ハンガーゲーム

時間が合うのがこれだった。
4週連続全米No.1！とか書いてるので、まあ、そこそこ面白いかもと期待したのが間違い。

まず、テーマが暗い。
究極の貧富の差がある世界で、貧しい地区の24人の子供たちが選らばれ、殺し合いのゲームショーをするって…

主人公が殺されずに生き残っていくのはいいんだけど、ゲームの敗者（命を落とす子）は気の毒だし、理不尽なゲームなので映画の中の世界そのものが変わらないと、みているこっちとしては気分が悪い。
敵になる子どもたちはいかにもイヤな奴だし、殺さなきゃ殺されちゃうんだけどさ。
殺し合いになることに対しての、心の葛藤とか、そういうのを乗り越えていくドラマとかがあったらまだよかったのに。
主人公たち以外のプレーヤーが死んで、勝者になって、オーディエンスが喜んでいる。
勝者は生涯の富と名声を与えられるんだってさ・・・
妹の代わりにゲームに出場した主人公も戻ってこられてよかったね！って。
　「ぇー、これでエンディングなの？」モヤモヤモヤモヤした気分。

で、画面が暗転してエンドロール前に『ハンガーゲーム2日本公開決定！』って、そりゃないぜ。

教訓も何もない。
観終わったときの爽やかさは皆無。
地味で花のないヒロインが最後にはそこそこ魅力的に見えてきたことだけがよかった。
58点ぐらい。

こういう殺戮ものはPG12じゃないだろ。R18ぐらいにしておけ！バカ映倫。