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染谷将太、黒川芽以、永瀬正敏。
芥川賞作家の伊藤たかみの最高傑作と言われる作品(読んでないけど)の映画化。
原作の題名ぐらいは知っていたので、ちょっと期待していた。

寂れたドライブインに生まれた姉弟。
ろくでなしの父のせいで、物心ついた時から「バカの家の子ども」。
姉弟の小さな戦い。

純朴で、はっきりしない弟を染谷将太。
やさぐれヤンキーでオンナになって行く姉を黒川芽以。
悪くなかった。

ろくでなしの一家なので、まあグダグダした映像。
ストーリー上グダグダ感は仕方ないとして、映画としてのメリハリがないので、どこに集中していいかわからない。
それよりも、奇を衒ったようなカメラワークとシーンの切り替えが気持ち悪いと思いながら観ていた。

監督は、伝説のキャメラマンたむらまさき。
御歳75歳で初監督作品。
…やってみたくなっちゃうんだろうね…木村大作といい…カメラ覗いているうちにできると思っちゃうんだろうね…
67点。いい原作といい役者だけではいい映画にならないという教訓。

奥さんが観に行こうと言ったのは、今年のアカデミー賞でオリジナル脚本賞を獲った作品。
スパイク・ジョーンズの監督・脚本のher 世界でひとつの彼女。

ちょっと先の未来、AI(人工知能)に恋をした顛末。
セオドアの恋人はOSのサマンサ。
ユーモラスで、セクシー、刺激的で、そして純真。
サマンサの声の出演はスカーレット・ヨハンソン。
こんなOSだったら、正直惚れるわw

脚本賞獲っただけある素晴らしいストーリー。
本当にピュアなSFラブストーリーだった。


ヨハンソンのセクシーなハスキーヴォイスも素敵だったんだけど、個人的にはセオドアの元妻キャサリンを演じてたルーニー・マーラが天使すぎた。
透明感ハンパない。
特に、恋人時代のイチャイチャぐあいはたまらなくcute。

あのドラゴン・タトゥーの女と同一人物ってのがすごい。サイド・エフェクトでも褒めてるけど、いい女優だと思う。

92点。スクリーンで観られて本当に良かった。