
気持ちのいい朝だ。
小鳥のさえずりが心地良い。
私は見渡す限り、紅く色付いた木々に包まれている・・・・・・。
そう、ここはかの有名な滋賀県に存在する「比叡山」である。
私はここで、数ヵ月間、山に籠り、精神修行をおこなっていた。
決して「みん活」を怠っていた訳ではないのだ!
話を過去に戻すことにする。
当初の計画で、あるミッションの遂行を行っていた。以下のようなミッションだ。
幹部の命により、私はある集会に潜入し、「KURONEKOCHAN」いや「クロネコ・チャン」の秘密に迫るというものだ。
麗望倶界を賑わせているという、コードネームらしい。
人なのか暗号なのかは解らない。アグネス・チャンのような外国人かもしれなければ、宅急便のようなものかもしれない。
あるいはCrow Neck Chain=クロー ネック チェインといった超強力な凶器かもしれない。
不安にかられながら潜入捜査を始めたのだ・・・・。
そこは、とある居酒屋であった。屈強な「漢友」の巣窟と化していた・・・・・。
しかし、逃げる訳にはいかなかった。
しかし、口元は凍りつき、屈強な「漢友」を前にして、私はどうすることもできない・・・・・・。
集会は終了し、私は何か手掛かりが隠されていないか、部屋をくまなく調査した。
そこに、あるものが落ちていた。
「扇子」であった。 耳の部分を見ると「黒ねこちゃん 参上!!」と書かれている。
ルパン三世でいう銭形のとっっあんがよく想う気持ちに似た感情が芽生えた。
「こりゃ一本取られたな。」と言う場面なのだ。
しかしこの世に唯一の黒ねこちゃんサイン入り扇子を手に入れたことによる功績は想像以上に大きい。
このミッションは成功だったと言えた。
しかし、ミッション成功に甘んじてはいけない気持ちが襲う・・・・・・。
本物の「漢友」を目の当たりにした自分は、なんちゃってな「漢」であることを痛感してしまったのだ!
暫くの間、上を向いて歩くことができなかった。坂本九の「上を向いて歩こう」が脳裏をよぎった。
「・・・・ 涙がこぼれない様に♪」、、、、一筋の粘っ気のあるものが垂れた・・・・・。
するとその時だ!
遠く西の空から女史の御声が聞こえたような気がした・・・・・。
「比叡山で待っています・・・・・。」かすかにそう聞こえる・・・・・。
麗望倶をS#全開で飛ばす頃には、目の前に比叡山が佇む姿が見えた。
そこで、風のように走り抜ける「虎」を見たような気がした・・・・・。
山頂に到着し、そこから御声が聞こえる方へ進むことにしたのだ。
すると突如、視界が開け「占いの館TM」が出現した。
そこにはガンダム的な表現をするならば、「ホワイトベース」を指揮しているような漢と、一般的に表現するならば、「女史」、「淑女」若しくは「ANEGO」
と呼ばれる的な2人がいらっしゃったのである。
何も言わずとも、女史とおぼしき御人が「岐阜へ行きなさい。」と御声を発せられた。
隣のガンダム的な表現をするならば「ホワイトベース」を指揮しているような漢は優しく頷いている。
私は麗望倶をS#全開で飛ばし、岐阜へ向かった。
ハンドルをレーンキープモードにすると、自動で目的地に向かうように何か(女史)の御力が御働いているようだった。
我が麗望倶が急ブレーキをかけた、そこが目的地のようであった。
ここは「郡上八幡市」のようである。
素晴らしい街並みだ・・・・・・。
近くの人に聞いてみるとここはナンチャッテ製品が有名であるというのだ!
ここに、自分のルーツがあるに違いない的な感触を得た。
こころ踊るのはそのせいだろう・・・・・・。
暫くこの街を探索していると、白い麗望倶が街並みに溶け込み佇んでいた。
そこに、この街で一番屈強な漢が出現した。
かつて、伝説のあの浜であった漢だ。
その漢は全てを悟ったかのように、私を導く・・・・・・・。
そのとき、時間の空間を飛び越え、私が一番輝いていたころ、、、「昭和」へタイムスリップしたのだ!なんと懐かしい風景だろう・・・・・。感涙した・・・・。
そしてその中の一室へ「IN」することとなったのである。
そこで感じたのだ。
歌を唄うことと話すこととは、同じであるということだ。相違点は言葉をメロディにするかしないかだけの差なのだ。
この漢の唄う歌を敢えて「漢話」と云うことにする。
「漢話」は私の脳髄を突き抜け、「ホンモノの漢話」を聞くことができた・・・・・。
しかし私はナンチャッテだ。
そこで改めて感じる、ホンモノとナンチャッテ、言葉は違えども両立できるのかもしれない。
ナンチャッテ製品(食品サンプル)が有名な街で遭遇したホンモノの漢、
かつて女史が言っていた「なんちゃって されど なんちゃって」それはここに終着したのだ。その時既に「心眼」を持ってして真理を悟っていらっしゃったのだ!
私は、占いの館を継ぐ技術を身に付け、いや、更なるナンチャッテ製品の開発に従事するため
比叡山に籠ることにした・・・・・・・・・・・・・・・。
冒頭に続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
試練は終わらないのだ!