おはよう御座います!
本日の浦和はどんよりとした曇り空で涼しい朝を迎えております。
さて、本日9月21日は1994(平成6)年の此の日、スコットランドのエジンバラで開催した国際アルツハイマー病協会(ADI)の第10回国際会議機に、世界保健機関(WHO)の後援を受け、患者や其の家族への支援を進める事などを謳った「記念日」とする宣言が採択された事から『世界アルツハイマーデー』として、我が日本國を含む世界70カ国以上の国と地域に於いて、疾病に関する啓蒙を実施する日です。
脳内のアミロイド斑と神経原線維変化や神経細胞(ニューロン)間の連結消失が主な特徴の「アルツハイマー病」は不可逆的な進行性の脳疾患で、記憶や思考能力がゆっくりと障害され、最終的には日常生活の最も単純な作業を行う能力さえも失われる病気です。
未だ発病に至る原因や治療法も解明されないアルツハイマー病は、診断されてから死亡する迄の期間は様々で、診断時に患者が80歳を超えて居る場合、其の期間は僅か3~4年ですが80歳以下の場合は10年以上にもなります。
そして、若年性認知症の大きな原因の一つで、64歳以下で発症する「若年性アルツハイマー症」も在りますから、40代や50代でも他人事では在りませんね。
世界保健機関(WHO)は早い診断を推奨しており、米国アルツハイマー病協会が「アルツハイマー病かも知れない10の症状」を示しておりますので、其の内容を翻訳して以下掲載します。
参考文献 :Alzheimer’s association : KNOW the 10 SIGNS
①・日常生活に支障が出るほどの記憶力低下
アルツハイマー病の初期症状のひとつが、極端な記憶力の低下です。
《行動パターン》
・今日が何日か解らない
・同じ事を何度も聞く
・ちょっとした事でもメモに残したり、家族に聞いたりする様になる等
②・計画や問題解決が困難に
計画を立てて行動する事や数字を処理するのが難しくなる人が居ます。
《行動パターン》
・レシピに従って料理ができない
・月々の請求書が払えなくなる
・集中力が落ちて今までして居た仕事に時間が掛かる等
③・やり慣れた作業をやり通すのが難しくなる
其れ迄は当然の様に理解して居た事や出来て居た作業が、困難になる人も多く見受けられます。
《行動パターン》
・通い慣れた場所へ運転して行く
・やり慣れたゲームのルールを忘れる
・予算管理ができない等
④・日付や場所が解らなくなる
日付や季節、時の流れが把握できなくなり、其の場で起こって居る事以外を把握できなくなります。
《行動パターン》
・日付や曜日、季節を忘れて思い出せない
・その場所にどうやって来たのか、どこにいるのか思い出せない等
⑤・目で見たものや空間的な関係をなかなか理解できない
読書や距離感を判断すること、色やコントラストをなかなか理解できなくなります。
《行動パターン》
・距離感が解らずにぶつかる
・鏡の前を通ったのに、部屋の中に誰かが居ると勘違いする等
⑥・話したり書いたりする時に、言葉につまる
他の人の会話へ参加する事やついて行く事が困難になります。
《行動パターン》
・会話の途中で止まってしまい、続けられなくなる
・同じ話を繰り返す
・言葉が見つからなくなる/間違える など
⑦・物を置き忘れて探せない
物を何時とは違う所へ置いてしまう事や、何処かで置き忘れてしまったのに、自分の行動を辿れない為に探せない事が、頻繁に繰り返し起こります。
《行動パターン》
・いつも何かを探して居る
・なくなったものを誰かのせいにする等
⑧・判断力の低下
判断力が低下し、誤った決断をする様になります。
《行動パターン》
・テレビショッピングで高額なものを買う
・身なりに注意を払わなくなる等
⑨・仕事や人と拘わる事を辞めてしまう
感じる事が変わる事から、仕事や人との関わりや趣味を辞めてしまう事が在ります。
《行動パターン》
・好きだったスポーツチームなどに興味を失う
・趣味でやって居た事を途中で辞めてしまう
・人と会うのを避ける様になる等
⑩・気分や人格の変化
アルツハイマー病に因って、気分や人格が変わる事が在ります。
《行動パターン》
・混乱する、不安になる、疑い深くなる、落ち込むなどの気分の変化
・親しい人に対してすぐにイライラする
・慣れ親しんだ場所以外に行ったり、知らない人に会ったりすると動揺する等
以上。
さぁ、皆様は該当する項目が在りましたでしょうか?(笑)
自分は「好きだったスポーツチームなどに興味を失う」と言う部分に於いて、大好きなプロ野球で讀賣には全く興味が無いのですが…って自分は元々、霊安室へ安置したい程のアンチ讀賣ですから~(笑)
若年性認知症の予防は、早期発見と早期治療が重要となりまして、高齢者が対象の他の認知症と比較すると、若年性認知症は進行が早い認知症です。
完治は不可能ですが早期発見が出来る事で、症状の進行を遅くする事が出来ると思います。
但し、若年性認知症は本人が自覚して「おかしい」と気付く事は殆んど無い為、家族や同僚・友人などが受診を勧めるしか在りません。
アルツハイマー病だと診断されても、本人が其の人らしく生き続ける為に、家族の負担を和らげる為にも変化に気付いたらすぐに医療機関での受診が必要ですね。
てな訳で、本日もボチボチと気合い入れて頑張ってみますかね~(^-^)/(笑)
Posted at 2016/09/21 06:47:37 | |
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