2015年08月15日
・ロゴでも大もめしている東京オリンピックなんて、ほんとやめてくれればいいと思うの。個人的にはロゴにオリジナリティーは無いと思っている。いや、他の著作権全般に対しても同じ事が言えるけれど、完全オリジナルという物はもう無い訳で、どこかで似てきてしまうのはもう避けられない。それを一々オリジナルだ、いや模倣だと論ずる事が愚かしい。むしろ同人誌みたいに、原著作権者の商業利用に置ける邪魔になるなどの実害や心理的な負担を考慮した上での判断が求められる訳で、つまる所「著作権違反は親告罪」「その判定が出ても、ペナルティーは最小」にしておかないとダメなんじゃないかな。デザイナーに甘い?いや、逆にあらゆる著作権で食ってる人達は競争に晒されるので大変になると思うけどね。2時間で出きた習作のデザインの方がはるかに優れて見えるなど、CGやらなんやらの普及でもうデザインの持つ価値は低くなる訳で、あんなの5000円の対価ですって言えば誰も騒がない。あ、建築デザインのように構造計算や実用的な設計などのデザインの価値はまた別でね。
・直売会ではバイクも沢山来ていたが、やっぱりハレ珍害悪だわ。まあ、国産のでもうるさいマフラーにして安全性そっちのけのゲテモノデザインにしてあるのは同じだけど、ちょうどプリウスが一番危険な車に成り下がったのと同じ程度の意味で、確率的にハーレーは地雷だ。私は趣味で乗る車は個々人の好き好きだと思っているが、ハーレーはあれ車検ないのかよ!ってぐらいうるさい。一台ならまだ我慢出来ても、あいつらは群れないと違法行為出来ない暴走族と一緒で、何台、何十台と連なってくるから、その爆音たるや相当な物だ。それ、自宅の前でやれるか?私は静かで、沢山で走ってなければハーレーでもなんでもいいんだけど、ああいうの乗ってる人全体がまあ一種のステレオタイプがあって好きになれない。
・仕事はブドウの収穫、今回も大分いい房ばかり取れた。今回の収穫でとりあえず追加も含め贈答は終わるので、2kg箱も詰めているが、大分サービスになってるし、予約とかなり違う出荷体制になってしまった。直売所で昨日の惨敗の話をしたら、逆にそちらでは荷がなかった所なので、翌日出したら瞬殺だったとの事。「集荷場が休んでいる連休こそそれぞれの青年部で分担して売って欲しかった」というのは確かに何故やれなかったのかとも思うが、荷造りと集荷の関係もあるからなぁ。まあ1日程度の差はどうにでもなるのでアレだが。
それにしても今年は物がないと言われているし事実ないのだが、本来ならそこで上がるはずの値段がかなり安い。パックはまあMA秀品で300円ぐらいあったと思うが、丸秀だと260円ぐらい、等級の差がはっきり出ている感じ。問題は盆前勝負と言われている2kgが盆前ですらすでに1500円台がちらつくほど低空飛行なのはどうしたことかと。考えられる問題として、今年の品質(とくにしなびと混入)に対して市場が厳しい見方をする事だが、ちゃんと摘粒したうちでは別段その手のクレームはないし、混入もさほど気にならない(消滅する程度の種は多少はあるけど)。もう一つの話としては、荷がなさすぎて市場から相手にされず買い叩かれているという話。確かに荷が少ないのでロットがないのかも知れないが、多ければ買い叩き少なければ足元見るってそれどうなのよと。結局の所、市場原理って言うのは寡占状態や力関係の不均衡がある所では作用しないんじゃないかな。別に我々が品種転換を言うまでに市場から宣告されてしまったような感じがある。出荷前は「今年は他産地と時期的な競合が少なく、また他産地でもかなり価格が良いので(確か100円から200円高いんだったか)期待出来る」って話だったが、蓋あけたら他産地が良かった分がそのままうちらの価格で低くなった感さえある。
直売所で全部売りさばけないのは分かるし、市場を大切にするためには市場にも沢山出さなければならないのも分かるが、すぐ目の前を見るなら高く買う直売所に目一杯出した方が良かったんじゃないかなぁ。結局の所、それが「市場原理」なのだから。
・また暑くなったので、風呂の残り湯で打ち水、雨よけの巻き上げもしたが、またビニールが反転巻きを起こしていた。ほんとここの天幕巻き上げはゴミ。さらに巻き上げ機がシャフトから外れたっぽくてフリーになってしまった。あるいはチェーン切れかも知れないけど、ほんとここの設計施工、ここまでの管理は良く無い。巨峰はタイムラグがあって粒が張ったので、やっぱり雨や潅水の効果は3日ほどたって粒に出る感じみたい。パープルも割といい感じを維持している。
Posted at 2015/08/16 08:40:31 | |
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2015年08月14日
・今日は直売会で高原まで行ってきたのだが、またしても大赤字の大敗だった。いい加減直売会はやめた方がいいと思っているので、なんでこんな無駄な事をやってるんだろうかと、疲れた体でパイプ椅子で居眠りしながら腹が立った。もちろん、横の繋がりが増える事自体は良いと思うけれど、人件費完全無視ですら赤字になるような事業はもう廃止でいいんじゃないかと。確かに場所の問題とかもあるけれど、もう根本的に消費者がそこらへんの出店で物を買うという消費行動を取らなくなっており、また贈答用で高額なブドウをバンバン使ってもくれないようになっているのだ感じる。自分が責任者になった時に、移動費も人件費も出ず、販売利益も出荷とほぼ同じ事に出て来いとはなかなか言えないよね。結局売れないほど拘束時間も長くなり終わってみたらほぼ1日かかってしまったわけだし。次回があってももう出られないわ。
・とは言え横の情報網は大変貴重な話が多く聞かれたので、そこは有益だった。圃場の流動状況とか、人時とか、他の地域組織の変動具合とか、人の生き死にとか。経営方針なんかに関してはもうみんな同じ感じだったので特記すべ事はなし。とある自治組織は「こいつだけはダメだろ」って人だけが残って、少しでも有能だと思った人が全部辞めていた。また、その関係で知っていたちょっと精神病んでいる人が電車に飛び込んでた。まだ若いのに残念な事だ。
・あと、結構水やっている巨峰園だが、房が軽い!これ皆2Lになってしまうぞ!って部分が結構あってショック。むしろ袋掛けた時の方が大きかったぐらいで、これは潅水方法自体にも問題があるのかも。着色はそこそこ進んできているのだが、こりゃ辛いわ。降水は軽くあったそうだが、山の上はもっと派手に降っていただけに、物足りない。
・最後の地元の農家仲間のお爺ちゃんからスイカをもらって、その娘さん経由で連絡があったので、ちょっとその家の経営について話し込んでしまった。他からは「家族が困っているのに手伝わない息子の嫁はけしからん」って風潮だったのだけれど、実際は爺さんが嫁さんに何の労賃も払ってなかったのが原因ではあるらしいのね。それでより遠縁の親類や他人が手伝っていたのがまた問題を複雑にしているんだけど、外部から見ると「最終的には遺産相続を受けるし、現時点でもどうせ莫大な金銭的援助を受けているであろう息子家族がソレ言うか」って感じもある。
ただ、じゃあ爺さんが金銭的に困っているのかと言うとそういう感じもなく、裕福でもないが死ぬまではどうとでもなりそうなので、農家仲間としては足りない労働力は爺さんが金銭を払って家族労働力を活用してもいいんじゃないかな?って感じもある。嫁の「怠け」は一種のパフォーマンスというか態度だった訳だ。でも、実際どの程度の時給を請求して蹴られているのか不明だし、現時点の農作業は爺さんののらりくらりとした遊びのような作業なので、あれだと時給500円でも高いかなぁ。そんな文句あるならパートにでも行ってしまった方がどのみちいいだろうし、そんな根性があるのかはちょい怪しい所。だって、パート出てれば怠け者って烙印も押されずに済むし、お金が必要って言ってる部分も解決する。
この手の家族労働の問題に対して一つの解決方法としては「家族経営協定」という指標があるので、これで経営方針や労働契約について明文化した取り交わしを家族間で話し合いして行うってのが一つある。ただ、爺ちゃんにこの協定の主旨を理解するキャパがあるかは不明。次は誰かが営農の主権を引き受けて、家族経営の問題を棚上げしてしまう事が考えられる。放置した場合の最悪のケースは今年の当初のように、作業スケジュールがショートして農業利益がゼロになり離農して放置になってしまう事かな。これも労働問題は棚上げになり、しかも誰も得をしない。
Posted at 2015/08/14 21:56:04 | |
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2015年08月13日
・最近食べた物レビュー
クイーンニーナ:赤系ブドウの一つで、最新の品種の一つ。安岐クイーンの血が入っているので次世代品種と言えるし、着色はいいのだが、カタログに載ってないすごい欠点があった。これ、皮が食えないのに、皮がむけない、無能。カタログだと肉質が欧州系の崩壊性と書いてあり、まあそこそこ硬い。しかし、肉質が硬くなると皮がまずむけない。シャインマスカット然りロザリオビアンコ然り、フィンガー系もそうだ。皮さらかみ切れるから関係ないっちゃないんだが、問題は皮がマズイ場合だ。熟度にもよるのだろうが、クイーンニーナは渋さがかなりあり、皮ごと食べたら吐き出したくなる不味さだ。なのにスリップスキン性がないという事は、この品種は作る価値はなくてお供え物向きって事だ。果肉の味自体はやさしくて結構好印象なだけに、どうしてこうなった・・・って感じがある。
ただ、いくつかの葡萄を食べてきた経験から、「赤系葡萄の皮はマズい事が多い」とも感じる。もちろん甲斐路やフレームトケーなど美味いのもあるし、ベニバラードやレッドグローブのようなメジャーな皮ごと品種もある。ただ、熟してきた時に黒くなる、要は黒ブドウの色素が足りないタイプの赤は、発生原理がおそらく皮の成熟が遅くなる遺伝子か何かなので、皮だけ半熟な感じになり、それであんな青い渋さがあるんじゃないだろうか?本来的に赤くなる、あるいは熟期が果肉も揃って遅いタイプの場合は問題ないんだろうけどね。正直、安岐クイーンと同じ巨峰の実生である信濃スマイルが一番赤系だと安定しておいしいかも知れない。
山辺ワイナリー ピノグリ 2013と2014
注目しているピノグリですが、2013はコッテリ系にし、2014は果実味タイプにしたと聞いていたのですが、2014も試飲出来ました。2013も開栓直後のを比較試飲するという贅沢が出来たのですが、2014のパワフルさに驚きました。このワイナリー、というか日本のワイナリー全般が、パワフルさよりはバランスや品の良さを感じさせる中、2014のピノグリは「ピノグリって品種はこうだ!」ってのが伝わってくるパワフルなワインに仕上がっていました。白でこんなパワフルなのって先日のワイン会で出たコアラランチのシャルドネみたい。果実味って言えばそうなのかも知れませんが、よくブドウジュースにアルコールが入っているような感じのワイン(ナイアガラのワインとか)と違い、生食用のブドウ的なブドウっぽさは全く感じません。醸造技巧や樽なんかより、ブドウの個性が前面に出ている、それが果実味の意味だったのかと。あと、2012の初ビンテージから飲んでますが、樹齢の変化を感じます。収穫時期の熟度や気候変動もあると思いますが、2014のパワフルさには暖かさに来る部分が確実にあるにせよ、コクは樹齢でしょうね。以前ワイン会でソムリエが「白ワインの強さとは含有アミノ酸で、それが多いのはシャルドネ・ピノグリで、最後に出すべきだ」とおっしゃっていましたが、まさにアミノ酸系のコクを感じます。酸味はまだ結構ありますが、開封すると消えていく酸味なので、気になる人は少し開かせてから飲んだ方がいいのかも。また、ワインクーラーは確かに冷えていて飲みやすいのですが、香りはなかなか感じられませんね。
・仕事は、やっぱり真夜中起きられなくて朝5時起きで荷造りしたのをギリギリで出荷、でも青年部の直売会の分など引いたので、あんだけ荷があったのに6ケースだけだった。ま、それだけ2L相当の房があったという事で良かった。雨が降ったり止んだりで出荷時はなんとかブルーシートで行けたけど、その後は割と晴れて期待したほどの降水量にはならず。市街地ではもっと少なかったようだけど、地元では5㎜ぐらい、遠方園では3㎜ぐらいかな。遠方園は久々にチェックに行ったが、しなびはないが病気がかなり出ていて荷造りが大変そうだ。またカラスの害は認められずムクドリが一羽死んでいた程度でカカシって効果あるんだなーと思ったら違った。念の為にチェックしたら、またカラスが一羽園内で死んでいたのだ。原因は直接は分からないのだが、ともかく囮があっても特攻するバカはいて、幸いそいつが比較的早く死んだのでさすがにカラスが来なくなったのではないだろうか。雨の後とは言え一羽も見なかったからね。
Posted at 2015/08/14 00:40:26 | |
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2015年08月11日
・好きなブログで動的平衡という話をしていた。元の意味とは若干異なるが、「ミクロで見ると動いているが、マクロで見ると動いてないように見える」物を動的平衡と呼ぶらしい。で、生命体の維持というのは個体レベルで見れば細胞は死にながら産まれ観測上は同じ個体に見えているが、実際は死んでいる。これを群体レベルで見ても、相対としての種は変わらず、新陳代謝が続く事で種は動的平衡状態にあるのではないか?という指摘だ。なるほどなぁとも思ったけれど、元の引用が「生物がエントロピーに逆らう方法が動的平衡」と言うのは、どこか違和感を持った。
エントロピーは常に増大する。個体側を固定して考えるからエントロピーの増大に逆らう方法をどこかに認めないと生存がありえなくなるのであって、先にエントロピーの増大を「あるもの」とすれば、生命の存続が説明出来る。流れ落ちるエネルギーの流れがあって、はじめて現象として生命が観測されるのであって、その逆ではない。ちょうど水の循環があるから川があるのであって、川があるためにどこからかエントロピーが増大していると言わないでもいい。数学的にはイコールな物を逆さにしたり入れ替えたりしても同じ事だろうが、やっぱり私は逆に考えるのは無理があるように感じる。そして、詰まらない話になるけど、上の出発点で見ていくと「世界は動的平衡のために新陳代謝をしている」という「驚き」は、「世界全体ではエントロピーの増大に逆らうエネルギー投入があるから動的平衡が下流でおきてる」って当たり前になってしまう。
・昔住んでいた大町の方をグーグルのストリートビューで見ると、土蔵に藁をかけられるようになっている。ストローベイルハウスの走りか?と思いたくなるが、あとで述べる理由でちょっと考えづらいので検索かけたら、これは雪囲いであるという記述が見られた。なるほどと納得した。確かに最近の家でも雪囲いとして木組みが回してある家はそこそこ見かけるし、逆にもっと雪が降らないうちの市では見た事がない。
家の周囲に木組みを作り藁をかければ暖かいのではないか?という期待がありえないのは、露出した藁の防火性の低さだ。1度火がつけば簡単に燃え落ちてしまうだろう。蔵ならまあ多少は防火性があるし、雪が降らない時期は藁を外して他の事に使えばいい。
これを参考にした写真サイトは長野県下の古い建物の美しいモノクロ写真が集まっていて見ていて心が安らぐ。まだ茅葺きの農家の三和土で婆様が豆を唐竿で叩いていた時代が80年代半ばまであったのが嘘みたいだ。ちょうど私はそこらへんが失われていく時代のど真ん中にいたはずなのに何も覚えてない事にちょっと後悔を感じる。んで、結構びっくりしたのは、高校の通学路の途中の温泉街にあった不思議な建物、一説には信州大学の学生寮だったと聞いたのだが、それが遊郭だったという事。横田遊郭という所で、私が高校の頃はまだ建物はあったのだが、今はもうマンションが建っている。妙にハイカラで目を引いたが、そういう所だったとは。なぜ、温泉が出ないのに温泉街があり、チンケな宿が乱立しているのか分かった気がするし、少しガラが悪いのも納得。
それにしても今度壊す家の土蔵も結構いい扉とか風情がある物使っているので、部材使えるなら使ってやりたい。多分、母屋より土蔵のが古く、通りに面している増築部分に元は何かあったんじゃなかろか。そうそう、以前から考えていた事についても面白い記述を見つけた。それが「土座住居」。床の断熱の観点から高床式の家は明らかに不利。では昔の人達はどうしていたのかと言うと、床を張らないという選択肢があった。そのかわり、藁や籾殻をしき、その上にむしろを敷いて生活していたのだそうだ。きっと床はブヨブヨした歩き心地だったに違いないが、土間の上に籾殻という発想が決して的外れではなかった事に感動した。記述によると「冬場暖かかった」とあるし、そこまで極端に珍しい家でもなかったようだ。まあ、普通の格が高い家は皆床張っていたんだろうけどね。
・仕事は朝一で出荷、その後収穫、いくつか雑用で回ってから昼寝、そこから選果して発送したらもう夜である。まあ雑用は急ぎではないので削れる仕事だし、昼寝したのは昨日寝不足なので自己責任だが、選果と発送作業が結構大変。しかも選果そのものではなくて箱の組み立てや蓋の結束と言った周辺作業に結構時間を食っているのが分かった。ブドウの価格が高い原因の一つに協同選果作業が出来ないとので、その分個々人の農家が梱包までやるので、その人件費が農家に支払われていると考えられるのだが、逆から見ると出荷作業も効率的に行わなければそこで労賃が発生しているのを見過ごす事になりかねない。箱の組み立て、スタンプが10箱で10分ぐらい、梱包が蓋閉めだけで4kgなら軽く1分はかかる(保護カバーもあるので)。一箱2分だと1時間で30箱しか梱包出来ない。私の労賃を時給2500円とするなら、一箱に80円以上の労働力が割かれているって事になる。梱包機のお陰でこの効率は飛躍的に上がったとは言え、ここらへん辛いな。荷物の積み込みも地味にロスだが、簡単に解決する方法は今の作業場レイアウトだとないしね(つまりレイアウトかえれば大分ロスは減らせる)。
雑用の一つはワイナリーだったのだが、盆休みですごい混雑していた。正直あれはいただけない。普通なら駐車場内の誘導を3人ぐらい警備員使ってでも行って事故がないようにしなければならない。あそこは普段はすいているので人の歩行ゾーン分けはされてないし、人気の直売所は入り口横に併設されているので、あそこに2人、一人が下の駐車場までカバーして奥の入り口方面に一人、無線で駐車場誘導しないといけないだろ。とくに下の駐車場は入ると蟻地獄だし見通せない不良設計だからな。あとは燕が気になる。燕の雛が産まれるのはほほえましいが、あの糞は施設のイメージを大きく損なう。場当たり的に撤去するのではなく、設置されたくない場所を徹底的にカバーし(ネットでも使えば目立たず手軽だ)、設置してもいい場所を影響が少ない場所にし、どうしても作ってしまったら下に糞受けを置くべきだ。倉庫ならまだしもレストラン入り口があれじゃ・・・
さて、迅速な対応を目的に設置した出店は、私が来た時は閑古鳥が鳴いていた。という事でサクラかねて、最後の肉うどんを食べたのだが、これが一番それっぽかったかなぁ。以前より麺がほぐれてカッチカチな感じはなくなっていた。てか、インスタントより、普通に冷凍ほぐした方がはやくね?肉は安い薄切りだが、まずくはなかった。ただ、脂が冷えた状態だと固形になって食感が良く無い。だから肉だけ暖めて乗せてあるのだが、だったらもう冷やしである必要もなかろうに。冷やしでやるなら脂がない感じの肉の方がいいんじゃなかろうかと。さて、囮の甲斐あって人もボチボチ来るのだが、説明文が長くて読んでいるうちに面倒になって移動してしまった。これは頭よすぎる人のミスで、たとえばマクドには様々な決まり事があるのだけれど説明は最低限口頭で言えば分かるようにしてあるし、多少は施設側の負担(ゴミの分別とか)になっても、ああいう説明は避けるべきだ。たとえば水分の分離なら、ボール型投入口があれば「ここは飲み残しだな」と普通は分かる。別に販売形式に特許はないんだからシステム丸パクリでも問題ないだろ。あと、これは施設側の深い意図もあるのかも知れないが、サクラ入れろ。良く有る事だが、良い物を売っている店も誰も入らないと敬遠してしまう。分かっている人が来て名店だと分かると逆に客が集中する事は良くある。プレオープンで客が少ない時にお偉いさんがきてもしょうがないんだよ!
・もう一つの雑用は、とある圃場の賃貸の件。空き家の方は会議結果ももらったが、結局知ってる所だけだったが、圃場は予想外にすんなり貸してもらえそうでびっくり。間に入ってくれた方の人徳なんだろうなぁ。条件等はあとからだが、言われてはじめて気がついたんだが「農地中間管理機構は使えないよ」って、そういやそんな役立たない政策ありましたねぇ。実績5%でしたっけ?NDK?NDK?こうしてみると役人が机上の空論で作った政策、あるいは高度な策略に基づく反作用政策は、むしろ利用者から「補助金がもらえない」というマイナスを意識さえる事で優良農地の流動化を阻害しかねない。人間心理でマイナス・デメリット・ロスはことさら意識されるが、目に見えてないメリット・ベースラインでのプラスは見落とされがちだ。「そんなの政策に甘えなければいいじゃないか?」と言われそうだが、まさにその通りで、政策によるインセンティブなんて無視できるだけの損得勘定や自己基準がなければやっていけない。そして、そういう農家を生き残らせるには、この手の細かい条件つけた補助金事業そのものが害悪でしかない。元からそんなの無しで考えた方がいい。まあ補助自体は必要なので、それはこういうみみっちい要件は無い直接支払いとかの方がいいんでないのかな。
Posted at 2015/08/12 23:13:32 | |
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2015年08月11日
・朝一で出荷した。恥ずかしながら6時の最初の頃来たこと無かったので、ここまで混雑しているとは思わなかった。軽トラ渋滞で、しかも爺さん婆さんの運転だからこええ。ウィンカー無し、公道塞いで行列など無法地帯である。行列つくればまだマシ、ヘタすると出口から入って置いてく奴とかいるぞアレ(しかも知り合い。ただ、軽トラじゃないので入り口入れず特例かも知れない)。で、そのあと収穫したのだが、提出書類作成のデッドラインで休めず(昼間寝てる)、その後地主さんの倉庫整理を頼まれた人から道具を持っていけと半分強制参加で倉庫片付けやって、役所には閉庁ギリで持ち込んだ。そして、まだ雨が降らないので、巨峰園の乾燥が再び危険水域に近づいている予感があったのでこっちも潅水。水の吸い込み具合が半端ないので、安心できるまで潅水してたら夜中になってて、さすがに寝込んでしまった。巨峰も怪しい袋開けて見ると、肩がしぼんでるもんな、園の内側でも。幸い被害は房単位でスポットで発生しているので、全部がランクオチって事はなさそうだけど、今年は異常だわ。あ、尿素が効いたのか、色の薄さは大分解消した感じ。色は正直悪い。ハクビシンの被害ですでに軽く食害を受けた房を食べてみたが、今年は巨峰の生育も大分早く、味に関してはもう食べても全然平気、巨峰のあのコクは出てないが酸味はほとんど感じないのだが、いかんせん色がかなり悪い。袋掛け前後までは着色が早くてホクホクしていたのだが、あれから色が大きく進んだ感じがない。夜温が下がり出せばグッと黒くなるかも知れないし、標準的な生育タイミングとしては悪くないのだが、このまま赤熟れしないか心配。
・そんな事やってたらさすがに具合が悪くなったので休んでいる。睡眠は分割してもあまり効果ないね、昼寝程度なら挟む意味はあるけど。という事で荷造り作業を行って発送して、片付けで出た荷物を仮置き場に置いて、パープル苗に潅水をちょっとだけしたら終わった。苗園は小屋に雨樋つけてドラム缶に入れていたのだが、結局ペール缶で2杯潅水するのが目一杯だった。他の場所さすがに辛い感じになってるし、1日「潅水デー」を作ってタンク持って走り回るかな。幸い片付けた中に40㎜ポンプで使えそうな吸水口があったから、タンクに入れるのも出すのもポンプ使えるし。そうそう、苗園のプログリは結局草退治としてはほとんど効果がなかった。丁寧に散布したツル系雑草(アサガオやアレチウリ)は消えたけど、先端がちょっと枯れただけのアカザやイネ科雑草は4日ぐらいは生育が止まったかな?って感じで全体として見れば順調に伸びてしまったので、草刈機の出番。やっぱり根まで枯らすタイプじゃないと散布量か散布時期を相当選ぶな。
・半日調整タイム入れて休んだのである程度リフレッシュ、明日まで収穫はある(13日が特別対応)。14日は直売会、そういや直売の葡萄も頼まれているんだった。正直直売会は休みたい、というか休むかな。この時期に1日潰されるの辛い。半日地元でやるならいいけど、往復2時間とか勘弁してください。
・明日の予定 出荷 収穫 潅水 苗園の草刈り 地主ん所の片付けの続き
Posted at 2015/08/11 20:58:07 | |
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