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暇人ぶぅのブログ一覧

2016年01月16日 イイね!

「技術大国幻想の終わり」



 ・畑村 洋太郎著「技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道」

  失敗学のすすめで工業系の面白さを一段を深く教えてくれた人の最新の本で、フランスのテロの話まで出ている。途中まで読んでいる所だが、自分におきかえて痛い所が多数だし、ちょっとこの人も年食い過ぎたかな?って所もちょこちょこ。個人的には原発問題の対応の委員会の委員長にすげられてしまったが、政治的な要素で結局何の成果も出さずに終わった事に失望もし、また本人もストレスが溜まっていたのだろうと思う。前段をかなり日本への痛烈な批判や政治的な発言に割いており、「そんな事ココで言うぐらいなら、委員会で成果出せよ、出来ないんなら潔く委員を辞退しろよ」と言いたくなる。「専門家のムラが出来ると客視点じゃなく役所とか研究所の内部や業界内評価だけ気にしていればいいので、付加価値が全くない仕事が増える」という批判を、そのまま貴方に返してあげたい。いや、本人もそれは分かって書いていると思うんだけどね。そういう意味でこの本は「委員会で出来なかった日本への為を思っての遺書」って感じを受ける。いや、ほんと、別にこの本の出来が悪いとか言う積もりはないんだ・・・サムソンの人と組んでやたら韓国の小手先商売を褒めてるのが鼻につくとかじゃないんだ・・・ともかく、技術方面から見た日本経済の将来像はかなり面白いし。
  本題に入る前に「やっぱりな」と思った事を一つ。この本では具体的な幻想として「日本の技術が優れていて他には真似出来ないという幻想」「職人技への幻想」「良い物は売れるという幻想」があると指摘している。ここらへんはもう私もさんざ見聞きしてきた事だが、職人技幻想はまだ日本が没落しきる前に「日本は捨てた物じゃない」的な本で良く取り上げられていた。その中で三条・燕でアップルが新型iPhoneだか携帯プレーヤー(名前忘れた)のマグネシウム外装の磨き仕事で潤ったという話を読んだ。マグネシウムは他の素材に比べて傷が入りやすく、かと言って弱く磨いても削れないだかで、「軽量で高剛性で質感が独特」なのだけれど鏡面仕上げしづらい素材だった。そこを職人が様々な技術を工夫して鏡面仕上げして「日本の技術はすごいだろ!」と書いていた訳だ。
  だが、あれから数年、畑村さんの本によると「ある日、アップルが派遣した男が工場の作業をカメラで撮影していった。そしてアップルからの仕事はなくなった」とある。技術は盗まれ、より安く大量に作れる海外のどこかの工場に生産が移されたのだろう、と言う(アップルの正体とか言う本からの引用なので、どこまで正しいのか分からない。個人的に別に短期消耗品のデジタル家電の外装なんざマグ使わないでも良いって判断じゃないの?って思う)。畑村さんの言葉を借りれば過剰品質で、品質がいいから売れるって判断はあのアップルにもあった訳で、ブランド力の構築と過剰品質という背反する要素をどう捉えるか答えは出てないように思う。

  さて、本題は農業である。工業系の人の考え方は本質的に農業の一面だけ見ているのでそのまま当てはめられないし、この人も農業に関して具体的な提言はまだしてない(前半)。でも、やっぱり、「技術への過信」は日本の農業戦略にも色濃く反映されているように思うのだ。一つ一つ見ていこう。

 「日本の技術が優れていて他には真似出来ないという幻想」

 よく日本の農産物は日本人のきめ細かい神経で作られているので、他の国では作れないというような論調を見かける。主に言ってるのは政府中枢と滑稽なスピーカーの首相とか。でも、極論すれば、農産物ほど技術移転しやすい産業はない。何しろ人間が作ってるのではなくて、植物なり動物なりが育つのを人間が助けているので、別に日本人を食ってる訳じゃないんだから。むしろ誇るとしたらそういう農産物が育つ日本の気候風土だろう。その上で農業者の技術の蓄積はあるけれど、今の日本の農業者の減少と若手の大規模化という流れを見れば、職人仕事で手をかけて作ったような農産物というのはむしろ減っている。今月の業界誌「地上(家の光の若向け別冊、正直今月もイマイチで400円ぐらいが適正)でも、メロンの価格がどんどん下がっている話をしていた。かつてのような「高級品」というメロンはもうほっとんど無い。実際問題、熊本の直送のとかは食べた事ないほど美味しかったですけどね。他にも和牛の霜降りとかの美味しさを表現した有名なコピペ(我々が食べていたのはゴムソールだった~)ってのも、あれは創作らしいですからね。
  とくにうちの地区の果樹は技術の優秀さを誇る面が強かったし、実際こんな技術力が必要な品種をよくまあ作ってたもんだと思うけれど、「効率化」「新品種への対応力(これも日本企業は無いそうだ)」などは大きく遅れているという認識がない。特に「対応力」ってのはそれ自体が売り物ではないので軽視されがちだが、明らかにこの地区は劣っている。

 「職人技への幻想」

  これはカンとか明文化出来ない物が「ある」と信じ込みすぎているという戒めであろう。「3年程度で誰でも習得出来る技術なんて職人技とは呼ばない、現象を正確に捉えて科学的に話せる理解があってはじめて職人と呼べる」というのは、まさに農業やっていて感じる話だ。私のように口先八丁なのも良く無いが、ベテラン農家の大半が言葉で理由を説明出来ないので、後継者にお手伝いしかさせられない。それは職人技な訳ではなくて、自分でもなんとなくしか把握してないからだ。確かに一つ二つの秘訣みたいなのはみんなあるんだろうけど、先日も会議で出た「それ違法です」ってのもあったりする(あんま詳しく書けないが)。まあ、これは改めて否定しないでもいい内容なので本でも私もあんまり書かない。

 「良い物は売れるという幻想」
 
  これが「うーん」と思った所。この幻想が通用する分野・市場もあるのは事実だ。過剰品質でも「医療」「軍事」「航空機」など「安全や生命」に関わる分野は今度も安泰というか、新興国も市場が成熟して人間の価値があがれば重視せざるを得ないだろう。またブランド品などステータスホルダーとしてのグッズも過剰品質は普通は喜ばれる。しかし、日本が先進国に上り詰めた結果、その先にある物、目標も自分達でさがさなければならなくなり、自分達が最先端市場になった時、なお良い物方向で進めていく事には無理があった。畑村さんは消費者を重視しすぎて、商品の本質を消費者に啓蒙して引っ張っていくタイプの市場開拓までは頭が回ってない印象を持ったが、そうは言っても日本の家電の末期的過剰付加価値と高コストは言い訳が出来ない。
  さて、地元の農産物はどうか?確かに先人達はブランドを築いてくれたので、高品質方向でも今後一定の市場は見込める。そういう意味だと「良い物は売れる」のだが、農産物は気象変動などの影響も受けるので、今年は売りませんって事は出来ない。実は昨年は物が悪いのに、それ以上に物がなくて市価は高かった。それを喜ぶ声も聞こえたけれど、私が消費者だったらこう思うだろう、「この果物は高い割りに美味しくない、来年は別の物を買おう」ってね。選択肢が一つしかないのならまだしも、今は他の産地も他の農産物もある。まあ、この品種に限れば日本一かも知れないけどね・・・
  日本も賃金の二極分化が進み、市場の大半は低所得者になってきている。果物はその中では比較的高所得な人が買ってくれているが、食料品だから給料5倍でも5倍は食べられない。今後、そういう人達にどう売っていくかと言えば、工業製品で言えば「シンプルで壊れづらい物を安く」という方向になっている。その中に多少は文化を背景としたくすぐりは入るとしてもだ。ちょっと言葉は悪いが「客を愚民化した方が売りやすい」って事も考えられる。というか、最近のヒット商品って客がバカになる商品多いよね・・・実は前の会議で担当理事が「今のトレンド品種は親の教育がなってないから」という話をしたけど、ほんとそういう面もある。客にすりよって高く売れるんなら、それが正しいのならそういう事になるわ。

  そうそう、これと関連して、日本マクドナルドの低迷について一言言いたい。よく「日本マクドナルドは高価格路線に失敗し、再び低価格にしたけれど、品質問題がおきて低迷している」とか「現場の人間がトップに立ちすぎて、かつての成功体験が邪魔して同じ事しか出来ない(これは畑村さんも指摘している)」とか書かれている。でも、そもそもマック「が」低迷していると言うなら「トータルでの外食ファーストフード産業の中でのシェアはどうなのよ?」と考えなければいけない。全体のパイが減ってる中でマックだけ落ちてるとか言えないだろうに、「JKのオシャレがマックからスタバにかわった」とか言われても、JKなんてもう絶滅しただろここ数年見てないわ・・・嘘ですすみません。でも群れは見なくなって久しい。マックが「少子化で顧客数が減るから高齢者に高価格で売ろう」って思ったのは企業戦略としてはおかしくもなんともない。ただ、マックでブランドがあまりに低所得者と若者向けすぎたってだけだ。で、私は思うのだが、「かつては不味くても安いマックを食べていた客層」が「少し高くてもマシなお店に行った」風には考えられない。そういう層がまるごとコンビニに流れたからコンビニの業績があがったのではないだろうか?もっとハッキリ言うと、「マクドさえ食えない貧困層が増えた」のが原因じゃないだろうか?貧困と言うと言葉悪いけど、「高級路線の健康マックは買えないけれど、不健康安物マック買うぐらいならコンビニ飯」という質実剛健(?)な成熟市場と言うべきか。そこに品質問題とか、経営戦略の失敗とか、現場主義の暴走とか言うのはあんまり関係ないと思うな。

 ・もう一つは普通の技術本「工作機械が分かる」

  私は工業高校ってうらやましいなーと思っているのだが、その中でも特別憧れるほど謎が多い物に「旋盤」がある。工業高校出た人はかならず「旋盤で先輩が腕巻き込まれて複雑骨折した」とか言うアレだが、人の腕を折る道具ではもちろんなくて、金属を削り出す道具だという事「ぐらい」は知っている。逆に言うと、様々な複雑な機械がある中で、どーして旋盤ごときがそこまで特殊な工具の面をしてられるのかが不思議だった。棒を削るしか能がない機械に比べったら、ボール盤の方がよっぽど使用頻度高いだろうに、家庭用ボール盤はあっても家庭用旋盤は無い。いや、「家庭用としか言いようが無い低能力の小型の安物はあるが、それでもホビーで買うには高すぎる」って所か。
  しかし、工作機械という定義から言うと、旋盤というのはやはり大きな勢力というか、外せない物のようだった。工作機械の定義は「不要な部分を取り去って金属やなんかの素材を機械部品にする物」らしいのだが、削り取り方として「ワークを回して刃は固定」「刃を回してワークを固定」という分類があり、後者がフライス盤なりボール盤だとすると、前者が旋盤って事になる。つまり概念として旋盤という製作方法があるのね。実際同じ原理の物は大昔からあり、ろくろだの、木工旋盤だのにされてきた。
  ただ、現在はNC切削器のような3次元的な掘削もあるし、ワークの固定か刃物の固定かという単純な物ではなくなっているような。刃先にしても何十種類の物を自動的に交換してやるみたいだ。そうそう、私はマザーマシンを工作機械と直訳して考えた事が無かったのだけれど、原理的にはそうなのだそうな。以前読んだとおり「マザーマシンが直で自分より優れた部品を作る事は出来ない」のだが、「マザーマシンが作った部品でより良い部品を作りマザーマシンを強化する」というサイクルがあるんだという話が出てきていた。特に熱変形の話が多かったかな。静的剛性が高いために、いかに機械が狂わない構造になっているのかとか。物を作る訳ではないので工作機ではないが、機械というジャンルで見ると「天体望遠鏡」なんかが非常に高度な精度を得るための技術を必要とするのと似ている。
  木工で以前から疑問だった「ボール盤は大きな物体を咥えられない問題については、ラジアルボール盤というのがあるのだそうだ。これはヘッド部分だけ横にスライドするようなボール盤で、その横の桁をささえるために巨大に成らざるを得ないので一般的ではないそうな。こんな形の三次元加工機は大型の物が船のスクリューの切削に使われているそうで、案の定資料提供は東芝だった。

 ・先日「プレスによる曲げ加工が正義なのに、あんまり普及してない、自作出来ないのか?」と書いたのだが、早速見つけてしまった。発想があまりに素晴らしかったので備忘録。プレスの動力源は門柱油圧プレスなのだけれど、油圧プレスは基本的にはベアリングを押して抜くとかの為であって、曲げ用ではない。ただ、パイプベンダーだけは需要があるからか、アタッチメントで曲げられる。しかし、直線の板用のベンダーアタッチメントは見た事なかった。まあ、実際問題、板曲げろって言われたら金床ハンマーとかありますから、油圧使って綺麗にって需要は少ないのかも知れませんが。
  その動画では門柱ジャッキにスライドガイドを付けて、幅広鉄板が落ちるようになっていて、下の部分は溝というか分割になっていて鉄板が床面より下に行くようになっています。一番分かりやすいのはギロチンですね。これに力をかけていくとあら不思議、鉄板が綺麗に曲がってました。鉄板の幅が広いので、曲げ剛性が非常に高くなっているので、力が均等にかかるようです。もちろんガイドがあり、溝の部分を中心に直角に曲げられます。今度何か必要があったら自作してみたいですね。6㎜のSS400とかって普通は曲がらないですから。
  さて、プレスの重要性を指摘した薪ストーブの話ですが、昨日も運転していて「時計型が大正義なのは分かるが、これで進化が止まって良いのだろうか?改良点はないのだろうか?」と色々考えてました。熱効率に関しては板が薄いのでいいし、二次燃焼に関しては薪乾いていればあんまり関係なさそうです。しかし、吸気は火力を上げようと開くほど捨てられてしまう運命にあります。じゃあ排気からの熱回収は出来ないのか?とも考えましたが、熱交換器はどこにつけても排気抵抗になり煙突効果を下げます。うーん、なんとかして空気を入れなければ・・・と思っていて気がつきました。送風ファンを放熱用に使ってますが、これって当然吸気にも使えますよね?実際私は最初の頃はもやすのがヘタだったので、サーキュレーターで空気押し込んでましたし。
  発想としては車のターボと一緒です。排気ガスにはまだ未利用エネルギーがあります。それを取り出すために新規でエネルギーを投入する必要がありますが、投入エネルギーより得られるエネルギーが大きければいいわけです。こうすれば高価な二重煙突などに頼らなくても空気を吸わせる事が出来ますし、吸い込み口も外に置く事も可能です(室内の暖かい空気を無駄に捨てない。あるいは煙突から回収した熱を吸気に回せば高温燃焼になる)。
  ただ、これで煙突が要らなくなるのかとか考えるとまだまだ未完成な発想なんですよね。煙突は単に煙突効果で吸い出しているだけではなく、未燃焼ガス(煙)を高い場所から捨てて地表に漂わせないとかの役割がありますから、煙突途中で温度下げるとタールなどがそこについて煙突がつまる恐れがある。ただ、熱交換器をそういう「ガス回収機」と捉えて木酢酢を落とす構造にし、また熱交換効率のため排気と逆に下向きに送風すれば、そのまま熱回収出来て仕舞うような気もします。

 ・仕事はバーベルのシャフトを探し出したら錆びが酷かったので、グラインダーなどで錆びを落としてからクリーナーで洗って、シャーシブラックを吹いて防錆した。シャフト径だが27.7㎜だった。あと、少し曲がっていた、問題があるようならそこらへんで修正しないといけない。

 ・あとは溝切りのガイドのパーツ揃え、12㎜のパイプは縫い鋼管や無垢鉄棒もあったのだが、どちらも微妙に12㎜より太くて入らず、それじゃあと思ってホームセンターを探ったらM12の全ネジ棒ぐらいしか良いのが無かった。しかし、これを使うとガイドプレートをネジ止めで作れるので、非常に便利だと思い購入。これだとガイドの移動もネジで出来るので、両側で押さえるタイプの物も調整出来るタイプが出来る。

 ・午後からは組織の新年会とか懇親会で9時までボーリングしたり食事したり。ボーリング会場で久々に声を出して応援したので喉が痛い。明日はワイン会が昼からあるので楽しみだ。



Posted at 2016/01/16 22:24:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年01月15日 イイね!

農作業休み

 ・なぜ木工機にはガイドが片側にしかないのか?丸ノコもトリマーも大抵の道具が片ガイドである。左右ガイドの方が暴れなくて良いと思うのだが・・・たとえば初心者用のソーガイド、これは木工機とは発想は異なるが、ブレードを両側から押さえて固定するって意味では両ガイドだ。他には自動カンナ盤(挟んで削る奴)も両ガイドと言えば両ガイド。製材の帯ノコはガイドと言って良いのか分からないが、木材を固定して送るので安定したガイドである。
  両ガイドにする場合の問題は主に3つ思いつく。まず幅がキッチリ出てないと、どっちの端面に沿って作業しているのか分からなくなるという物。木材は金属なんかより狂いは出やすいから、多少はズレが出る。片側ガイドでも原理的には狂いはそのまま出てしまう訳だけど、ガイドをシビアに調整した場合に送りがきつくなる事はない。その考えだと自動カンナ盤のように両側から削る場合はそういう問題ないよなぁと。
  次は幅広材だとどのみち片側ガイドになるという事。両側ガイドは使う対象が狭い場合にのみ使える。特に切り落とす「丸ノコ」とかの場合、重要なのは切り落とす側のサイズな訳で、片ガイドなのが必然なのはなんとなく分かる。でも逆にトリマーや溝切りは切り落とさないのが必然であるし、相手が細い場合ベースプレート全体で対象に当たる訳じゃないから垂直度も狂ってしまう。
  最後は結局の所、「大工さんのような技能職の人がしっかりとした工作台にガッチリ止める仕組みがあってはじめて使う物だから」という所に落ち着くと思う。本来の大規模生産施設だときっともっと合理的な機械を使っていると思うのだけれど、手持ち工具なんて元から精度はそこそこな訳で、それを技能で補うという名目で進歩させてこなかったのではないだろうか。特に溝切り、角のみらへんの刻みはすでに現場では行われない作業になっているそうで、機械もプロ向けではあるがプロはもう使わないような感じだ。また刻みを必要とする在来建築の和室が激減している。今なんて和室がある家の方が珍しい(ジジババがいる家は別だけど、新築の和室がこれまた違和感ある物ばかりだ)。刻んで強度下げるぐらいなら、ビスで部材を足して取り付けたり固定金物使う方が良いという考え方だろう。もし需要がまだ多いなら改良されていたかも知れないが、すでに終わった機械なのかも知れない。
  ところでうちは工作台はドラム管の上にコンパネ渡しただけなので、安定性は高いけれど歪みやスペース効率はお世辞にも良く無い。夏場は出荷スペースにするのでワークベンチにしてしまうと困るのだが、もう少しマシな工作台にならないのか?って思ったりもする。

 ・今年もイネの苗の注文の季節になった。苗は例年中苗を買っていた。これはすぐに植えられる苗で、播種料金が一枚500円、運搬費100円、育苗費用が700円かかり、トータルで1300円か1400円していた。これを1反で40枚程度使うので、苗代が55000円程度掛かる。数年お世話になっていたが、苗おこす人から「自分で稚苗からおこしてみたら?できるっしょ」と言われた。実際そうやっている人も多くて、その場合は一枚540円、運び代金は自分で取りに行けばタダなので、21600円と半額以下に下げられる。うーん、魅力的だなぁ。もう一つ、作って見たかった苗も注文出来るというメリットもある。
  もっとも苗箱は自前であるし、苗を自分で起こすというのがコスパ最強ではあるし、実際やっている農家さんもごまんといる。このメリットとしてはコスパ最強、苗箱の運搬の手間無し、もっと苗の品種選択の自由が広がる、箱土を特殊な物(クンタンとか軽量培土)に出来るなどなど。逆にマイナスは手間がそれなりに掛かるし、失敗した時のダメージが大きい。農家さんが自前で起こさなくなった背景に、失敗してしまって作付けが出来なくなったという事故が良く有る。まあ、うちの規模ならかき集めれば余剰苗で田植えぐらい出来るだろうけれど、実は購入苗は可能な限り前進作付けになっているという問題もある。
   今は育てた苗を移植する方法が多い訳だが、機械移植だと3葉期ぐらいの小さい苗の方が効率が良いので、ギリギリの小ささで植えている。また、労働力の分配問題からゴールデンウィークが田植えになっている。しかし、機械化・兼業化が進む前の自然のサイクルだと6月に植えて10月に収穫というのが普通だった。今はそれぞれ1月ずれている訳だ。苗が早生になってきているのもあるし、温暖化とか漏水対策が進んで水温が上がりやすくなっているのもあるのだろうけれど、それでも早すぎるというのは皆が言う所だ。しかし、ピークがGWにあるから、委託育苗はせいぜい5月12日までしか受付してくれない(残りは作業請負組合で使うとか)。5月12日に中苗を受け取ってそれを育苗すると今度育ちすぎて良く無い。もう一つ、小さい苗を寒い時期に植えると成長が遅いため、雑草に負けやすくなる。なので除草剤は必須になるし、それでも雑草には悩まされる。
  だから無農薬農家さんなどでの作付けは大苗(5葉苗)を使い、ある程度水温が上がってから6月に移植というスケジュールになる。育苗は薄蒔きになるので多分必要な枚数は増えるのだが、逆に植え付けロスや成長遅れを気にしないで済むので、疎植気味にしてトータルで同じ感じにする人もいる。ただ、疎植できる大苗を作るには播種がより正確に均一になっている必要があるため、従来のばらまき型では欠株が多いという指摘もある。まあ、精密播種装置は高いか能率が悪いので、大苗作ってかき取り量を増やしての疎植という手もあるんだろうとは思うが。

 ・図書館行ったら季刊 地域が置いてあってびっくりした。内容は現代農業と大分かぶるというか、現代農業が少し地域によりすぎていたように感じるぐらいだが、大変面白そうなので次は借りたいと思う。さて、その中で薪ストーブが沢山紹介されていたり、オンドルが記事になっていたりしていたのだが、「これが日本の物作りのロスだなー」と感じた問題がある。それが「溶接」だ。
  実は最近、鉄砲(特に軍用)の生産方式を知る機会があったのだが、昔の鉄砲はもちろん鍛造(多分手動か単純な機械ハンマー)である。やがて「削り出し」というタイプも増える訳だ。これは精度は高いし自動化も出来るが、部材のロスが多く生産スピードも上げられない。んで、最終的にはプレス加工が量産では用いられるようになる。プレスだと曲げ加工は一瞬だ。形状安定性もまあまあ高いし、鋼材も単純な圧延板を熱処理しないで使える。
  翻って薪ストーブを見ると、中小規模の鉄工所オリジナルっぽい薪ストーブは、大抵が全部を「溶接」で作ってある。銃器ではあまり使われない「鋳造」というタイプも薪ストーブでは多いが、日本の小ロット生産ではまず見ないので除外する(性能的にも色々言いたい事がある)。溶接で薪ストーブ作るとなると、筐体を考えて見れば六面の鉄板を切り出して(方形の物の場合、異形だともっと)、それらを揃えて溶接する訳で、とんでもなく人出も労働力もかかり、おおよそ効率的とは言えない。やっていいのか分からないが、箱だったら一枚の鉄板を曲げて作ってもいいように思うし、カットのロスを減らすには胴体パーツを4面と、上下二面別パーツとか可能だろうと思う。他にはモキの一部のようにラウンドプレスって手もある。プレスマシンが高いのだろうか?でも溶接出来る技術があればジグを作って曲げるぐらい出来そうに思うのだが。
  そういう見方で見ても時計形ストーブというのは非常に合理的である。まず部材が切り出しではなく打ち抜きで、組み合わせは溶接ではなくハゼ折りだ。部材の取り方も天板と底板、そして胴体は一枚をラウンド織り交ぜたプレス成形してある。天板の穴が多重ステップなのは鍋が入るためなので、あれを一枚板にしたらさらに安くなるかも知れないが、そのパーツにしたってプレス曲げだからたいして違わないだろう。
  ただ、絞り燃焼は何度か試して見たが、時計型だと結局あまり上手く行かなかった。薪の乾燥がイマイチなのもあるが、やっぱり放熱がいいので燃焼室温度が下がりやすく熾での日持ちがわるく不完全燃焼を起こしやすいようだ。また、熱効率を考えたら熾で換気損失を気にして燃やすぐらいなら、ガンガン燃やして扇風機で風送った方が、鉄板が薄いので熱交換効率が稼げる。雑誌なんかで「輻射熱でじんわり暖まるのが薪ストーブの魅力」とも言われ、確かにそれも分かるけれど、それを可能にするには逆に相当な容量の薪ストーブと高断熱住宅が必須になってくるように思う。大体、輻射熱だけ発生させるって訳にはいかないから、その時にはどのみち室温も上がっているわけだし。

 ・玄関の断熱回収用の吊り戸パーツやらなんやら購入、これで長い扉一枚を釣れるようになるはず。枠は2×4材で作る事にした。扉パーツは最初継ぎ足そうかと迷ったけれど、少なくとも動かす方は1本じゃないと不安なので。固定側もどうせならと同じにした。どのみち以前作った枠パーツは中間で継ぐ関係で使うし。
  あと、溝切りのガイドも市販品を見てチェック出来たが、予想通りガイドがベースプレートの内側まで入り込める構造だった。12㎜のシャフトは無垢だったが、うちはパイプがあったのでそれを使える。多分側面に木材を取り付けてタッピングビスあたりで固定、木材は組み合わせて奥に入り込める形にしようかなと。合板でもいけそう。シャフトは反対側にも出るので、そこに同じ物を取り付けて、そっちはシャフトに対して動く形にすれば良さそう。
  あとは懸垂用のパイプってどのぐらいなのか調べたり市場を見てきた。鉄棒の径は28㎜だそうだ。ところが雲梯など一部の遊具や公園などの鉄棒では30㎜とか32㎜の物もあるという報告があった。太ければ太いほど握力が必要になるので28㎜にすりゃいいのにとも思うのだが、28㎜というのは強度という点ではちょっと心許ないのね。中実の鉄棒だけならいいけれど、雲梯のように溶接して組み合わせる場合、パイプじゃないと加工が面倒とかあるんじゃないかな?もちろん個人差もあるとは思う。そして、恐らく偶然ではないのがウェイトトレーニング用のシャフトのサイズ。あれもプレートの穴径は28㎜が標準だそうで、グリップが太い事もよくあるけれど、基本的なプレートは28㎜だと言える。ただ、一般市場で鉄無垢の太い棒というのが無い。最大で16ミリだった。よく見るMSパイプというステン巻きのだと細かいピッチであるのだが、肉が薄くて強度が全然ダメ、25㎜の2メートル物で耐荷重量が13キロとかになってた。
  で、安くて規格的に良さそうなのは20Aのパイプ。これは内径27,2㎜で4mの物だと1mあたり600円ぐらいだった。ただ、中空なので、人間がぶら下がって平気なのは良く分からない。単純にパイプの強度だけじゃなくて、支持方法や間隔も鉄棒のソレとは違ってくるだろうからなぁ。まあ上の梁から吊れば平気だろうし、多少曲がってそれがどうしたって話だが。

 ・佐川の不在連絡の自動受付システムを使ってみたが、反応がはやすぎて携帯でボタン押して通話聞くとすでに案内が進んでいて必要なのが聞き取れない。固定電話でも子機とかだとダメだな。いつもは案内時間が長すぎてイライラするのだが、これは早すぎて置いてけぼりという珍しいタイプ。一定時間通過すると再度案内が出るので何度かやってる人には早くていいのだろうけれど。良く見たらネット用端末はQRコードやURLでアクセス出来るようなので、そういう人はQRコードでやれって事なんだろと後で気がついた。
  ところで再送というのはロスが多いのでペナルティーなどが必要という議論が政府周辺で起きている。私も個人的にはそう思うけれど、一方でネット通販だと日付指定無しの時間指定無しのケースも多く、そういうのを受け取り出来ないからってペナルティーもらうのもなぁって気もする。実際は宅配業者さんは受け持ち地区の住人の大まかな生活スタイルを把握しているそうなので(怖い話だな)、あんまり困らないそうだが、それでも大きい荷物なんかは普段とは違うトラックが来る事があるので油断出来ない。かと言って事前に電話連絡というのも相手側の負担すぎる。かと言って公開在宅予定表なんて出したら防犯上問題だ。同様のGPSとかもダメだろう。
  一番いいのは荷物ボックスを設けて、その中に投函してもらう事であり、マンションでは多分ソレ。大物は管理人さんが受ける。手紙だってそうやってやっているのであり、受け取り印鑑が必要というのは何かしらの不手際か悪意がなければ不要だと思うけれど、それを省く訳にもいかないしなぁ。ネット通販の思わぬ落とし穴と言った所だろうか。ちなみに、再送って面倒じゃない?って顔なじみの配達の人に聞いたが「別に賃金変わらないし配達しなきゃ終わらないんだから関係ないっすよ」と言っていた。うーん、なるほど。話によると、結局地域差がこの手の問題には大きく、うちの地元みたいに人口密度が低くて配達カバー範囲が広く距離がある場合は大変、都会のように密集している方が楽って話だったが、当然そうなれば雇用者(会社)としては、より効率的に人員配置をしようと思うだろう。再送を避けられないコストと見るか、少しでも効率的にしようと思うかだよね。私はやった事ないが、コンビニ止めみたいにすれば、再送手続きも経るし、安い料金でコンビニ止めを設定するとかも手かも知れない。あとはネット端末に配送予定を送る事かなぁ。

 ・仕事はそんな訳で無し。ワイナリーの福袋のチケットを消化したり、棚下線注文したり。イチゴうめえぇ(あきひめ)。ミニキャブがいかにも調子悪い。はやくブレーキシールキット届かないかな。これでダメならエンジンだな。
Posted at 2016/01/15 23:31:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年01月13日 イイね!

ダイエットのロードマップ

 ・昨日の日記のPVが多くて「うおっ、ダイエット宣言がこんな見られたらプレッシャーだ」と思ったら特にそうではなかった。期限設けて失敗した時のペナルティーぐらい書いておくべきでしたね。以前は成功した時のご褒美も考えてましたが、ダイエットが成功する事そのものが最高のご褒美でしょうから。多分最初の3キロぐらいは1月ぐらいで落ちて、その後体重が停滞、筋トレスキーだった頃はむしろ増体する感じでしたが、今は食えなくなってきているのでどうでしょう。年の目標が体脂肪率22%、体重73kgと書いたので、ロードマップはこんな感じ

現在    33%        88kgkg    
3ヶ月   30%       84kg    
6ヶ月   27%       80kg
9ヶ月   24%       76kg
 12ヶ月  22%        73kg

最後になると減りづらくなっているだろうから少しゆるやかにしてある。体脂肪率は目安、というのは体重と違って計測器にブレがあるから。一月1キロちょっとだとかなり余裕に思えるがはたして。


  とりあえず風呂場の体重計の横にカレンダーと鉛筆を貼り付けたので、これから毎日体重を記入出来ます。この体重計、以前は猫が踏むのですぐ電池が切れてしまいましたが、最近は猫も部屋に出ている事が多いので平気かな。体重計しまってから体重増えた気がする。
  古いアイアンマン出して、以前はピンナップコーナーぐらいしか見てなかったのか?って思うぐらい重要な事を知らなくてびっくり。10年前にすでにカゼインとホエイどっちがええの?とか、ワークアウトの方法とか書いてあったし、当時はパワーラックやすいねぇ、とか。メーカーもカッコイイ トレーニングマシンが売れるのでフリーウェイトよりマシンの方が多いのですが、こんなんフリーウェイトで充分なんじゃ・・って感じのも多いです。あとはデッドリフトだよねぇ、私は当時からデッドリフトをしっかりやっていた覚えがないので、改めて勉強しないといけないが、多分今もデッドリフトをすごい頑張ってるって人はいないのではないかと思う。トレーニング=ベンチプレス=挙上重量自慢って感じだ(私はマシンなら3桁いけたが、フリーだと82kgあたりが限界だった)。
  なぜデッドリフトに人気がないか?トレーニング箇所が多岐にわたりワークアウトしづらい、低レップストレーニングがかなり高重量になるので間違えたやり方をすると腰痛める、高重量のウェイトを準備する必要があるとかだろうか。実際今ならベンチ50でも一杯いっぱいだと思うが、デッドリフトだと70ぐらいは行けそう。
  とりあえず、3ヶ月先(3月14日までに)、体脂肪率30%、体重84kgを下回らなかった場合、「宣言した相手に食事をおごって自分は見ているだけ」というお題を頂いた。場所はワイナリーにすれば、罰ゲームの見せしめ効果も抜群だ。あとは宣言に誰に協力してもらうかだな。

 ・CCAテスターでバッテリーチェック、いろいろ癖みたいなのも分かって来た。これ、抵抗測定なのでバッテリーの放電によって数値が変化したりはしないはずだが、朝一で測定した40B19でCCAの数字入力850とか言う、Fサイズバッテリー(私は見た事ないです、フォークリフト用とか?)並の数字が出てびっくり。再測定したら100程度に落ちて安定したので、なんかあるんでしょうね。死んでいるバッテリーは無理矢理使ってもやっぱりロクな数字は出ませんでした。

 ・日立の溝切り機に自在溝切りをセットしてみた所、ぴったりくっついた。フランジの厚さが3㎜ほど厚いが、プレートは充分に噛むので問題ないと思われる。ちゃんと回るかすらテストしてなかったが、さすが日立、振動もなく綺麗に回ってくれた。さて、あとは溝切り・・・ではなくて、ガイドの手配である。ルーターの時は本来のガイドに加え、反対側にもベースプレートに木片を挟んでガイドにして無事削れた。溝切り機はどうかと言うと、やっぱりベースプレートに片側だけのガイドプレートを付けて使う設計のようだ。当然ながらガイドは付属せず、適当なパイプをねじ込んで、ガイドプレートはこれまた適当な木片に穴でもあけりゃ使えそうな気はする。ただ、反対側も押さえないと不安というか、そもそも細い棒だとそんなガイドだとズレる。大工さんなら工作台に幅木でも貼り付けてガイドと棒とのスペースを稼げるだろうが、固定があまいと大変そうだ。
  とりあえずガイドは12㎜の丸棒で付けてあるようなので、パイプをそこからか買わないといけない。かかる力からすると中実の鉄棒(純正は多分メッキ)か何かだろうか。別にステンとかの肉厚パイプでも平気だろうが、アルミや肉薄パイプだとクランプした時へこんだり曲がりそう。

 ・仕事は棚下線張り終了、これまでの反省を生かしてきっちりした物が出来て満足してます。あとは周囲を除草してネット用の線も暇を見つけて張ればいいでしょう。新植あるので、ユンボ動かすなら穴ほっとくかな。暗渠については指導員、忘れてるっぽ。棚下線が終わりましたので注文しなければ。
  その後、今度借りる園に棚線張り機持って行き、前の農家さんが使い物にならないという木を伐採、案外簡単に伐採できた感じですが、何本もやるのは大変だな。チェンソーは目立てを小まめにしているので、気持ちよく甘切れします。その木は幹の中心部が見事に腐っており、空洞部分には木くずがつまっていました。何かの食害かも知れませんし、単なる腐敗かも知れません。薪のサイズに切ってたら燃料切れで終了。そこから雨よけ園の選定を少しやってから、青年部と農協の懇談会に。たんなるだべり会だったので気楽にリラックスしてやってました(うちらは)。

 ・明日も多分チェンソーとか剪定だと思われる。
Posted at 2016/01/14 23:35:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年01月13日 イイね!

新年の決意その1

 ・最近ますます運動不足になって体重も増えたままなので、ダイエットする事に。昔から有酸素運動は水泳以外苦手だったが、年食うとなおさらあんな健康に悪い事をやる気にはなれないので、ウェイトトレーニングと食事でなんとかする事に。ウェイトは多分最初の1月ぐらいはフリーでも充分だろうけれど、食事は高タンパク食は普通の食材だとコストがかさむのでプロテインのお世話になる事にしてアマゾンで買った。人によっては「プロテインなんて人の食べ物じゃねえ!」ってぐらい苦手な人もいるが、私は昔からそんな苦手ではない。その程度の舌というか、ココア味、オレンジ味あたりは普通におやつとして楽しめる。プロテインを分解したアミノ酸系なんか美味しすぎてダメだった、すぐに無くなってしまう。
  今回の目標は体脂肪率を22%以下、体重は73kg(BMI25以下)、結構厳しい数字だ。今年一杯の目標にふさわしい。とりあえず9時以降の食事は会議や懇親会以外ではしない。筋トレは見た目ではなく効果重視でビッグ3、中でもスクワットとデッドリフトを頑張りたい。ベンチとかで腕付けちゃうと重くなるんだよね。もう一つ、さすがにギリギリの重量はそうは扱わないと思うけれど、セーフティーバーの類を適当に作って設置しておきたい。昔ベンチとスクワットで潰れかかった事があったが、あんなの適当な物でセフティーバー作っとけば良かったんだよね。最近ではパワーラックと呼ばれる箱形のゲージがセフティー兼懸垂などのバーにもなっているみたいだ。
  ラックはどのみち家に置く余裕がないのだが、薪置き場は単管で組んであって屋根まであるので、薪を上手い事よっけられれば、あそこにウェイトを置いておくのが一番いいっちゃいい。ただ、屋外なので最低限ビニールを張るぐらいしとかないと辛いな。ビニール張れれば薪の乾燥って点からも理想的ではある。
  あとは床だが、薪は廃パレットに積んでいる。パレットは軽く1t程度は積んで平気だし、重量ブロックを土台にすれば良いので設置は楽だ。パレット床を広げて、パレットの上にコンパネなり何なりを敷いて、軽トラのゴムマットというのが一番コスパが良いトレーニング床の作り方のような気がする。今年薪をどんどん燃やさないといけないな(大きな薪のストックスペースは畑の倉庫に出来るので、ここは暫定置き場になる予定)。
  体重はこれはカレンダー余ってるので、そこに記入して見える化しておかないといけないな。見える化ってこういう事で有効な気がする。

 ・ネットだと最近は世代間の対立が煽られているというか、実態を知って昔ながらの道徳観念だけではもう立ちゆかなくなっているのを感じる。政府や政治家が老人優遇を続けすぎたせいもあるし、寿命が延びて認知症や身体の障害を持つ人が増えたのもあるだろう。以前なら許容できる社会だったかも知れないが、最近は心ない声ばかり聞くし、私も正直仕方ないかもなぁと思う。たとえば会社は年功序列から成果主義に変わって終身雇用でもなくなったのに、社会では年功序列におんぶにだっこって無理だと分かった。成果主義の国だともっと福祉に力を入れてるし、なんだ社会トータルで見れば全然効率上がってないじゃんと思う。会社だけ成果主義にして家庭が年功序列だと、若い人だけ負担が増えているような感じがする。
  
 ・地元エプソンが、大容量インクプリンターをやっと売り出した。インク商法インク商法と言われ、売ってるのはプリンターじゃなくてインク状態になってもなかなかやめられないこの商売、最近はプリンターが勝手にインクを捨てる機能が充実していてご家庭ではプリンターなんかどんどん出番がなくなってきている。DIYユーザーは詰め替えキットを使ってコストダウンをしたり、外部供給ユニットを使ったりしていた訳だが、業務用はさすがに姑息な手段が使えず大容量ユニット付き本体リースをやっていたはず。海外だとインク商法は独占禁止法に引っかかって確かもう違う仕様になってたはず。なので、まあ「今更か、よっぽど国内市場も冷え込んでるんだな」と思ったが、価格が5万円。これだと再び安売りプリンターをどんどん買い換えるというスタイルの方がメリットが多い事になってしまうよねぇ。
  確かに、プリンター本体が異常に安いのはインク商法を前提にしているからであり、そういう意味だとサードパーティーの詰め替えはインフラただ乗りみたいな感じがしないでもない。また、コンビニや写真屋が近くにないケースも多々あり、全部オンラインサービスに出来る物でもないだろう。またキャノンとの談合もあるしねえ・・・・

 ・CCAテスターでいろんなバッテリーのコンディションをチェックしたり充電していたりするのだが、いくつか気になる点が出てきた。まずCCAの数字入力の意味である。たとえば元の釜が500のバッテリーと250のバッテリーがあったとする。多分500の方がサイズが大きい分内部抵抗は大きいだろうが、蓄電量も多いので抵抗だけでは健全度は測定出来ない。つまり、本来の規格上のCCAによって判定が異なる「はず」である。ところが、このテスターはCCAの入力がなんであれ、だされる測定値は全く同じである。つまり、ただ内部抵抗を測ってそこからCCA推測しているだけなんじゃないのか?って疑いがある。
  もう一つ、充電のCCAの関係。CCAは電極板の劣化やサルフェーションによる内部抵抗の増加からの推測値である。一方の充電電圧は抵抗とは特に関係ない。だから、測定でも電圧とCCAは別に表示されるのだが、とあるバッテリーを充電したらCCAが30から98まで増加していた。充電時間からするともう少し上がりそうな雰囲気がある。充電で測定結果がブレるのはどうなんだろうか?と思ったりする。まあ、説明書にも「充電後1,2時間は間違った結果が出る」と書いてあるので後ほど比較してみたいが、充電で電極が活性化して、パルス充電でなくても多少はCCA上がるのかな?と思ったりする。実際弱ったバッテリーでも充電直後はセルが回ったりするしね。

 ・まだ棚下線張りに掛かっている。原因はまたしてもアンカーが折れて抜けて来てしまったのだ。最初「あれ、ここ親線緩いな」と思って締め直して、棚下線も張ってテンションかけたら「ブチブチ!」と音がしてアンカーが棚下線に引っ張られて抜けてしまっていた。アンカーが腐っていたのは事実だが、棚下線を控え線に張るとテンションかけた時に応力が垂直ではなく斜めに掛かるので、その影響もあったのかも知れない。幸いアンカーはまだ予備があったので、ユンボ動かしてアンカー埋けなおしたが、これまたバケットに入らないような石が抜けて来てびっくり。これ、人力だったら丸1日でも出来たかどうか。またアンカーの基礎も発見出来なかったので、元からアンカー埋けるの諦めて打ち込んでいただけの可能性もちょっとだけある。すぐ横に電柱のアンカーも埋めてあって、そっちを切らないように気をつけて作業した。
  あとは、棚下線が終わったので、古い棚下線を持って来て、マシな部分だけ使って継ぎ足したりしながら使用。触った感じ、サビサビの部分もそこまでダメにはなってないようだが、弾力などが落ちてきているので、結構あるこの線を使おうかどうか迷う所である。半鋼線がダメになる時というのは子線のように内部までバッキバキに錆びて千切れるような感じとちがい、白サビが内部に侵攻して小さい破断面が沢山出来て、曲げようとすると金属疲労のようにポッキリ折れる感じになる。目安としては線の癖がなくなって、軟鋼線みたいな感触になったら危険ではある(メーカーでも違う)。ただ、そこまで使うのは結構先の事で、古い棚線もまだ使えると思うのはそこ。
  ただ、もう一つ結構重要な問題というか疑問があって、それは錆と病気の関係。錆自体は無機物なので病原菌が特にたまるとは思ってなかったのだが、どうも錆びた棚は病気が出やすい。ツルが残ってるとか、木が古いとか言う要素も感じるけれど、「鉄錆部分は病原菌の巣になりやすい」というのは動物の病原菌に関しては良くある。有名なのは破傷風なのだが、他にも畜産関係で病原菌の多い場所を調べたら金属の扉部分だったりしたそうだ。という事は、ブドウの棚に関しても同じ可能性もあるのではないだろうか?そうなると、新品の半鋼線か、出来ればステン線で棚下線を張った方が安全という事になる。

 ・明日はとある会議、あんまり乗り気になれない。資料が多いほど何も具体的に話す事がなくて細かい所だけ話して会議した気分になってしまいそう。さらに資料で網羅してある内容でもう分かってるんだよねぇ、目標というかやれる事、やれない事が。唯一言えるとすれば後継者問題についてだが、私自身に関しては別にどうでもいい話でもあるし。あとは棚下線残りやって、寒い時期なのでトラクターで起耕して雑草退治を進めるか。
Posted at 2016/01/13 18:31:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年01月12日 イイね!

棚下線のパイプ固定のやりかた

 ・せっかく写真をアップ出来るようなので、棚下線の固定用パイプの取り付けについて私のやり方をご紹介します。



 早速ですが、親線の交点の真下に間柱をいけます。その位置を探るのが自作の錘りですが、そこまで正確でなくてもかまいません。ただ親線が蛇行している事が往々にしてあるのでご注意。高さは身長+10cmですが、地面が平らな事が大前提になります。ここは平地園なので、そこまでシビアには考えてませんが、柱が木なので沈むんだろうなぁ。



 まず20cmに切ったパイプを目安にして、間柱に印を付けます。これで棚下線は私の身長から10cm下を走る事になりますね。一度結ぶと上下させるのは割と困難なので、その位置に棚下線を固定しつつ針金で固定します。私は写真のように手前から一周させてクロスさせて止めてます。ポイントはちゃんと間はしらに結びつける事で、「どうせ下に下がるから」と思って遊ぶような結び方をすると線がせり上がったりして失敗します。



 

 固定してねじってから、13㎜の塩ビパイプに通します。結んだ針金の両端を写真のように広げてます。





 針金の片方を親線に一巻きか二巻きづつ巻いて四方に固定します。ちなみに針金は一尋(1.8m)程度です。農業やってると、この長さは各種結び作業でちょうどいいんですよねぇ。写真のは子線の廃物の半鋼線なので癖が強く、伸びはしませんがカーブには沿わないので、角柱間なら先に指で角を曲げておく必要があります。

 

 前の段階だとパイプと棚下線はしっかり固定されるのですが、間柱は下しか固定されてないのでパイプと遊びます。間柱の頭にネジクギで外れ止めをしてあるとか、ポニー支柱で落とし込みがあるケースもありますが、反対側の針金で親線と間柱とパイプを巻き結んでしっかり固定してやります。柱を揺すってガッチリ固定されているようなら完成です。
Posted at 2016/01/13 02:14:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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