N-BOXを購入後、すぐに不満を感じたのが純正のスピーカー。はっきり言って鳴ればいいやぐらいの音でした。このため、すぐに市販のカスタムフィットスピーカーに交換しました。上記画像の カロッツェリア「TS-F1740Ⅱ」 はお求めやすい価格の割には結構良い音が出るのでそれなりに満足しています。
しかし、GSと交互に乗り続けると少し物足りなさを感じてしまいます。GSにあってN-BOXにないものといえばツィーターです。私は決してオーディオマニアではありませんので、エントリーグレードのスピーカーの音質でも不満はないのですが、ツィーターの有無で音場の広がりが違ってくるのは知っています。思えば今まで乗ってきたクルマにはすべてツィーターがついていました。

※ 画像はメーカーHPより拝借
N-BOXにツィーターを追加するとなると、ダッシュボードの上か、ピラーに設置するようになるかと思います。ただダッシュボードの上とかになるとドアトリムだけでなく、ダッシュボードとかも取り外さなければならずハードルが高そうです。そうなると、できればフロントドアのピラーに取り付けたくなります。
調べてみると、アルパインからJF1型 N-BOX専用の取付キット「KTX-H11NB」という商品が発売されていたのですが、さすがに今は廃盤になっており入手できません。中古でもと思ってインターネットのオークションやフリマも探してみましたが見つかりませんでした。

※ 画像はフリマサイトの販売ページより拝借
さすがに、自作ではできないよなぁ~ とあきらめていたところ、フリマサイトで見つけたのがこの商品。純正パネルを加工してカロッツェリアのツィーターを埋め込むことができるになっているのは良いのですが、価格が高い…。
おまけにどうやってツィーターを固定するのかが不明で、ちょっとリスクを感じました。この商品のほかに新たにセパレートスピーカーを購入となると結構な出費になるので、DIYができないと厳しいです。
しばらく悩んでいたのですが、とりあえず現物を見てみないとわからないことも多いので、このパネルだけ購入してみることにしました。
事前に在庫確認したら、ラスト1セットだったようなので、危ないところでした。JF1型はもう古いクルマなのでこれを逃していたらもう入手不可能だったかもしれません。
ぱっと見、手作り感は感じず質の高い商品だと思います。欲を言えばスエード調ではなく、型押し柄のレザー調の生地の方が良かったのにと思いました。
購入したパネルですが、裏側をみるとこんな感じで、配線を通す小さな穴が開いているだけです。このためツィーターは表側から埋め込まざるを得ません。しかしどうやってツィーターを固定する? それとも、裏側に大きく穴を開けるか…
取付方法をいろいろ悩んでいた時に気が付いたのですが、このパネルに取り付けるツィーターはサイズが限られるということ。直径については購入前から分かっていたのですが、取付穴の深さが最も浅い部分で20mmくらいしかなく、現行のカロッツェリア「TS-F1750S」だとオーバーしそうな気がしました。
このため、焦って一世代前の「TS-F1740SII」を探した結果、偶然にもネットオークションで未使用品を格安でゲットすることができました。
(型番が紛らわしいですが、セパレートになったことで S が追加。違いは S の有無だけなのでややこしい)
「TS-F1740SII」のツィーターの高さは18.6mmのため、十分パネルに収まります。
それで、肝心のツィーターの固定方法ですが、やはり表側から埋め込むことにしました。裏側に大きく穴を開けようとすると強度が落ちてパネルが破損する可能性もあったので、リスクの少ない方法にしました。そして表側から差し込むとなると固定は接着剤を使うほかありません。
幸い、ツィーターを埋め込むパネルの穴の大きさがかなり正確で、またスエード調の生地のおかげでピッタリとフィットし、押し込んだ位置で止まってくれます。押し込みすぎたら裏の穴から綿棒で押し出せるほどなので接着剤が固まる前なら微調整も可能です。
ツィーターを埋め込む前に、パネル裏の穴を拡張します。
元の穴の大きさだとツィーターの配線の端子も取らないので、端子を通せるくらいに広げなければなりません。
元の穴を取り込むように、ピンバイスを使って拡張します。
うまく切り取って拡張することができました。
見えないところですので、仕上げもこの程度で十分です。
いよいよツィーターの埋め込み作業ですが、ゆっくりと位置合わせをしながら押し込んでゆくので瞬間接着剤は使えません。またスエード調の生地に貼り付けることになるため、粘度の低いサラサラタイプだと染み込みすぎてしまうかもしれません。
そこで今回用意した接着剤はこちら。「スピード」と記載があるものの硬化が始まるのが2~3分からと瞬間ではなく、弾性接着剤のため生地へ染み込みすぎることもないでしょう。
埋め込み作業は一発勝負です。
裏から綿棒を使って押し出せるので、何度か練習をして押し込むイメージを固めました。
すき間はほぼないので、接着剤はあまり塗布できません。パネルの穴側の奥の方に、3時、6時、9時、12時の位置に少量つけてツィーターをゆっくり押し込みました。
イメージした位置に達したら、均等に埋まっているか横から見て微調整します。
慎重に作業したので、時間はかかりましたが左右ともうまく取り付けられました。
接着剤の完全硬化まで24時間かかるので、丸一日放置します。
ツィーターからの配線は、拡張した穴から通しているため、配線の保護と音漏れの対策としてエプトシーラーを巻きました。
ツィーターパネルが完成したので、いよいよ車両に取り付けます。
以前にもスピーカーを交換しているので作業はもう慣れています。
付属のネットワークはこの位置に車両の配線に合わせてまとめました。ちなみにネットワークの配線をドアパネルの中に通すときは、パワーウィンドウに干渉しないか注意が必要です。
ウーハーを取り付けた様子です。
ツィーターへ繋ぐ線はこんな感じでドアトリムの外へ出しておきます。
最後にツィーターを埋め込んだパネルを取り付ければ完成です!
余った配線はパネルの中にまとめておきます。
さっそく、音を聞いてみると… なんか耳が痛ぇ~
試しにナビのイコライザーを調整してみましたが一向に解消せず(>_<)
そういえば、
アコードのスピーカー交換の時にも同じような経験をしたなぁ。
ツィーターパネルを外した状態でも同様なので、嫌な音(周波)を鳴らしているのはウーハーということになります。低音がきついのかな?
アコードの時は、コアキシャルのスピーカーに戻したら収まったので、試しに今回もウーハーを外して元のコアキシャルに戻してみました。
このスピーカーの時は普通に聞けていたので症状が治まるはず… しかし一向に収まらず謎です。
よく考えると、今回のセパレートスピーカーに交換するにあたって付属のネットワークを取り付けたのですが、これにより配線が変わってしまっていて、以前との相違点はここだけになります。
「TS-F1740SII」の配線は、車両からの線をまずネットワークに繋ぎ、ネットワークからツィーターとウーハーに分岐するようになっています。つまりウーハーに来る信号も一度ネットワークを通っていることになり、このネットワークが悪さをしているのではないかという結論に達しました。ただしツィーターが壊れるのでネットワークをなくしてしまうわけにはいきません。
つまり、ウーハー側には車両からの信号を直接とおしてあげるよう配線を変更する必要があります。というわけで分岐機能のあるスピーカー変換ハーネスを用意しました。
このハーネス、分岐した先の端子がギボシだったため、平型端子へ変更しました。
平型端子は「110型」と「187型」を使用しますが、スピーカー端子に嚙ませるとかなりキツイので、事前に何度か付け外しを繰り返して慣らしておくと良いです。
さっそく配線をやり直します。
上から伸びてきているネットワークからの配線は繋がず、あらたに作った配線を使って車両側からの信号を直接ウーハー側に流すようにします。
これにより、ウーハー側はネットワークのローパスフィルター?を通らない信号となるため、装着するスピーカーは「TS-F1740SII」のウーハーではなく、元のコアキシャルにしました。
そして余った「TS-F1740SII」のウーハーはもったいないのでリアスピーカーとして活用することにしました。
前も後ろも内装を剝がしての作業となったので、全体的にとんでもない状況になっています。
リア側も装着完了です。
今回「TS-F1740SII」のウーハーはフロント側で活かせず、リアスピーカーを重視していない私からすると、事実上フロント側はツィーターの追加だけとなってしまいちょっと残念です。
取り付けたツィーターはおそらくカロッツェリアの「TS-T440」と同じものだと思うので、本当は「TS-T440」の購入だけで良かった気がします。まあ、結果論にはなりますが…
内装を戻す前に音を出してみたら、嫌な周波は完全に収まっていたので解消作業は無事に成功です。
安心しました。
ところが…
焦っていたのか、内装(リアトリム)を戻す際、力加減を誤って強く叩きすぎたようで、思いっきり割ってしまいました(T-T)
8年前のクルマなので、中古部品で十分なのですが、後期型ということもあって適合するものはなかなか見つからず。前期型のはそこそこ見つかったのですが…
仕方なくディーラーで新品を取り寄せました。もちろん取付はDIYです。
中古品よりも高くつきましたが1万円でお釣りがくる価格だったので救われました。中古品も送料を加えるとおそらく5千円超えてしまうくらいかと思うので、思ったほどの価格差がなくて安心しました。
そして、何より部品の在庫があって良かったです!
取付後のドライバーからの視点です。
運転席側の様子ですが、
ツィーターが思いっきりドライバーの顔に向いています。
助手席側はこんな感じに見えます。
個人的にツィーターの向きは左右とも、もう少し中央寄りに向いていても良い気がします。
少し気にしていたツィーターの傾きですが、左右とも中のブーメラン形状のパーツが無事に正しい角度に収まってくれましたので見た目も全く問題ありません。
最後に音質ですが、ツィーターを追加したことにより音の位置が高くなり正面から聞こえるようになりました。ただ変化を感じるのも最初の1回だけで、2回目からは耳が慣れてその状態が当たり前に感じてしまい、大きな感動はなくなってしまいます。
ツィーターが耳に近い位置にあるので、しばらくは違和感を感じていましたがそれもすぐに慣れました。
ツィーターを追加したことで、フロントは抵抗値が変わって音の大きさの前後比が4:6くらいになった気がします。このためリアの出力を少し低くしました。個人的にリアは鳴っているかいないか分からないくらいがちょうど良いと思っています。
【2026.3.22 追記】
よく聞き直したら、リアの出力が弱すぎたので設定値を元に戻しました。
今回は無事にツィーターの追加が成功しましたが、正直たまたまうまくいっただけなので、オーディオの世界は本当に難しいと思いました。音という目には見えないものを扱うには十分な知識と経験が必要なのだということを思い知らされた気がします。
素人はむやみに踏み込んではいけない領域だと思いますので、オーディオを弄るのはここまでにしたいと思います。