2020年07月14日
・仕事、午前中雨で午後D園房作り、A園も軽く房作ってみた。シャインからやってるが、ショットベリーは多いのに振るったのも多いってどういう事なんだろ。これ以上ショットベリーついたらやってられないぞ。
・今日、アイガモを見ていたら、先に誕生した方の一番大きな個体の頭が緑になりだしているのを発見した。という事で、こいつは雄のようだ。疑問だが「いつ青首アヒルの雄は青首になるのか」の答えが出た。おおよそ2ヶ月から3ヶ月でだんだん頭の羽毛が生え替わってなるのが正解だった。かわってない小型の個体の方はじゃあ雌なんだろう。
さて、この色のペアは一羽ずつなので雄雌ならありがたいが、別の系統のをどうする考えてて気がついた事がある。雄は一羽居れば他の個体の繁殖にも使えるんだっけ?それとも一夫一妻制なんだっけ?と。卵の出品なんかでも複数同士飼っていると言う表記が多いが、それが「3ペアいる」って事になるのか「とりまぜて6羽いる」って事なのか、繁殖形態が違うとまるっきり意味が違う事になる。
調べると鳥の大半、97%ほどは一夫一妻制だそうだ。これは一つの繁殖期の話なので、次の繁殖期にはまた別のカップルになる事も含めるが、夫婦関係が破綻しなければずっと一緒という種も多いみたい。カラスとかそうらしい。で、アヒルの原種の鴨もオシドリ夫婦とか言うように基本的には一夫一妻制。ではアヒルはどうなのか?明確な答えが出なかったが、野生化であればつがいが成立するとテリトリーを1ペアが持つみたい。しかし飼育下の密度でどうなるかは明確に書いてくれている人はいなかった。個体識別も交尾確認も難しいから、やるとしたら卵を孵化させてみてあぶれた個体が無精卵かどうか見ればある程度分かるんだろうが。
ちなみにニワトリは乱交性である。キジがそうらしいから、その系統では多いのだろう。でも、うちは雄を複数放していた事がないので、本当にそうなるのかを確認はしていない。実際はリーダーの雄が圧倒的に強いので、雌が少数なら多分その雄が独占するんじゃないかと思う。でも、相性というのがあるので、その雄が嫌いって雌も存在するから、そういう要素もある。
カップルが固定なら、それぞれの系統はペアで飼育しなければならないのでちと面倒だ。実は、遺伝子検査すると、一夫一妻制のカップルも不倫しているケースが見られるそうなので、しれっと交雑してそうではある。
・明日 A園袋掛けと新梢管理、D園房作り、お菓子受け取り
Posted at 2020/07/14 21:12:02 | |
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2020年07月13日
・今日も天気は不安定で夕方より前からパラパラ雨が。仕事はZ園の整枝というか、剪定というか、摘心というか、鎌でバシバシ伸びすぎたのを落としたり。その後、水田の講習会に出てイモチ病と穂肥と水管理について学ぶ。私は稲は自己流なのでここ数年講習会に出来るだけ出て勉強しているが、また指導員が変わってしまって聞きづらく感じる。イモチは稲の病気では一番被害が大きいんじゃないかな?多発すれば葉っぱが赤く枯れて収量も激減するらしいが、高冷地で薄く植えて肥料もやらないのでうちでは問題になった事はない。ただ穂肥をやらないとどんどん収量が落ちているのを感じるので、多少葉の色を見て施肥しなきゃと思っている所。そして今年は雨が多くて中干しが出来ないので肥料効能が出てこないから、このまま出穂期に向けては水を減らしてはいけないのだそうだ。更にその後も低温がありうるので水入れて置いた方がいいとの事。これはアイガモやる上では都合がいい。でも逆にアイガモいると、中干しはあまりやりたくない(外敵が飛び込む恐れが出てくる)。
最後はまた雨が強くなったのでB園で摘心とか徒長枝の管理。シャインで孫房はまずないが、パープルはかなり孫房がなりやすく、そいつが養分を浪費してしまうので管理する必要がある。でも、真面目にやったらパープル部分までしっかり終わったので、もう大丈夫だろう。あとは袋かけてボルドーで新芽焼けば終わる。結構コウモリガが入っていたので駆除も出来た。
・そのアイガモだが、餌をねだるようになって、人を見ると寄ってくる。トマトは食べたのもあるが、遊んで捨ててるのもある感じ。まだ雌雄の違いは分からない(雄は青首になるはず)。結構、大きな声で鳴いてる。ニワトリはヒナは終日小屋。チキントラクターはかなり強力で、草がすっかりなくなっていたりする。
・加工トマトは株分けしたのがなんか黄色いなーと思ったら新芽(実がついてる)がかなり伸びて黄色い花がついてただけだった。
・F園も鎌で新梢管理したが、鎌だと高い位置の枝を引き寄せて切れるので結構便利かも。あまり高いと良く無いんだが。房はまだまだ成長して150gサイズぐらいになってきているのもある。これなら収量かなりあるかも。
・明日も雨の予報、房作りとA園の新梢管理かな。
Posted at 2020/07/13 21:41:50 | |
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2020年07月12日
・仕事、E園I園H園に除草剤散布、なんか除草剤の濃度と泡の関係がイマイチつかめない。高濃度の方が泡が強いかと思ったが、そうでない時もあるし、内部で綺麗に混じってないだけなんだろうか?I園は先日の散布のムラを消す感じなのですぐ終わったが、H園のはきつくて中途半端で終わった。アメリカセンダンはまともに駆除しようと思うと除草剤散布を5回ぐらいやる必要があり、ちょっときつい。だが実際は日光競合に弱いので樹冠が広がれば自ずと勝てる。それが出来ないのは枝が伸びてないからで、その原因は・・・ってやりだすときつい。
・戻ってからD園の房作りとちょっとした管理、A園も軽く房作りと誘引、コガネムシはまだ沢山取れてる。加工トマトの枝分けもやったが、骨が折れた。言ってみればブドウにおける誘引がトマトの枝分けになる。株が1箇所でぐるぐる回っても日光を受光出来ないし株もとがムレて実に日光が当たらない。なので割るというか枝を通路側に広げてやる事で、品質や収量が上がる。ところが私が使ってる品種は割とこんもりした形で、水分が抜けてくれないのもあり、分けようとすると枝がバッキバッキ折れる。今日だけで結構な損失になってるはずだ。しかし、これをしっかりやれば収量が増えるのではないかと思えるし、かなり株もとの実を確認出来た。まだ開花しているので、そいつらが無事結実すればまだまだ増えるはず。成長ステージが違う株が多いので作業適期も分かるかと思ったのだが、遅いと絡まって大変で折れるし、早くても枝が短くて分けても分けなくてもという感じだった。あるいは通路を狭くして株数で収量を得るべきなのか?株わけると実が日焼けするから藁まくのがまた大変なんだよなぁ。
ちなみに今年の周囲の加工トマト生産畑を見ると、水がなかった所は全く育たずうちより悪い。というかうちが悪くて補植でごまかせているだけだが。また通路にマルチはやってない所もあるが、それだと作業性も収量も品質も悪いはず。よく見ると通路を飛び飛びでマルチしてたりもするが、草刈る手間がね・・・
・アイガモは今日も元気に草取り、餌を与えるとよってくりょうになった。トマトの赤くなったのを試しに投げ込んだが食べてくれるかな。電柵のメンテ、あの装置はスイッチが入るまでラグがあるらしく、壊れたかと思ったらしばらくして通電がはじまった。電圧は12.2Vと少し下がっている。この所天気が悪かったから、なかなか使用量を補えていないのだろうか。ニワトリは卵をほんとどこに隠しているのやら、ちょっと名古屋が憎らしくなってきた。お前、自分の存在意義どう思ってるわけと。別に抱卵はしてないから、ただただ無駄な所に溜めてるだけ。
ヒナも毎度高い所で寝るので嫌になってきた。小屋も出来たし軽くて動かせるから、もう入れっぱなしでチキントラクターやるか。それで下草の処理量も分かるだろう。
・昨日のホセ・ムヒカの言葉で2つ忘れていたのがあった。それは「組織を破壊するのは容易い。しかし、それを作り上げるのがどれだけ大変か知らなかった」みたいな言葉だ。彼は革命サイドだったから、軍事政権を壊せばいいと思っていただろうが、実際民政移管してみても簡単に理想の国家にはならなかったという事だろう。私は腐った組織を治す手間よりスクラップアンドビルトというか、少なくともそこの内部に入りたいとは思わないが、国レベルで見れば簡単に出ていく訳にはいかない。
もう一つは共和国の首長として独裁者みたいなイベントが嫌いという話をしていた。ちょうど今のNHKラジオの歴史発見でローマの話をしているが、ローマは「帝国」というイメージが強いが、最初は「共和国」としてはじまっているし、アイデンティティにも「共和制」というのが根強く残っている。そして、全ての国は「共和国」か「王国」でしかないとも言っていた。この二つが何かと言うと「君主国」か「民主国家」かである。スターウォーズでも「帝国」と「共和国」が一応大まかな勢力図だが、「皇帝」がいるのは王国で大統領がいるのが共和国だ。
しかし、多くの場合、民主的に選ばれた首長があたかも皇帝であるかのように振る舞う事は多い。あるいは、権威付けを皇帝に習って行う事もある。そういう儀式的な物がムヒカは嫌いだと言う。大統領になって「皇帝」のようになるのは間違いで、「民衆」のようになるべきだと。だから彼の服装はいつも普通のオッサンが飲み会に行くような服でしかない。セレモニーで彼が他の首長と会うと、いかにもみすぼらしく見える。ただ、一方で彼のような理想を極端に演じる国家元首も多い。社会主義国家ではリーダーが実質世襲皇帝化しているのに、国民服や軍服などを着ている人もいる。北朝鮮とかキューバのカストロとかリビアのカダフィとかだな。ムヒカはそういう格好でもないのだ、まあテロリストだからそもそも軍服とか着てた訳じゃないが。
おっと、書いていてもう一つ思い出した事がある。それは次の大統領候補についての演説で「優れたリーダーとは、自分より優れた後継者をその地位に据えていく者だ」みたいな話。今の日本にしろ世界にしろ、リーダーをつとめた人間は追い落としや自分の影響力の低下を恐れて傀儡化しやすい小物や二世議員ばかり登用して佞臣だらけになっている。しかし、国家という組織にとっては、リーダーもより良い者に進歩していくべきという考えなのだろう。日産はマーチをムヒカに送ってCEOやってもらったらいいんじゃないかと。これが出来るのはムヒカが財産を持っていないからというのはあるのだろう。彼は子供もいないから相続もないし、官僚にくれるなら農業学校に寄付するって言ってるし、インタビュアーが「もし800億ドルあったらどうする?」と聞いても「そんなもてっこないから仮定しても意味ない」って言っていた。私財で懐を肥やしてるから、引退してからの色々を心配するのだ。
・明日 房作りと整枝、A園でもうトビで色が来ていたから、袋かけないとまずいかも知れない。でもまだ水も回ってないのに色来るか?まさかあのサイズで終わりって事ないよな?
Posted at 2020/07/12 21:55:50 | |
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2020年07月11日
・今日はまさしつ「ザ・梅雨」という天気だった。1時間ごとに大雨と晴れが交互に来る感じで気が抜けない。まあ雨が残ってるので午前中は作業無し、午後はビーバーでE園の草刈り、思った通り太い茎に対して4枚刃は特効で軽く切れる。茎自体は鎌でも切りづらいほど硬いのだが、四枚刃は折るというか運動エネルギーで引きちぎれるのでむしろ柔らかい草より切れる。逆に柔らかい奴は逃げて巻き込む事があって笹刃や8枚の方が得意ではあるが、そちらでは茎は全く切れないで苦労していただろう。雨も降っていたがヒメジョオンだかセイタカアワダチソウは一掃出来た。こいつらは再生能力がこの段階だと低く、開花はすぐには出来ないので、意外と管理は楽かも。生えてるとアメリカセンダンの発生が著しく低いし。アレロパシーか日光競合か偶然か分からないが。逆にセンダンはものすごい生えてるので、明日の晴れ間に除草剤で根絶やしにしてやらねば。除草剤は追加レシピを最初から入れておいた、こうすればいちいち調合する手間もいらないし。
・映画「世界一 貧しい大統領 ホセ・ムヒカ」を見てきた。夜の時間帯になったし雨が降ってるのでちょうど良かった。作品自体は・・・うーんって感じだ。そもそもウルグアイの政治体制や近代史を知らなかったので、ムヒカのバックグラウンドが分かってなかった。「貧しい大統領」と言った時に、てっきりパラオの酋長的なある意味牧歌的・郷愁的な物を想像していたのだが、実は彼は自由の闘争の戦士であり革命家であった。だから副題に「闘争と愛」とか書いてあったのも冗談じゃなかった。てか南米で何があったのか私はあまりに知らなすぎるなとお勉強。
南米はインカ帝国があったがコロンブスの後、スペインのコルテスが占領してスペインとかポルトガルの支配下になったのまでは知ってる。ではスペインから独立したのはいつかと言うと、ナポレオンがフランス革命や第二帝政をやった頃にスペインを支配して兄を王につけ、それが南米も支配する事になった。が、現地ではそれに反対がおきたり、割拠を狙うイギリスがちょっかいだしたりして、南米というまとまりは瓦解してバラバラになった。またかよイギリス。ウルグアイは周辺国同士の紛争の傍観者的影響を受けながらも、スイスを参考にした福祉国家・共和国家として戦前は栄えた。しかし経済の低迷や、社会構造(大地主制や畜産偏重)の旧態さから戦後は社会主義革命のゲリラ活動が行われる。これがトゥパマロスで、ムヒカはそこの闘士、はやい話がゲリラだった。
ゲリラと言うとジャングルで農村のカモフラージュをしながら武装しているイメージだが、ウルグアイは都市が発達していたので、彼らは都市型ゲリラという戦術をとった。都市部で裕福層を拉致したり銀行強盗をしたり、早い話が今で言うテロリストである。オリジナルと言ってるが、一方で東欧共産国家の影響も感じられ、パルチザン的でもある。というのは、ウルグアイ政府もトゥパマロスの鎮圧に軍隊を持ち出して内戦っぽくなってたから。結果、軍隊には勝てなかったよ・・・って事でトゥパマロスは鎮圧され活動家は投獄され、ムヒカも13年も刑務所だの軍の収容所を行ったり来たりしていた。
しかし、軍政も過剰な弾圧を行った事などから民衆は支持せず、結局85年に民政移管して共和制国家になった。それからは比較的平和というか、民主主義国家として歩んでいて、左派政権が樹立されてムヒカは大臣になってから大統領になっている。うひぃ、映画の話から離れすぎた。言いたいのは、ムヒカは気のいいおじいちゃんで、私利私欲がない善人で、平和主義の穏健派に見えるけど、実は「13年も投獄されるほどテロリストとして銀行強盗や拉致を現場で銃(45後継やルガーやワルサーを使ったと言ってる)を構えて行った過激派リーダーで、その思想は社会主義志向が強く反米主義であったという事だ。それは決して現在のムヒカを否定する物ではなく、本人も投獄時代という失敗で色々学んだと述べているし、口だけじゃない貧困対策をとってはいる。実際、貧困層は激減し、子供の教育も充実してはいる。一方で、大地主制解体とかは多分変わってないだろうから、一部の人からはやっぱり攻撃されていた。
結局、大統領として有能だったかどうかは良く分からない。閣僚で登場したテロリスト仲間はもっと過激な感じだったし、人材としてどうかなと思わないでもない。一方で官僚制度は権威主義だと強く非難しているし、それは正しいんだけど、上手く使えているか分からん。取材で出てきている貧困対策や私財を費やした農業学校も、大統領レベルの権限でこんなバラックなんかって気もする。まあ逆に大統領権限使ってないんかも知れないけど。支持者はもちろん画面に溢れていたし注目度も高く要人との会談映像もあったが、まあ政治的に熱い国だろうから、あれを信じていいのか分からない。
でも、結局の所、ムヒカを大統領の職務の視線から見てるドキュメンタリーではないので、大統領をやった人の人生哲学を聞く場であり、それは有益だったと思う。不遇の時代が人を作る話とか、人のために何かをするんだよという話、文化という価値観の熟成が国の安定の最も基本的な部分である事、割と文人政治家っぽい事を言ってる。いや、それをストレートな言葉で民衆に語りかけられるのが彼の強みだとも分析されていた。
じゃあ、副題の「愛」の方はなんなのかと言うと、大統領夫人である。彼女もトゥパマロスの構成員で偽造などをやってる活動家で、ムヒカと結婚(正式じゃないのかな?)してるけど投獄されて実際は会えてない期間が長い。また二人には子供もいないそうだ。でも、活動家のパートナーは同じ政治信念を持っている方がいいって事で、元から考え方が似ていたそうだし、大統領夫人になっても普通のおばちゃんみたいに付き従っていた。まあ、長年連れ添った老夫婦の愛って感じで見ていたのだが、過去の写真を見てびっくりした。このおばあちゃんの若い頃の写真が超絶美少女なんである!そりゃムヒカじゃなくても偽造書類もらいに来て一瞬で恋に落ちるわ!ってぐらい美人さん。ムヒカも少年の頃の写真は美少年なんだが、青年になった頃から鷲鼻縮れっ毛のいかにもアディオスなアミーゴになっちまったので、いきなり美女と野獣っぽくなってる。
結論「ラテン人は美人の言うなり」
余談だけど、最近の映画のラインナップが死ぬ話ばっかり。なんだこのブームは。
・明日 晴れるらしいから除草剤使う所で使う、Z園整枝とD園房作り
Posted at 2020/07/11 22:23:17 | |
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2020年07月10日
・仕事、接ぎ木してトマトにカルシウム散布、D園房作り。
・昨日、接ぎ木をしていて気がついた事とノウハウについて。私は成功例が少ないので上手い人から教えてもらったりした事、本に書いてある事なども含めて考えた。まず最初に「接ぎ木ハサミは緑枝継ぎには不向き」という事。これは、割り入れと違い切り口に圧力が掛からないので密着しづらいのが原因ではないかと思う。あとは切り口が潰れる事か。ナイフの方がマシ。で、台木は中間で切るという人と節で切るという人がいる。本だと中間だが、養分が強いのは節の部分で、節の芽を止められるなら節か?って気もする。中間部分はつかなかった場合、節から先を枯死させる事もある。
台木は柔らかい方が良くて、これは密着のためだと思われる。ただ、春先に太い枝はでないし、継ぐの難しいよね。一般に太い枝ほど付かない気がする。穂木は硬い方がいいとされている。で、昨日ホギを咥えながら作業していて感じたのだが、ある所から先は穂木が甘酸っぱくなる。養分が先端に集中しているのが分かる。以前、野菜の接ぎ木で読んだのだが、穂の方が糖度が高い事で水分を引っ張るので活着がいいのだそうだ。逆だと穂が水を浸透圧で奪われてしまうし、そもそも穂の芽の活力が高い。
割り入れは私はハサミの方がやりやすいが、ナイフの人もいる。怪我しやすいので注意。節が硬いので、節の手前で切って節に向かって割るとやりやすい。ホギの削りは一発で平面を出した方が当然密着がいい。パラフィンテープは先端にも巻いて乾燥を予防した方がいいが、そうするとついてない芽もずっと生半可に生きてるのがなんとも。芽は上向きの方がホルモンの関係で出やすいので、そこらへんは普通の剪定と同じだ。また密着はパラフィンテープの力だと足りないので、他の強いテープで巻く人もいる。劣化しないと今度成長が止まるので、マスキングテープなどがいいのではないかな。また葉柄が活着のバロメーターになるので残すという話も聞いた。
・カルシウム資材の単材散布だが、色々分からない事も多い。大別して粉剤と液剤があり、液剤の方が高い。いろんな成分が入っているが、カルシウムの吸収に関してはそんな差はないかなと。で、うちはセルキープを使っていたのだが、銅材前はスイカルが推奨だった。単材散布なら後半でもスイカルでいいと思う、カルシウム濃度が4倍ぐらい違うし値段も安い。しかし、現代農業の過去記事にそこらへんの特集があり、ノルチッソが良さそうだった。ところが、これは海外製品で価格が現在分からない。迷ったら、今度カルパックという商品が似たような物で、こっちは20kgで3000円ぐらいとさらに安かった。実は酢で石灰を溶かす酢酸石灰は手作り出来るので多分もっともっと安く出来るし、酢はこれも作物に散布すると良い結果が出ている。
ところで、昔は銅材がボルドー液だったので、普通に石灰が散布されていたと思うのだが、最近はボルドーかけてるの見ない。汚れるからかなぁ、防除効果は高いし安くて長持ちすると思うし、カルシウム補充にもなるはずなんだが。とりあえずはセルキープを散布しておいたが、株分けしないといけない。
あと、カルシウム剤の意味について。昨年そこそこ見た尻腐れという黒い斑点が果実後部に出来て腐るのはカルシウム不足の生理障害だそうだ。カルシウムは土壌にも施肥してあるが、水分不足になったり果実成長が早すぎると体内カルシウムが不足(吸えない)して発生するらしい。これらの疾患は後からカルシウム与えても無駄で、発症させない事が大事で、土壌に与えられない場合は灌水もしくは葉面散布になる。灌水は余程なら考えるが、普通そこまで乾かない(マルチしてあるし)ので、葉面散布をタイミング良く行う事が重要になってくるが、実は葉面散布では効かないのだそうだ。というのはカルシウムは転流しないので、末端に届いたらそこで終わりなんだと。葉っぱだと先端に届いて終わり。一方カルシウムの吸収は葉っぱでも果実でも茎でも行われるそうなので、一番効率的なのは果実そのものへの噴射。最近の商品はそう書いてあるのもあるが、果実をいちいち見つけるのは面倒なら茎に散布してもいずれ実に行く。もちろん、一旦に何百リットルも散布するなら、そんな心配せずとも全体に掛かるけど、あの防除はやりすぎだったと思っている。出来るけどあんまりやりたい方法じゃない。
・水田は水口らへんだけ成長が極端に悪く、逆に末端は葉色が落ちて緑が薄くなっていた。まず水口の問題は水路からの漏水だと思う、何度も水田歩いて分かったが、水路寄りが水温がとても低い。老朽化してるし、大雨だと水路の外側から水が出てるから間違いないだろう。もちろん水口からも水は入っているが、どうも常時低いのが問題みたい。ある意味、青立ちに近い。水路にコーキングする必要があるな。色落ちはチッ素不足なので追肥を投げ込んだが、なぜチッ素不足になるかと言えば多分養分競合なので雑草の影響なんだろうな。さすがに大きくなったコナギはアイガモも食べてないし。
Posted at 2020/07/11 14:58:38 | |
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