前回のブログで私の好きな機械式時計である ORIS のことを載せましたが、題名が過去形だったため、現在はそうでもないのかと思われた方もいたかもしれませんが、今も変わらず好きな腕時計ブランドです。

※ 画像はメーカーHPから借用
特に2022年に発表された“ProPilot X”というモデルがお気に入りで、
以前のブログにも掲載しましたが、銀座の直営店で見せてもらってからは手に入れたい気持ちが高くなりました。
この時計のどこに魅力を感じるのかというと、 ORIS が独自に開発した“キャリバー400”というムーブメントを搭載していることと、ケースとブレスレットがチタンでめっちゃ軽い腕時計になっているところです。
特にムーブメントについては、下記のスペックを誇っており、性能の良さが際立っています。
・ 公式に日差 -3/+5秒が保証されているほど精度が良い
・ 5日間のパワーリザーブ
・ 10年間メンテナンス不要
・ 10年間の保証

※ 画像はインターネットから借用、ORIS のマスコットの“オリスベア”です
前回のブログで、ORIS は2000年以降、大きくデザインを変えてきたと掲載しましたが、それ以降も進化を続けており、次第に高価格帯のブランドにシフトしてきています。
このため、以前からの“良心的な価格でお求めやすい腕時計”や“機械式腕時計の入門機”といったイメージから離れていっている気がします。本音を言うと、“ProPilot X”が欲しいのですが、個人的には高くて気軽には手が出せないのです。
もちろん、物価高の影響で他の腕時計も値段が上がってきているのは承知しておりますが…

※ 画像は販売店のHPから借用
そして昨年の9月頃まで遡ってしまいますが、せめて程度の良い中古品でもあればなぁ~と思ってインターネットを見ていると、気になるものを発見しました。
新品なのに思いっきり安い!!
そう、これは並行輸入品です。
正規輸入品ではないためメーカーによる10年間の保証はありませんが、販売店の保証が3年あるので十分です。
一瞬ポチりそうになりましたが、あまりにも安かったのでいったん自重しました。
こちらの販売店は都内にある並行輸入品の販売でかなり有名なお店なので、それほど心配はしていないのですが、安いといってもそれなりの値段はするので現物を見に行くことにしました。
シルバーかブルーで考えていたのですが、見に行った時にはシルバーは売切れでした。週末まで待たずに仕事帰りにでも見に行けば良かったかなぁ…
でもまあ、銀座の直営店で触らせてもらった時もブルーばっかりいじっていた気がするので、ブルーが残っていて良かったです。
“ProPilot X”のことは散々調べてあるので、外装にキズなどないかチェックするだけです。並行輸入品といえど新品なので状態は非常に良いです。手に持つと、その軽さにあらためて驚きます。
唯一気がかりだったのは、“キャリバー400”のオーバーホールでしたが、問題なく受け付けてもらえるとのこと。
費用についても、“キャリバー400”のオーバーホールはまだ受けたことはないが、複雑機構のムーブメントではないので、一般的な3針モデルと同じくらいになるだろうとのことでした。
というわけで、不安要素がなかったので購入することにしました!
何も気にせずカード一括払いで入手できるのは本当にありがたいです。
思い返してみると、ORIS の腕時計は通算で4本目ですが、すべて並行輸入品になります。私の頭の中の ORIS のイメージは「お求めやすい価格 = 並行輸入品」で固着してしまっているのか、正規輸入品には縁がないようです…
スマホのカメラで撮ったので、うまく写りませんでしたが、ベゼルやリュウズが螺旋状のデザインとなってるのが特徴的で、これはジェットエンジンのタービン(羽)をモチーフにしているそうです。
インターネット上の記事では、ブレスレットのデザインや無垢のチタンも相まって“ステルス戦闘機を彷彿させるデザイン”と紹介されていたりと、まるでパイロットウォッチのようですが、ダイアルのインデックスはアラビア数字ではなくバー表示となっていますので、厳密にはパイロットウォッチとは言えないと思います。
正直、値段の割にダイアルのデザインが安っぽく見えるのですが、私はそういうデザインだと思って受け入れています。
ブレスレットもチタンになりますが、バックルは変わった仕組みとなっております。
飛行機のシートベルトのデザインをモチーフにしたらしく、“LIFT”とあるレバーを引き上げることでロックが解除されます。意外とこのレバーは操作し易いです。またコマのデザインも独特ですが、違和感なくフィットしてくれます。
店頭での購入でしたので、ブレスレットの調整はその場でやってもらいましたが、無料なのに時間をかけて数パターン試させてもらえたのは良かったです。
バックルに微調整の機能はありませんが、個人的には困りませんでした。
同じ機械式時計である“ZENITH CHRONOMASTER”との比較です。
ケース径は
ORIS 39㎜ 対して、
ZENITH 40㎜ になります。
実寸法では ZENITH の方が大きいのですが、ベゼルのデザインの関係上同じくらいの大きさに見えます。
今度は、同じチタンモデルである“The CITIZEN”との比較です。
同じチタンでも、CITIZEN の方は“デュラテクト”なる表面処理が施されているため ORIS よりも光沢感があります。またキズにも強いです。
ケース径は
ORIS 39㎜ 対して、
CITIZEN 37㎜ になります。
寸法どおり CITIZEN の方が一回り小さいですが、風防の大きさはほぼ変わらないです。
各時計の重量ですが、上から順に CITIZEN → ORIS → ZENITH です。
※ コマ数の調整や市販のストラップ装着のため公式スペックと若干異なります
CITIZEN(82g) < ORIS(94g) < ZENITH(106g)
順序がケース径の大きさに比例してしまいましたが、ストラップ仕様の ZENITH よりもブレスレット仕様の ORIS の方が軽いのですから、いかにチタンモデルが軽量なのかがわかりますね。
さて肝心のムーブメントですが、“コートドジュネーブ”とか“ペルラージュ”といった装飾がないのは正直寂しいです。
ツインバレル仕様になっていて、この角度から見ると何となく ORIS のマスコットである“オリスベア”の顔に見えませんか?
そして誰もが気になる精度ですが、初日は安定せず日差が+15秒近くもありましたが、数日後は安定し+7秒まで縮まりました。
しかし、メーカーが保証する-3/+5秒には届いていないのはちょっと残念なところ。
正直、日差+7秒でも機械式時計の精度としては十分なのは承知しているのですが、10年後のオーバーホールの時期まで残念な気持ちを引きずるのも嫌だったので、ダメ元で販売店に調整をお願いしてみることにしました。
ORIS の公式HPにもしっかり-3/+5秒と記載があったこともあって、保証(無料)で調整に応じてくれました。
その結果、日差+2秒まで縮まりました。
すごいです!! これなら時間調整は月に1回で十分なレベルです。細かい調整に応じてくださり感謝です。
調整に2か月ほど掛かりましたし、正規品ではなかったので販売店の修理部門での調整にはなりましたが、対応としては非常に満足のいくものでしたので、このお店で購入して良かったと思いました。
最後に、精度とは関係ないのですが、この時計の特徴でもある“5日間のパワーリザーブ”の検証もしてみました。
2025年の12月は26日が金曜日になっており、この日が仕事納めの日でした。時計を外したのが21時頃だったと思います。
そこからずっと放置し、時計が止まった時刻は画像のとおり12月31日の19時頃。
厳密にいえば2時間足りませんでしたが、ほぼ5日間動き続けましたから嘘偽りのない性能だと思いました。
ただ、“キャリバー400”の場合、完全に巻き上げるにはリュウズを210回転させる必要があるため、5日間の恩恵を受けるにはそれなりの手間も必要です。もちろん自動巻きの時計なので、巻きがるまで気長に待つのもアリだと思います。
というわけで、お気に入りの“ProPilot X”を購入できて非常に満足しています。
高スペックでちょうど良いサイズ、おまけにブレスレット仕様なのに100g以下となれば、私としてはほぼ完璧です。
時計の値段は、どこで決まるのかは正直良くわかりませんが、 ORIS の中でも“ProPilot X”が高価格帯に位置しているのも何となくうなずけます。
さて、新しく腕時計を買ったのは良いけれど、他の腕時計とどう共存させていくか悩みどころです。
ORIS はブレスレット仕様なので、CITIZEN の代わりに雨や湿気が多い6月~10月の夏季専用機として、残りの期間は ZENITH をメインに使い続ける感じでしょうか。
CITIZEN は出番が少なくなってしまいますが、クオーツなのでサブ機として悪天候の日や旅行時などで活躍してもらうことにしたいと思っています。
今回も車ネタではなく、大変申し訳ございません。