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カンヌの「ある視点」監督賞受賞とか、アカデミー賞の主演男優賞ノミネートとか、結構その方面では話題になっていた作品。
原題Captain Fantastic。

森の奥深くで社会と交わらずに生きる一家が、死んだ母親の葬儀のためにアメリカの北西部から南西部へと旅をしながら騒動を巻き起こす、というお話。
ヒッピー風のオヤジと、その偏った世界観の下で育った一般社会をまるで知らない子供たちの家族のお話。
家族愛とかヒューマンドラマ風な感じだけど、個人的には全くこのオヤジのものの考え方に共感できず、観ていて苛立ってきた。

ストーリーとしてもあまり考えが足りないというか、ずいぶん薄っぺらな感じだった。
「普通ってなんですか？」っていうキャッチコピーからは、自分の考えている「普通」とは違うことがあるってことを理解する大切さ、とかがイメージできる。
「普通じゃない」家族を描くことで違いを受け入れる寛容さを気づかせてくれる物語(よくありそうないい話)ではなくて、考えが偏っておかしなことになってる家族が最終的にやっと一般的普通を受け入れてなんとかハッピーエンド、普通側にいる観客が安堵する、という展開。
こうやって書くと奥が深いような気もするけど、そうじゃないか。
子役の演技は素晴らしかった。
73点。ある意味アメリカ的映画、原題の意味するところがわかる。

小さな診療所で働く女医ジェニー。診療時間を1時間も過ぎた午後8時に鳴ったドアベル。応じようとする研修医をジェニーは止める。
翌日、診療所の近くで身元不明の少女の遺体が見つかった。午後8時過ぎにドアホンを押している姿が監視カメラに収められた少女こそがその娘だった。
罪悪感にかられたジェニーは、彼女の名前を知りたいと聞いて回り、徐々に事件の真相に近づいていく。


サスペンスといえばそうなんだけど、そんなにドラマチックな仕掛けはなく、淡々と進むストーリー。
一人の女医の主人公の日常を描いているだけで、葛藤と後悔のこころ模様、家庭医という職業人のモノの見方、ベルギーという国の社会構造、移民問題まで見えてくる。
監督はジャン＝ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌの兄弟、巨匠。
BGMなしのドキュメンタリー風の映像で眠くなりそうではあったが、次の展開が読めないので意外に集中して観ていられた。
79点。一見感情を表に出さない主人公ジェニーを演じたアデル・エネルの演技が良かった。

一昨年の12月に腰の手術をして、あまりトレーニングもしてないんだけど、ぼちぼち再開しようと思っている。
去年の10月に諏訪湖のハーフは走ってるけど、まずは長い距離に慣れなくては。
とはいえ、なかなか一人で練習するのに重い腰が上がらなかったので、走行会みたいな大会にエントリーしてみた。

荒川河川敷の周回コースで行われるハーフマラソンにエントリー。
ハーフマラソンのエントリーは44人で、出走は34人というこじんまりとした大会。

フラットなコースだったけど、いまだかつて経験したことのないような強い風w
川上に向かう追い風の時はともかく、川下に向かう向い風の時は一気にスローダウン。
歩かず走ると決めてたけど、歩くのと大して変わらない速度で、「走った」(;´д｀)
多分これまでで一番キツく感じた21キロ。
目標通り歩かず完走、タイムは散々だった。
10月の大会までちょこちょこ頑張ろうと思う。