今まで、パソコンを使用するときに使っていたイスです。
背もたれが動かないタイプで、リクライニングとかは一切できないのですが、職場のオフィスチェアも同じタイプだったので違和感なく使っておりました。
しかし、長年の使用で高さ調整用のガスシリンダーからはガスが抜け、さらには座面のクッションも痩せて、ずっと座っているとお尻が痛くなってしまうようになりました。
これはもう買い替えるしかないなと思い、最近はやりのゲーミングチェアみたいな長時間座っても疲れないイスを検討することに。ゲームはしませんが、ネット配信の動画とかよく見るので…
ゲーミングチェアといっても色々あって、どれにするのか迷います。
ずっと座っていても疲れにくいイスということで思い浮かぶのは車のシート。実際、ゲーミングチェアの中には車のバケットシートみたいな商品も多いですよね。

(画像はメーカーのHPより拝借)
やっぱり車のシートといったら“RECARO”。
実際、RECAROは飛行機とか車以外のイスも作っているし、オフィスチェアも販売されているのですがさすがに高い!
というわけで、実際に購入したのはこちら…
以前のブログで、勢いで購入してしまった物としてご紹介した商品です。
車好きの方ならば、箱のロゴをみたらわかってしまうかもしれませんが、BRIDE(ブリッド)というメーカーのシートで、まさに本当の車のシートです。
なぜ、車のシートを? と思われるかもしれませんが、理由があります。

(画像はメーカーのHPより拝借)
BRIDEは、車のシートをシートチェアとして使えるよう、“MULTI CASTER PRO”というベースキットを販売しているのです。
これを利用すれば、本物の車のシートでゲーミングチェアが出来上がるというわけです。
また、BRIDEはメイド イン ジャパンにこだわった商品で、品質に信頼がもてるということもあります。

(画像はメーカーのHPより拝借)
BRIDE(ブリッド)のシートの中で、気になっていたのが“STREAMS”という商品。
メディカルコンフォートモデルとうたっているシートで、自分の目的に合っていそうです。
本来、車用のシートなのでシートヒーター搭載モデルもあるのですが、私の目的はゲーミングチェアなのでヒーター機能は不要。
シート素材は高級感がある“タフレザーブラック”が良いかなと…(本物のレザーではなくPVCですけど)
ところが、インターネットで色々調べてみると、BRIDEは2022年5月から価格改定(値上げ)を行ったことが判明。
STREAMSも例外ではなく、定価ベースで15,000円の値上げです。
型番が「I10ARR」→「I10TSR」に変わっただけでなく、着座センサーが標準装備となった模様。
ゲーミングチェアに着座センサーは必要ないし、その分値上げされても私には何もメリットがないです。
しかし、ネットショッピングで調べてみると旧型番の「I10ARR」はまだ販売されておりました。
一応、ショップに問い合わせてみたら、メーカーに発注して納品になるまでだいぶ時間がかかるため、値上げ前に発注して未納の分がまだ残っているとのこと。
これを逃すと、もう旧型番の商品が入手できないと思い、思い切って即購入してしましました。
納品後の配送ということだったのですが、ソッコーで届きました。実は在庫があった? まあ、すぐに届いたから好都合でしたが…
意外と横長の箱だったので、開けてみると案の定、シートの背もたれを最大に倒してまっすぐな状態にして入っておりました。
先にシートだけ注文してしまったので、続けてベースキットのMULTI CASTER PROを注文したのですが、こちらも受注生産につき2~3か月待ちとのこと。
シートと同じようにすぐに配送されるのを期待していましたが、この商品は本当に2か月待たされました(T-T)
待っている間、STREAMSのリクライニングのスプリングが伸びきってしまうのではと心配し、箱を開けてシートの背もたれを起こしておきました。
7月末に注文して、届いたのが9月末でした。
ちなみに、アームレストの有無が選べるのですが、STREAMSの方がアームレスト無のモデルなので、こちらは有にしました。
逆パターンもできますが、たぶんこの組み合わせの方が良いでしょう。アームレストは嫌なら後で取り外せるし。
あとは最初からどちらも無にするとか。
組み立てるため、STREAMSを箱から出してみました。
シートの裏側はこんな感じです。
当たり前ですが、型番はちゃんと「I10ARR」になっていました。
シート素材のPVC、意外と薄かったです。
名前のとおり、タフであることを期待します。
いきなりの完成写真で恐縮です。
組み立てに集中するあまり、途中の工程の写真を撮るのを忘れてしまいました。
MULTI CASTER PROは、単純な構造なので組み立ては比較的簡単な方ですが、金属を多用しているため意外と重たい… まあ、アルミなので軽い方ですが。
また塗装を傷つけたり剝がれないよう、気を付けながら作業したので思ったよりも時間がかかりました。説明書の指示も簡潔すぎて少し迷いましたし、シートと合体させるボルトの部分の説明は図が間違っていると思います。
最後に、シートであるSTREAMSと合体させるのですが、STREAMSの方が重くバランスが悪いので、組み立てたMULTI CASTER PROの上に載せてからボルトを嵌めるのははっきり言って困難です。
仕方がないので、逆さまにしたSTREAMSに同じく逆さにしたMULTI CASTER PROを載せてボルトで固定しました。
たぶん逆さにしないと合体できないんじゃないかな。無理にやろうとするとSTREAMSが落ちて傷がつくと思います。
こういうところは説明書に書いていないので、組み立て作業が苦手な人は苦労すると思います。
この写真を撮った後に気が付いたのですが、アームレストの幅が広すぎて部屋から出せませんでした…
組み立てに広いスペースが必要だったのでリビングで組み立てたのですが、間口が狭いのでどうやっても出せないという (>_<)
仕方がないので、もう一度MULTI CASTER PROからはずして分けて運びました。2階の部屋まで上げる必要があったのでちょうど良かったかもしれません。
階段も狭いし、合体したままだと重すぎて、かついで階段上れなかったかも…
さて、肝心の座り心地ですが、第一印象は良くも悪くも車のシートというところですね。
深く座ってじっとしている分には良いのですが、キーボードを打ったりする時には座面が長すぎて、浅く座らなければなりません。
あと、姿勢を崩して座るのには向いていないので、座面で胡坐をかくのは難しいです。(やっちゃいますけど…)
バケットシートではありませんが、座面もホールドが良くなるような形状なので、太ももからお尻のあたりが締め付けられる感じがあります。恰幅の良い人だと圧迫感を感じると思います。
座面の締め付けを気にされる方は、STREAMSよりも同社の“ZAOU”の方が良いかもしれません。トラック向けのシートで、乗降りを重視して座面がフラットになっているので。
あと、思ったよりも座面の高さがあるので、背が低い女性とかは足が付かないかもしれません。一応、高さ調整は8cmできるのですが、一番低い位置が高めなのであまり意味がないです。
そうはいっても、しばらく座面の高さや角度を調整して使っていくと慣れましたね。座ったまま寝落ちしそうになることもあるので、慣れると快適です。
何よりお尻が痛くなることがないのが良いです。またレバーで簡単に背もたれのリクライニング機能の調整ができるのも良いですね!
但し、どうしても腰のあたりに隙間ができてしまうので、写真のとおりクッションを挟むことにしました。
いくつかのクッションを試しましたが、背もたれのサポート形状の関係で最も相性が良かったのは、やはり同じメーカーのこのクッションでした。
固定はできず置いておくだけですが、役目は十分果たしてくれます。
イスは用途によって求められる形が違いますし、実際に座ってみないとわからないこともあります。
今回のシートは、元々車を運転するためのものですので、運転姿勢の状態では快適でも、それ以外の用途では人によっては快適でない場合もあり得ます。
ショップとかで試しに座ってみることができるのであれば良いですが、そうではないのなら慎重に選んだ方が良いでしょう。
今回、私にとって満足できるものでしたが、思っていたことよりも違っていたところもありました。もし、ゆったりとした座り心地のイスを求めているのでしたら、素直に本来のオフィス用またはリクライニング用のイスを選んだ方が無難かと思います。
最後は厳しめな感想になりましたが、決して安い買い物ではないので!