自分とコドライバーがリピートして居た栃木県・川俣温泉の旅館は、2013年の2月下旬に発生した震度5強の局地的直下型地震の被害を受けて、旅館に在る露天風呂の源泉枯渇及び建物の一部損壊を理由に休業。
翌3月に宿泊予約していたが、キャンセルを余儀無くされて残念だったものの、顔馴染みの女将と社長を始め、従業員や当事の客に怪我人が出なかった事は不幸中の幸いだった。
社長と女将から『営業再開したら連絡しますからね』と言ってくれて居たものの連絡が来る事は無く、心配した自分は落ち着いた頃を見計らって電話を入れてみるも誰もデンワで…
近くに在るドライブインへ電話し聞いてみたところ、廃業したとの知らせを受けた。
自分達が馴染みの此の旅館には、かれこれ20回以上は利用しただろうか?
女将は『お帰りなさい』と出迎えてくれて、社長からは一般車輌通行禁止で在るスーパー林道の通行許可証を頂く様な親しい間柄となり、林道好きが羨む貴重な体験も出来ました。
何が貴重か?と言うと、日光市の戦場ヶ原から川俣温泉を経て、奥鬼怒を通り群馬県片品村の大清水小屋へと至る奥鬼怒スーパー林道。
女夫淵から先は一般車輌の通行は制限されており、取り分け八丁の湯の大橋には有人のゲートが設営され、日光市、若しくは片品村が通行許可書を発行して居るので、申請して許可が下りれば通行する事は可能だが、観光やレジャー目的での通行は一切認められない。
そんな林道を、当時のセカンドカーでコドライバーと紅葉を2人占めのワインディングドライビングを堪能出来たのですから(*´∇`*)
そして従業員からも『美男美女カップル』と持て囃されながら(笑)、至極親切に接客して貰いました。
時々、混浴露天風呂へ仕事のふりをして覗き見に来る女性従業員も居ましたが(笑)、何時も自分達がお気に入りの最上階(5階)角部屋へ案内してくれて、連泊の際の食事に於いても自分達の好みを把握してくれてた女将は、何時も薄味で油の少ない、旬の食材の素材を引き出す素朴ながら上品な味付けで満足させてくれました。
又、此の旅館から更に山奥へクルマで行くと、広大な敷地に10以上の露天風呂が点在する女夫渕温泉ホテルも在り、其処へも毎回必ず立ち寄って日帰り入浴を楽しんでおりましたが、其のホテルも地震に因る影響で露天風呂の源泉が枯渇し現在休業中で…
後に廃業しました。
3.11震災後の風評被害で宿泊客が俺達二人しか居ない事も在ったが、そんな窮地も乗り越えて来た宿だったのに…
自然から吾々人間は温泉等の恩恵を受け、時として自然は吾々人間に被害をもたらし生活の糧を奪う。
地球と言う自然の中で生かされる吾々人間の試練なので在ろうか?
自分達の第二の故郷だと思って居た聖地が…
無くなってしまった。
そして現在、自分達の聖地は南会津の温泉で~す(^-^)/…って地図上では、其の川俣温泉の山を越えた直ぐ真裏ですけど(笑)
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2015/11/13 07:06:22