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日本の偉人、杉原千畝のお話。
日本のシンドラーと言われるだけあり、スピルバーグの「シンドラーのリスト」の後に、杉原千畝さんのことは知った。
もう十分にその功績は伝えられているのでここでは省きましょう。

唐沢寿明演じる杉原のユダヤ人救出だけの話ではなく、その背景、関係した人々、時代背景までわかるように描いたのは良かった。
外国人監督だから、若干日本人と観方が違うのだろう。
ただし、演出は再現ドラマ並みというか、なんというかもったいない感じ。
いい映画だったね、終わっちゃうレベルで残念。
79点。戦争は何も生み出さない、極めて愚かな行為でしかない。

オリヴィエ・アサイヤス監督作品。
フランス映画。

女優が女優を演じる。
時の流れ、プラスに働く場合もあればマイナスに働く場合もある。
女優にとってはなかなか味方に付けにくい。
美しさは保てても、間違いなく老いはやってくる。
女優に限らず、女性にとっては少なからず直面する部分があるんじゃないか、いや男性でもそういうのはあるな。


名作と言われた過去の主演作のリメイク作への出演オファーをもらった女優、マリア・エンダース(ジュリエット・ビノシュ)。
しかし、マリアに求められた役柄は20歳の主人公シグリットではなく、シグリットに翻弄され自殺する中年女性ヘレナ役。
そんなマリアと時間をとともに過ごすマネージャーのヴァレンティン（クリステン・スチュワート）。
ヴァレンティンの言動を通じ、マリアの気持ちや葛藤がよく伝わってくる。
ヴァレンティンとマリアの、依存しているようで緊張感のある関係性。
そして、シグリッド役に指名される新進ハリウッド女優ジョアン・エリス（クロエ・グレース・モレッツ）は、まさに怖いものなしといったキラキラの自信満々オーラを持っており、マリアと対照的。


時間と女優というテーマを、舞台に望むまでのマリアの心模様と言う内面的な情景を、ずっと前から変わらないスイスの美しい自然のなかで描いた印象的な作品。
82点。クリステン・スチュワートが素晴らしい演技だった。

007シリーズはそんなに観ないので、好きでも嫌いでもないのだけど、ダニエル・クレイグは好きなので観てきたよ。

いかにも007っぽい、スリルあり、アクションあり、エロスありの展開。
派手だし、華がある、エンターテイメントのお手本みたいな感じだね。

カーチェースのシーンは迫力があってよかった。
007といえばアストン・マーティンだけど、悪党の駆るジャガーのコンセプトカーがかっこ良かったな。

79点。アクション観たいなら正解の作品。

この記事は、GVさん評価1100円のミケランジェロ・プロジェクトについて書いています。

日本公開2014年4月の予定だった本作。
結構楽しみにしてたのにどんだけ延期するんだって思ってて、すっかり忘れちゃってたよ。

原題The Monuments Men。
先の世界大戦末期、ナチスドイツの手に落ちた芸術作品を取り戻そうとあがく男たちの話。

エンターテインメント作品としてはまあまあ。
登場人物たちのが基本いい人たちだし、ナチスドイツって絶対悪がいるので、アメリカマンセーで問題ない、笑いも涙もあるしね。
高校生ぐらいのデートで、下手なラブストーリーじゃない外し技として選ぶといいと思うよ。
75点。ケイト・ブランシェット歳とったな、綺麗だけど。

呉美保監督最新作。

岡野（高良健吾）は、桜ヶ丘小学校４年２組を受けもつ新米教師。まじめだが優柔不断で、問題に真っ正面から向き合えない性格ゆえか、児童たちはなかなか岡野の言うことをきいてくれず、恋人との仲もあいまいだ。
雅美（尾野真千子）は、夫が海外に単身赴任中のため３歳の娘・あやねとふたり暮らし。ママ友らに見せる笑顔の陰で、雅美は自宅でたびたびあやねに手をあげ、自身も幼い頃親に暴力を振るわれていた過去をもっている。
あきこ（喜多道枝）は、小学校へと続く坂道の家にひとりで暮らす老人。買い物に行ったスーパーでお金を払わずに店を出たことを店員の櫻井（富田靖子）にとがめられ、認知症が始まったのかと不安な日々をすごしている。
とあるひとつの町で、それぞれに暮らす彼らはさまざまな局面で交差しながら、思いがけない「出会い」と「気づき」によって、新たな一歩を踏み出すことになる―。

人を愛するということをは頭で考えるのではなく、感じること。
感じる事はよくわからないことがあって不安になるんだろうな。
愛の形に、輪郭を持たせ、はっきりと伝える手段がある。
人を愛する自分を愛おしいとも感じられる。

登場人物たちの姿にもどかしさを感じ、イライラするのはその気持ちがわかるから。
エンディングに向かって一気にスピード感が増す感じで、心の雲の切れ間から青空が一気に広がる感じ。
人を愛することは、人に愛されることは、世界平和に繋がるんだと思う。
尾野真千子が非常によかった。
88点。池脇千鶴は日本の宝です。