いわき市にて朝。旅前半の厳しい暑さはこの頃から見られなくなった。トイレの建物に扉がなく、冷たい風が吹き込んでくる。顔を洗うのが辛い・・・
福島県の太平洋側(浜通り)訪れるのは初めてこと。震災の影響を考慮し、こちらのエリアは来ていなかった。
この辺りも大きな被害があったと思うが、こうして走っている限りではその面影は見られなかった。いわき市は福島で面積と人口が最大の都市。
福島県 いわき市 白水阿弥陀堂
こちらは県内唯一の国宝建築物。西暦1160年建立の真言宗の寺院。
年数経過のためか、黒ずんだ建物から漂う重厚感。第四水曜日はお休みなので観覧には注意されたし。
1160年といえば858年前の平安時代。858年後の未来人である自分が同じ建物の床に立っている不思議というか何というか。そういえば平成ももう終わるのか・・・
池を見ていたら、餌をもらえると思ったのか鯉が大集合。全員、水面から口をパクパク・・・ これ子供が泣いちゃうヤツやで・・・
国道6号線で仙台へ。このルートで仙台へ抜けれるのか疑問だったが、ナビはちゃんと引いてくれた。
というのもこの先に悪い意味で有名になってしまったあの発電所がある。自動車で「通過」する分には問題はないそう。道路脇にはおどろおどろしい看板が設置されていた。
帰還困難区域。通れるのは6号線のみで許可車以外、脇道に逸れたり、駐停車も禁止。影響は少ないとは言え、他地域よりも線量が多いのは確か。徒歩と自転車、二輪車などの「囲い」のない車両も通れない。
電光掲示板には「現在の線量○○μSv」と表示されている所がたくさんあり、何とも生々しい。通過の際はエアコンは内気循環、窓開けもしてはいけない。ふと思ったのだが、この区域を出た際に他の場所にも放射線を撒き散らしているのでないかと心配になる。右の窓を見ると発電所の建物が少し見えた。ちなみに帰還困難区域を走り抜けた時の被曝量はレントゲン写真の約1/20だそう。
沿線の一般住宅や店舗には物理的に入れないよう、バリケードが設置されていて異様な光景だった。草木が生い茂り、店の商品が当時のまま残っている所もあった。故郷に戻れなくなった住民の精神的苦痛は計り知れないと思う。
区域を抜けると、家々に明かりが灯り、お店も普通に営業している。つい先程まであの光景を見ていたのでとても違和感を覚えた。
宮城県に入ると時同じく日没。今日はホテルを抑えることに成功。実は昨日ホテル泊するつもりだったが、高額なホテルしか残っていなかったのでやめた。どーせ入浴と寝るだけだし、そんなにお金は出せんっ!!
仙台で食事。肉だらけ。野菜も食べた。なんたって、サラダもライスもスープもカレーもメイン一品頼めば食べ放題。こりゃすごい。ダーターだったらそりゃ食べちゃうでしょ。
腹が満タンになったところで、ガソリンも満タンにし、ホテルへ。多賀城市まで移動。
宮城県 多賀城市 AyersRockホテル仙台多賀城
ベッドでゴロゴロしながら、スマホでフェリーの公式サイトにアクセス。北海道行きのフェリーを予約する。「予約を確定する」のボタンを押したらもう乗るしかない。旅が終わりに近づいているの感じ、ちょっと躊躇う・・・ いつまでもこうしているワケにいかないし、親指に力と気合を入れてタップ。その瞬間、脱力感と寂しさが混じったような感覚を覚えた。
さて、テレビでも見てゆっくりしよう・・・ と、リモコンポチポチしてたらエッチな番組がけっこうな大音量でドーン!ちょっと変な汗をかいた。まぁ、嫌いじゃないけど・・・
今回の走行 福島県 いわき市→宮城県 多賀城市
つづく・・・
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2018/11/07 18:10:54