最近ちょっと気になってきたわーくす。の馬力。
お馬さん何頭分発揮できるのかなって思ってちょっと計算を。
まず始めにこの画像の一番下の段がこのあと何度も出てきます
最上段が速度、最下段が5速の時のエンジン回転数です。
エクセルの関係で2種類の軸をグラフに描けないっぽいので速度○○キロ=何回転の簡易換算表として使ってください
ギア比は
旧規格H系ワークスの5速 0.783
ファイナル 4.705
タイヤサイズは
155/55R14
を元に逆算しています
では本題。
俺の車○○馬力やねん!
ドコドコのショップで○○○馬力仕様って見つけてん!
確かに最高出力はチューニングを進める上でのひとつの指標ですよね
愛車がワークスなのでその代表例でいきます
ノーマル 64馬力(自称)
K6A N1 約80馬力
F6A N1(C系) 約80馬力
上記+サブコン+ブーストアップ 85~95馬力くらい
巨大カタツムリ搭載 100~200馬力
はい。あくまで参考例の一部ですけどめっちゃ幅ありますよね~
で、自分のは正味な話ノーマル+αな位置づけになります
エンジンもタービンもノーマル、制御だけ今時なので伸びしろは少ないです
今現在で何馬力なんでしょうね?測ったこともなければ馬力の数字自体にはあまり興味もないので・・・
ですが、セッティングが適正なのかは気になります。
狂っていればパワーカーブにもろに結果が出ますので。
でもね?
まったく同じステージで車のエンジン仕様だけを変えると低い馬力でも速かったりするんですよ。
なんでって?
こちらは50km/h~200km/hで要求される多分おおよその必要馬力とエンジンの速度別馬力(ギア固定)をグラフにしました。
エンジン仕様はノーマルのデータっぽく7000回転で約64馬力出ているようになっています
ノーマルの参考データは自分のF6Bですが、パワーカーブや車速、空気抵抗計算をし直せばどんな車でもできます。
一応ノーマルっぽいパワーカーブを描くように計算してみたのですが、実際は異なると思います。
赤線がエンジンの出力、青が速度別要求馬力です。
赤が上回っている間は加速できます。
差が大きければ大きいほど加速力は高いと思ってもらえればいいです(実際はもっとややこしいみたいですが)
ある一点で逆転していますよね?
ココがその車の仕様で到達できる最高速度な訳です。
ただし永遠と続く水平で無風な直線での話しですが。
じゃ、仕様によって~の件はどうなるのか。

説明の為の極端な例です。こんなむちゃくちゃなエンジンは存在しないでしょう
パワー的には8800回転くらいで175馬力前後のエンジンです
一度要求馬力下回ってますよね?
この時出せるのは5速固定で加速した場合に限れば150km/hに届きません。
230km/h前後の時で要求馬力上回ってるのにもかかわらず。
4速の時の加速で赤線がもう一度上回っている200km/hを超えれるならまだ加速できるかも知れませんが・・・・計算が面倒なのでパス
じゃ85馬力くらいのエンジン。
多分N1ライトチューンならこれくらい出てるだろう的なアレ
180km/hくらいまでず~っと上回ってますよね
じゃこの仕様なら気兼ねなく踏み抜いても計算上の最高速まで到達できます。
追い風下り坂なんて来た日にはもっと逝っちゃいます。
そしてもうひとつ。
さっきの過激すぎるエンジンとN1?のグラフの差に注目。
80馬力の方が開いてる量も範囲も広いですよね
何が言えるか。
5速2000回転からヨーイドンしたら80馬力仕様のほうが先に最高速にたどり着きます
こうやってみると一瞬だけ発揮する最高出力だけを見てると案外売り文句の馬力ってアテにならないでしょ??
過渡域もしっかり見ないと。
過渡域がスッカスカで超ドッカンターボな180馬力と全域でモリモリな85馬力
多分乗りやすいのも速いのも後者じゃないかな?と思います
この盛り上がっているおいしい領域が世に言われる
『パワーバンド』
です
シフトチェンジしたときにココから回転が外れると加速がとてももたつきます。
レースとかでクロスミッションを組む理由はコレです
トップエンドまで回してシフトアップすれば必ずパワーバンド内で繋がるので。
逆を言えばこの領域が広いほどギアの守備範囲が広いので通常のギア比でギアチェンジに迷っても何とかなっちゃうことがあります
主にシングルカムのF6Aブーストアップ仕様。
と言うかそいつくらいしか聞いたことがないです。ほぼ全域がパワーバンドなエンジンなんて
2200回転から6500回転位がパワーバンドでした
2000回転も回ればブーストは1キロ超えます
シフトダウン迷ったらそのまま踏めの意味がよくわかるエンジンでした
今のF6Bはだめです。
3800回転でやっと1キロです。
4000回転から7500回転までとちょっと狭いです
ギアはまだパワーバンド内で繋がるので大丈夫ですが
チューニングとは本来の和訳は
『調律』
です
馬力を出すだけ、爆音系マフラー、大量の行灯つけてイカ釣り漁船、車高ペッタンペッタン・・・
ドレスアップとかを色々ひっくるめて使われますが、本当のチューニングは全てのバランスが取れて初めてだと思っています。
タイヤはどこの銘柄は耐久にいいけどこっちの銘柄は一発勝負に強いとか
違うマフラーに替えて高回転よくなったけど低回転モッサリするようになったとか。
バネレート変えたらショックと相性悪くなっただとか。
カーオーディオのイコライザーやスピーカー交換もしかりです。
自分の車ははっきり言うと走る合法実験台です。
燃調変えた、変化した。
なるほどこうすればこうなる。じゃこうすれば?
乗るたびに考えます。
こういう現象が起きる。原因は?
多分こう。じゃ弄ってみる。
変化した。仮説に対しての結果はどう?
その通り?変化なし?逆?
こうやって積み重ねたデータが今のわーくす。です。
これからもいろんな実験に付き合ってもらいながら楽しみたいと思いますのでよろしくお願いします。