GDBクイックシフト流用、パクリックシフター取り付け前編

まず今回の改造にあたり、ノイエ汁さんの整備手帳 https://minkara.carview.co.jp/userid/339410/car/1647153/3001934/note.aspx を参考にさせていただきました。ありがとうございます。
いきなりですが、VABシフトレバーを外すところから。レバー単体を外すためにはスナップリングを外し、シフトリング部のピンをポンチで打ち抜く必要があります。

GDB用のSTIクイックシフト(左)とVAB純正(右)のレバー部の比較。ジョイント部からボールまでがGDBの方が長く、このレバー比の差が縦方向のシフトストロークの差となります。
なお横方向のストロークはジョイント部の横回転の角度で決まるので、レバー比を変えても変わりません。

曲がり、レバー側の長さはほとんど一緒。ジョイント部の寸法も一緒で、この時点で流用はできたも同然です。ゴムカバー？部分が違いそうなのと、室外側は錆びもそれなりにあったのでレバーのみ移植としたためASSYでの互換性は分かりません。
クイックシフトの移植だけならレバーだけ変えれば終了ですが、ワイヤー部分の復帰が面倒。次の解説を参照。

ワイヤーの復帰については構造を理解しておく必要があります。左端のピンがノブ、レバーの長孔、レバー内のワイヤー頭を串刺しにする形になります。
車載状態だとワイヤーには引きテンションが掛かっているため、ピンを打ち込める位置まで引き上げる必要があります。釣り糸など細く丈夫なものをワイヤー頭の穴に通してシフトレバー内に引き上げておき、ピンが通る位置に何か細いものを通して保持しておいてからピンを打ち込む…という手順でいけます(当然、糸は最終的に抜く必要あり)。レバーの長穴からワイヤー頭の穴位置をチェックしながらの作業になりますが見にくいため、ワイヤーの頭部分に穴方向、穴の高さのマーキングなどを施しておけば楽かもしれません。
または車両下に潜ってワイヤーとミッション側の結合を外せば、ワイヤーのテンションが取れるため楽になります（こっちがおそらく正規の手順）。

話が戻って、ここからはパクリックシフターの話。マルシェさんのアレのパクリです。
シフトのジョイント部の樹脂ブッシュをローラーベアリングに打ち換えていきます。
各サイズのベアリングのほかスペーサー、ワッシャー類が必要。今回はなんと1枚約300円のPTFEワッシャーを奮発しました。

クロスジョイントを外すため車体下に戻ります。アンダーカバー、ミッションメンバーは外す必要があります。遮熱板は固定ボルトのみ外せばO2センサーを切り離さなくてもギリギリいけます。

手は汚れるわ狭いわで、あまり写真が撮れていません。実はこれGDBの写真だったりしますが基本は一緒。画像左寄りのワイヤーリンクのクリップを外すのがなにげに面倒。

ついでにシフトリンクブッシュをレイルのウレタンに交換。頑張れば車載状態でいけます。はめ込みが固ければ、薄くシリコングリスを塗ってやれば入りやすいです。画像中央付近のステーを外せば、ようやくクロスジョイントにアクセスできます。

またGDBの画像ですが。水色で囲ったピンは二重構造で、内側は5mmポンチで打ち抜けます。4mm以下でも不可能ではないですが、私は4mmポンチで1時間以上ハマったので全くお勧めしません。内側が抜けてしまえば外側を抜くのはそれほど苦労しません(外側は8mmですが、5mmでいけました)。ただいずれも、スペースが狭いので車体を叩かないよう気をつけて。
青で囲った部分の裏のボルト頭は通常と異なり、スパナやモンキーで挟めるよう2面のみ切り欠いてあります。幅は14mmなので同サイズのスパナがあれば楽。
続く。