峠の走り屋のブログ一覧

おはよう御座います！

本日の浦和は晴天ながらも寒い朝を迎えております。



さて、本日12月8日は1941(昭和16)年の此の日、午前3時19分(現地時間7日午前7時49分)、大日本帝國軍がハワイ・オアフ島・真珠湾の米国軍基地を奇襲攻撃し、3年6箇月に及ぶ「大東亞戰爭対米英戦(太平洋戦争)」が勃発した事から『対米英開戦記念日(太平洋戦争開戦記念日)』です。

船橋海軍無線電信所から「12月8日午前零時を期して戦闘行動を開始せよ」と言う意味の暗号電報「ニイタカヤマノボレ1208」が送信され、戦艦11隻を撃沈及び約400機の航空機を破壊して攻撃の成功を告げる「トラ・トラ・トラ」と言う暗号文が打電されました。



元々は、ワシントンで交渉して居た野村・来栖両大使が米国側へ最後通牒を手渡してから攻撃を開始する事になって居ましたが、最後通牒の文書作成に時間が掛かった為に事実上の奇襲攻撃となってしまい、米国軍は「リメンバー・パールハーバー」を戦争遂行の合言葉とした訳ですが、此れには米国の陰謀説も聞かれます！…って9.11同時多発テロ事件や湾岸戦争の時も同様でしたね(-""-;)

1940(昭和15)年当時の実質GDPは、日本が2,017億6,600萬＄に対して米国は9,308億2,800萬＄、取り分け軍事力に直結する粗鋼生産量は日本の685萬6,000ｔに対し、米国は約9倍の6,076萬6,000ｔにも達して居て日米の国力差は明らかでした。

当時の日本は石油のみならず、外貨を獲得する主要輸出品で在った唯一の生糸も96％が米国向けで、代わりに輸入した米国産綿花を織物などに仕立て、英領インドやオーストラリア等に輸出する事で、其の利益を重工業化に必要な機械類や鉄鋼などの購入に充てる等、貿易構造自体を米国に依存して居ました。

戦争持久の為に重工業化を進めれば進める程、海外依存が高まると言う産業構造を当時分析した経済學者は「英米との衝突は悲劇的で在らねばならぬ」と開戦前に予測しており、1941(昭和16)年8月には陸軍の岩畔豪雄大佐が独自調査を基に、日米の総合戦力差を1対10と分析し、政府・軍首脳へ「大和魂を奮っても日本が勝てる見込みは無い」と警告すると、首相直属の「総力戦研究所」も「国力的に開戦は不可能」との結論に達しておりました。

しかし、海軍は1941(昭和16)年5月の時点で「米英の全面(石油)禁輸を受けた場合、4～5箇月以内に南方武力行使を行わなければ燃料の関係上戦争遂行が出来なくなる」と判断し、同年7月には陸軍が南部仏印進駐に踏み切り、米国に因る日本の在米資産凍結と石油の対日全面禁輸を招きました。

日米の戦力差を熟知し、戦争には反対して居た山本五十六連合艦隊司令長官でしたが、此の事に因って「戦わざるを得ないのなら勝たなければならない」と、石油の備蓄が有る2年以内に戦争を終結させるには、緒戦での米太平洋艦隊の殲滅(※せんめつ・皆殺しにしてほろぼす事)が必要と考え、開戦劈頭に米太平洋艦隊を空から奇襲する策に唯一の活路を見た訳です！



結果的には此の戦いで米国人の怒りを買い、惨めな敗戦を喫した訳ですが…
そもそも米国が早期講和に応じる筈も無く、寧ろ米国政府が米国民の闘争心を燃やす為に日本へ挑発した、後の9.11同時多発テロ事件や湾岸戦争の時と同様の手法に乗ってしまった様な感じです。



兎にも角にも、戦争を始めるのも終わらせるのも政治ですから、政治指導者には自身の行動が招いた結果責任を引き受ける「覚悟」が必要です！

因みに「太平洋戦争」とは米国側の呼称で在り、戦前の日本側は1941(昭和16)年12月10日の日本の閣議決定、「今次の対米英戦争及今後情勢の推移に伴い生起する事在るべき戦争は支那事変をも含め大東亞戰爭と呼称する」(12月12日発表)に因って「大東亞戰爭」と呼称しておりましたが、戦後GHQに因る公文書に於いて此れを使用する事が禁止された為、連合国側表記に合わせる形で「太平洋戦争」の呼称が利用される様になりました。

ブッシュが2002年の一般教書演説に於いてイラク・イラン・北朝鮮の3国を「悪の枢軸」と揶揄しながらプッシュして居ましたが、正義とは解釈に因って異なりますし、悪が正義だと国民の過半数をマインドコントロール(洗脳)すれば、民主主義の國として其れが正義となります。

北朝鮮は今のところ脅迫ばかりで核ミサイル攻撃は実践してませんが、米国からは実際に2発の核攻撃を含めて散々殺られてる訳ですから！…国民の各々に真の善悪を見極める事が出来る様な日本こそが、本当の美しい國、日本なのだと思います！

本日の記念日は堅くて重くて軽量化できない論旨なので、ギャグもオチも無くて申し訳…有馬温泉m(__)m

てな訳で、本日もボチボチと気合い入れて頑張ってみますかね～(^-^)/(笑)