
本日のニュースでは、転落したバスの
ブレーキシステムには異常が見つからず、
フェード現象も発生していないとのことでした。また、これまでに6速MTのギアが事故時は
ニュートラルになっていたことも判明しています。
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転落したバスと同型の三菱ふそう・エアロクィーン
何故ギアがニュートラルになっていたか?については、色々言われていますが、私は以下のように考察します。
ある年齢以上のマニュアルミッション(MT)車に乗り慣れているドライバーは、
車を惰性で走らせることを何気なく行うことがあります。勿論、過度に行うと危険が伴うことは充分承知したうえで、
ギアをニュートラルにして走るのです。実は私もMT車に乗っている時は
普通にやってましたし、現在乗っているCVTのインプレッサでやることもあります。
その行為の背景には、
エコ運転指向があります。エンジン燃焼室への燃料供給のコントロールに電子制御が導入される前は、ある程度有効な方法だったと思いますが、現在の車にはあまり効果がないことも知られています。
しかも、通常、営業車は会社がガス代を出しますので、そんなことはしないはずですが、もし今回のドライバーが
契約運転手ということで、
燃料代込で給料が支払われる契約だったり、
エコ運転に過度にインセンティブが与えられていたと仮定すると、事故車の
ギアがニュートラルに入っていたことも納得出来ます。
そのような運転をする人にとって、
峠を超えた附近でギアをニュートラルにする・・・というのは
絶妙のタイミングなのですから。
そして、下り始めた最初のカーブで3速に入れようとしたけど、
エンジン過回転防止プログラムが機能して(或いは、シンクロメッシュ機構がヘタっていたため)3速に入らなくてニュートラルのままに~だから
ブレーキ踏んでも効きが悪くて・・・
焦りまくっているのが、公開されたあの
250m手前での蛇行運転・・・
ありうる話だと思いませんか?
(250m手前での動画からは、バスは前のめりになり後輪はサスが伸びきって浮き上がった姿勢で、とてもエンジンブレーキが効いている状態ではなく、ミッションは既にニュートラルになって突進している様子が窺えます。)
国土交通省のお役人も、県警の捜査関係者もプロですから、当然上述のような可能性は捜査の対象としていることだと思いますが、皆さんお若いし、そもそも国土交通省のお役人や県警の捜査関係者が、
マニュアル車の運転が身についているとは考えられないので、上述のような運転の習慣については、ひょっとしたら
ご存知ないのではないかと思って、
そして、このドライバーが契約運転手ということで燃料代込で給料が支払われる契約だったり、エコ運転に過度にインセンティブが与えられていたことが、ギアをニュートラルにした理由のひとつとして考えられることにも気づいていただきたいなぁ、と思ってブログアップしている次第です。
【注1】最後の
赤字部を追記しました。2016.1.25 06:50
【注2】更に考察を加え
緑字部を追記しました。2016.1.26 01:35
Posted at 2016/01/25 01:43:30 | |
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