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テアトル梅田にて。

アカデミー賞のなんか賞をもらった作品だと思ってたけど、視覚効果賞だったようだ。

人工知能をテーマにしたSFスリラー。

超巨大インターネット会社の社長の別荘で、1週間滞在する機会を得たプログラマーのケレイブ。
マッドサイエンティストである社長の作り上げた美しいアンドロイド エヴァ の人工知能のテストに協力するというミッションだった。

エヴァを演じるのは、リリーのすべてにも出ていたアリシア・ヴィキャンデル。
美しすぎるアンドロイドってキャッチフレーズが付きそう。
女優の美しさもだけど、見るからにアンドロイドってわかるVFXが美しかったな。
SWも、マッドマックスも、レヴェナントも抑えて視覚効果賞獲っただけある。

79点。ストーリーは割とシンプル、人工知能との永遠のテーマ。

松本では未公開の作品。テアトル梅田にて。

柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎。
若き、日本の宝ともいうべき役者たちの演技が素晴らしい。
嫌悪感を抱かせるくらいに魅せる、狂気の具現化。

映画自体は、背景音とか、ストーリーとかちょっと奇をてらった感がある。
74点、演技だけなら88点。菅田将暉が特に良かった。

実話、「無私の日本人」所収「穀田屋十三郎」が原作。

原作が原作なので、題名とか、チラシのイメージとか、主役の阿部サダヲとか、もっとデフォルメしてあるかと思った。

キャストは贅沢だったな。

面白かったし、いい話だったけど、原作をムチャクチャにはできなかったのか、思いのほかフツーの映画だった。
期待の方向が間違ってた。
74点。中村義洋監督には、もっとやってほしかったな。

ゾキュン！

最高の127分。

本格派ゾンビ映画。
ゾンビ映画ファンは絶対に観るべき作品。

骨太で疾走感のある脚本。
大泉洋がとにかく素晴らしかった。
95点。多分、いや絶対邦画史上最高のゾンビ映画。

杉野希妃第1回監督作品。

杉野監督の作品は監督2作目の欲動を先に観ているんだけど、その世界観と、丁寧な心的描写が非常に印象的でだった。
監督としても、プロデューサーとしても、女優としても期待している。
後から公開となった本作、監督のアフタートーク付きの上映を観ることが出来た。


変な題名。
マンガ肉、ってギャートルズのアレのこと。

テーマとしては男と女。
主人公ワタベと彼を取り巻く3人の女の物語。

4月の京都。気が弱く引っ込み思案の青年ワタベは、活気に溢れる大学になじめず、孤独な日々を送っていた。
一方、同大学の熊堀サトミは、その太ったみすぼらしい容姿から、周囲の学生に嘲笑されていた。
そんなサトミを差別することなく接してくれる唯一の存在がワタベだった。
その優しさにつけ込んだサトミは、彼の自宅に転がり込み、寄生し、やがてワタベを奴隷のように支配しようとする。
そんな中、ワタベはバイト先で知り合った菜子に惹かれていく。
また、ふとしたきっかけからサトミの過去の断片を知ることになる。

主人公ワタベを演じるのは三浦貴大。
ぼんやりしているようで、いい人のようで、嫌なところもある。
いい意味で自分がない、素晴らしい役者だと思う。

題名にkyoto Elegyとあるように舞台は京都。
浪華悲歌（山田五十鈴主演の自立する女性を描いた邦画　1936年）にかけているようだ。

サトミ、菜子、サヤカ、というタイプの違う3人の女性と、成長とともにかわっていくワタベ。
男と女のかわらないところとかわっていく様。

93点。久しぶりに、こんなにおもしろ悲しくて、シュールで女性がかっこいい映画を観た。
杉野さんに映画の感想を伝えたら、いっしょに写真を撮ってくれた（恥ずかしいのでアップしない）。