おはよう御座います!
本日の浦和は早朝まで降って居た雨は上がりましたが、気温は下がり寒い朝を迎えております。
さて、本日12月14日は1911(明治44)年の此の日、ノルウェーの探検家「ロアール・アムンゼン」と4人の隊員が人類で初めて南極点に到達した事から『南極の日』です。
南極と言えば「南極物語」のカラフト犬タロとジロのイメージを持たれる人も多いかも知れませんが(笑)、南極で日本の観測隊が犬橇(犬ぞり)を使って居たのは1956(昭和31)年から数年間だけで雪上車の性能向上に伴い廃止され、更に1998(平成10)年からは「環境保護に関する南極条約議定書」に因り南極に元々存在しない「種」を持ち込んではならない事となり、其の時点で南極に居た動物は全て連れ帰ったそうです。
南極観測隊(南極地域観測隊)は現在も派遣されて居て、様々な業種別の中から選考され日本で雪中移動訓練や野外活動訓練を受けた観測隊員が、11月末に飛行機でオーストラリアへ渡り、現地で海上自衛隊が運航する砕氷艦「しらせ」(通称・南極観測船)に乗艦して昭和基地へ向かいます。
そして昭和基地へ到着後は前年の越冬隊と共同生活となり、業務の引継ぎを1ヶ月間行い(※此の期間は南極観測船の自衛官も共同生活)、2月1日に前年の越冬隊と新年の越冬隊が交替し、越冬しない夏隊は前年の越冬隊と共に南極観測船で日本へ帰還します。
此の間に越冬隊が1年間に使用する機材や燃料、食料などが昭和基地へ運ばれ、前年の越冬隊が出した廃棄物や過去に使用した雪上車の廃車などは、南極観測船に載せて日本へ運んで処理されますが、補給は此の1回のみしか行われないので、忘れ物なんかしたらコンビニも無いし一大事ですね~( ゜o゜)(笑)
其れで、観測隊員は南極で何をするのか?と言いますと、近年では地球温暖化に因るオゾン・ホールや解氷などが問題視されて居る様に、南極地域には地球環境変動の様相を把握する為に必要なセンサー的な役割が在り、此の地域から得られる科學的知見は我々の生活や地球の将来に拘わって来る事でも在る為、継続的な観測を重要視して遂行して居る訳ですね。
近年、世界の至る所で記録的な異常気象に見舞われ、北極海では海氷が嘗て無いほど減少したり、厚い氷で覆われたグリーンランドでも島の全域で氷の溶解が観測される等、此れ等の現象は全て温暖化の影響に因るものと考えられておりますが、取り分け其の影響が懸念されるのは世界の90%の氷が集中して居る南極です。
此れ迄は1年中氷点下の南極大陸に於いて 、仮に温暖化が此れから将来的に進行しても、氷が大きく溶けて減少する事は無いと考えられて来ましたが、日本の南極調査隊を始めとする米国・オーストラリア等の研究者達の調査に因って最近では、斯様な考えを覆す発見が次々と明らかとなっておりまして、単に氷解が進行するだけでは無く、南極大陸を覆って居る60%の氷床が溶解する可能性が高く、其の結果として世界の海面上昇は9mにも達する可能性が懸念されます。
南極大陸全体の平均的な厚さは1,850mで、東側エリアの最も分厚い箇所では4,770mに達すると言いますから、富士山より1,000mも厚い氷に覆われて居る場所が在るんですね~( ゜o゜)
南極大陸の面積がオーストラリア大陸ほど在る事を鑑みて、其の上を覆う平均で約2,000mの氷の体積でしたが、最近の調査に因って此の氷床中の約45%の氷が、海水面より低い場所に存在して居る事が判明しまして、つまり南極大陸は全て海上に突出して居る訳では無く、海面下に沈んで居る部分が半分近く存在すると言う訳です。
膨大な氷の重みで海面下に沈んだ部分へ積もった氷床は、此れまで學者が想定して来た以上に不安定で、例え氷点下の中で在っても海面上昇や海水温度の上昇に因って解けたり崩壊し、巨大な氷山となって海上を漂う事になりますし、南半球の島々に残された珊瑚の化石から、地球上の過去の海水面の高さを調べた結果、嘗て9mの高さまで海面が上昇して居た事も解っており、2~3m迄なら北極海やグリーンランドの氷の氷解に因って説明が付くものの、残りの6~7mの上昇は南極の氷床の融解しか考えられない事になります。
故に12萬年前の温暖化の時期に、南極の氷が大量に解けて海水面を上昇させた可能性を推測して居る學者に因れば、今後の温暖化の推移に因っては再び同じ様な事態が発生する可能性が有り得るとして、南極の氷を「注意深く見守って行かないと大変な事になる」と警告して居ます。
9mの海面上昇と言う事になれば、東京やニューヨークなど世界の海岸沿いの都市は其の殆んどが海面下に没する事になりますし、日本の海岸を取り巻く原発の大半が海面下に沈んで制御不能となってしまう事も懸念されます。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書に因ると、2100年には4.8℃の気温上昇と81cmの海面上昇が予測されるとして居ますが、全ての自然現象は直線では無く放物線を描き、カタスロフィー(巨大災害)を発生させて来た事を鑑みると、人類はそう遠く無い将来に、全く想定外の海面上昇と言う大異変を目にする事になるかも知れませんから、自然の脅威を甘く見てはいけませんし、故に継続的な観測が重要な訳ですね!
酎ハイの氷も解け出すと急速に小さくなって、アルコールが薄まり不味くなりますから~( ゜o゜)(笑)…って笑い事では無くて(>_<)…
京都議定書に合意しない悪の枢軸國が協力してくれない事には(-_-;)…
ニューヨークが沈没しようが自業自得だけど、東京も沈没して巻き添えを喰っちまいますから~!(>_<)
てな訳で、2度と無い今日と言う日を悔い無く、本日もフルスロットルで…いや、レブ2阡程度でボチボチと…気合い入れて頑張ってみますかね~(^-^)/(笑)
Posted at 2016/12/14 06:53:38 | |
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