか?とりあえず水は下に落ちるように流れるとして、配管による水圧損失は無い物と仮定し、消防用のC1ポンプで送水したとする。C1ポンプの送水能力は5kgで毎分500リットル程度、VU管は耐圧6kgなので安全を見ると4kgとか3kgで使う事になるだろうから、もっと少ないだろうとは思う。どのぐらい減るか分からないが、まあ仮に300リットル程度に落ちるとする。すると3分で約1t、地下灌水なら8分もあれば1反に潅水出来る計算になる。80分あれば1町歩行けるだろうか?まあ、現実問題、夏に毎日1時間ポンプを稼働するというのは、なかなか厳しいのではないかと思うが、元々無潅水でやってきた露地だしなー。逆にそのぐらい潅水するなら、貯水池では絶望的なほどサイズが大きくなるので、まず無理か。役人のバカは「2t車でも買ってタンクで運べば」とか抜かしたが、ポンプ能力が同じだとしてタンクに汲むのに単純計算80分、車で運んで上から落とすのに何倍もかかるから、働きづめでも一日仕事でやっとになってしまう。そもそも2t車を買うより、送水設備を作った方がよっぽど安上がりだ。
・ただ送水設備の問題は水利権と配管工事である。水利権はまあタンクでやっても同じなので配管工事に的を絞ると、人の土地を通過して配管を通す必要がある事が最大のネックだ。とりあえず自分の借りている畑のもっとも近い場所まで通せれば、残りは反対の端までなんとか送水させてはもらえるだろうが、そこまで持ってくる方法が課題。また地下に埋めるとなると、どうやって掘るかだな。送水管の敷設に関しては結構民事トラブルがヒットするので、下手な人が地主だったりすると厄介だ。上ってみた感じだと、他に水路が完全にコンクリート護岸というか大きな側溝と言った形なので、取水方法も難しそうだし、山も掘るのはなかなか難しそうで、パイプを水平に引っ張る事自体可能なのか怪しい。でも取っている人はいるので不可能ではなさそう(取水管をすごく長くして上流部分から分岐させて坂ので取れる)。
送水パイプは再生塩ビだとφ50でも550円だったので、400m引いても6万円もあれば出来そう。曲げたりなんだりで800あっても途中でドレンを作っても15万あれば大丈夫だろう。送水ポンプは農業用の2インチポンプもあるし、消防用のC1ポンプもある。パイプは消防の65㎜ホース(一般的な物)や2インチホース(内径50㎜)より細くて大丈夫のようだ。というのは骨格がないホースはそもそも内径が綺麗な円ではないし負圧で潰れる。また内部に多少なりとも抵抗となる出っ張りがある。塩ビパイプはその点、綺麗なので、送水抵抗が小さい。だいたいVUの呼び径50は内寸が56ぐらいなので、2インチホース比だったら必要充分だろう。
・VT250F2Hのホイールが16インチな件でタイヤの選択肢がないねと言われていたのだが、この手の物は流用が意外と難しいし16インチが嫌いという訳でもないので諦めていたら、意外な物が流用出来る事を発見。ホイールだけでポン付けできるみたい。私の場合の17インチ化のメリットは実の所「程度が良い中古タイヤの入手性」という貧乏臭い話しなんだけどね。幸いタイヤ外径もほぼ代わらないサイズに出来るみたい。
さて、そのホイールの出所は意外!CBR250Fでした。今や忘れられている感が強いのですが、ホンダの250cc4発のルーツはここで、すぐにCBR250R(MC17とMC19,ややこしい事に名前が同じで、無理矢理分けるならハリケーンとハリケーン2)に交代してしまいました。当時ホンダはなんでもレプリカという路線から一歩距離を置いていて、2ストはもろレプリカ、4ストはストリートと分けてましたが、VT250F2Hがよりストリートに特化したので、路線が被ると思ったんでしょうね。で、最初のCBRは17インチ化している訳です。ちなみに登場は1986年4月、F2Hが1987年1月なので、先なのはCBRです。てっきり17インチ化が後から来たと思ったら逆だったという訳。
当時なぜCBRが17でVTが16だったのか?フロントが小さくてクイックという話しをするなら、両者のタイヤは扁平率が違って直径がほぼ同じなのであんまり差はないでしょう。タイヤ扁平率をかえてサイド剛性が高い事で、より踏ん張る前足にしたかった可能性は感じます。特に4発はフロントヘビーな傾向があるので、フロントへの負担が大きい傾向にありますし。逆に16インチだと若干ですがタイヤのクッション性が出てきます。とは言え16インチはNS250Fもそうなので、当時は色々過渡期で試行錯誤してたんでしょうね。まあF2HをFGのバリエーションと捉えるなら、インボードをやめて車体の他の部分が16インチで作り込んであったのかも知れません。おっかないのはNR250Fって45馬力なのにリアが110幅しかないです。あぶねー。きっと当時はコーナーでリアが滑ってスリップダウンかハイサイドだったでしょうね。今日そういう話しは全く聞かなくなりましたが、全日本でSP250やってた職場の人もハイサイドでバイクが落ちてきてステップが刺さったとか言ってました。
あとリアサスの話し。F2HのリアサスはMC08とは違いスプリングが外から見えるタイプですが、この年式のサスがまともに機能しているとは思えません。以前GSXでリアサス交換したら眼から鱗がポロポロ落ちた経験があるので、すくなくともリザーバー外装のサスに交換しておきたい所です。別にリザーバー別体なのが高性能だからという訳ではなく、比較的簡単にオイル交換は出来るから、という理由だけですけどね。MC15のリアサスは上がアイボールで下はコの字型の金具がリンケージを挟む構造になっています。似た構造なのはホーネットとかCBR250Rですね。逆にNSRなどは両方アイボールなので入りません。画像で判断して他に入りそうなのはVγとか色々ありますが、乗ってみないとスプリングの硬さの不満など分からない事もあるので、どこらへんを探るかは未定です。
・スピードスプレーヤーの研究、うちはブドウ屋なので棚下を走る必要がある。棚は幅2.4m~3m間隔で支柱が入っているので、車体他が小さい必要がある。どうもスピードスプレイヤーを調べると古いのは馬鹿でかいのが多いのでどうしたものかと思っていたが、どうやら車体サイズに二系統があるようだ。リンゴ屋さんが立ち木で使う物は1000リッタータンクでファンも強力で、サイズは長さ4m、幅1.5mぐらいのが多い。このサイズ、ほぼ軽自動車と同じなので、「軽自動車がブドウ棚の下を走り回る」と考えればいかに無謀な大きさか分かる。それでも使っている人はちょろちょろ居るんだけど、リンゴを併設しているとかファンで遠距離からもガンガン農薬を飛ばすという人に限られる。1000リットルあると3反が一回で防除出来るぐらい(ファン使って)なので、それだけの面積の人はそう。重量は軽く1t越え。
一方多くの人が使っている500リットルサイズのは長さ3m、幅1.2mという物が多い。このサイズだと棚下でも余裕で走れるし、1.5反ぐらいまでの畑では使い勝手も良い。値段も安いし、地面を踏み固めない。重量は800kg程度と軽いけどまだ重い。
ところでスピードスプレーヤーには変わり種が色々ある。一番へんなのは6輪タイプの物で、スキッドステアリングというフランスのAMX10RCかと言うようなヘンな仕組みだ。簡単に言うならタイヤでクローラーのような操縦方法を行う仕組みで、「だったら素直にクローラーにしとけよ!」とか言わない。いや、ほんと、つくった人アホですが、気持ちは分かります。スピードスプレーヤーの多くは全てのタイヤが駆動するAWDですがサスペンションが付いていません。つまり路面のホールド能力がとても低いので、駆動力が割と簡単に抜けてしまう欠点があります。平地はともかく、坂だと辛く、それであれば平地なんか3輪SSで充分だよ!となります。そこで、センターデフを持たないスキッドステアリングのAWDにすると、駆動抜けの心配がなくなるのではないかと想像します。他にも小旋回が可能とか登坂能力を稼ぎやすいとかが考えつきます。逆にコントロール性のためにタイヤは車体中央に集中して装備する必要があるので、ピッチ方向への安定性には疑問が残りますね。また坂を上りながら曲がるという動作は荷重が減少する坂の上側の駆動輪で曲げる必要があるので、事実上曲がらないという問題があります。クローラーでも曲がらなくなるので、タイヤ式ならなおさら曲がらないでしょうね。逆に坂を下りながら曲がるのは得意です。
もう一つの6輪にベースが4WDでリアだけ縦に2輪にしているタイプがあります。これは2輪でトラクションをと言うより、この2つのタイヤは揺れ動く形なので、一種のサスペンションとして機能しているようです。まあ、そんな複雑な形にするなら、ITLサスでいいじゃんと思ったりもするのですが、なにせ積載量が1tの薬液とかですし、下手に動くと揺れて危ないからか単純に技術が無いからか、トラクターも運搬車も農機具一般にサスペンションってのはついてません。唯一トラクターの前輪は遊動式になってますが、要はフロントの車軸がシーソーになっているってだけなので、クッション構造って訳ではありませんね。
Posted at 2012/10/06 20:21:49 | |
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