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連ドラ完結編のも。

最初にスペシャルドラマがあって、その後に連ドラをやったパターン。
連ドラが上手くいったので、続きを作ったのではないので最初からキャラクターもストーリーも比較的一貫している。
設定としてはなかなか面白いと思うので、嫌いじゃない。
連ドラ観ていなくても楽しめる内容。
72てん。スペシャルドラマで十分ではあった。

音楽がアルツハイマー病を劇的に改善させるという、ドキュメンタリー。

その業界ではそこそこ有名になってた、この映画の元になってたようつべ動画。
ドキュメンタリーなので当たり前なんだけど、アルツハイマー患者に音楽を聴かせたら、(一時的かもしれないけど)症状が改善する、というのを描いている。

アルツハイマーで認知機能が低下した時に、その人の潜在的な記憶、特にその人が元気で活動的だった頃の記憶を呼び起こすきっかけになるのが音楽ってことだと思う。
聴覚は受動的なので、意識をしなくても聴かされれば聴くことができる。
視覚は意識を向けないと、画像が意識下に上がらないからアルツハイマー患者には向いていない。
受動的な感覚には、嗅覚とか触覚とかあるけど、弁別できないから向いてないね。
ただ、この意識を呼び起こすきっかけになるの音楽は人それぞれ違う。
今の高齢者では、音楽の選択肢が少なかったけど、もはや千差万別。
ジミ・ヘンドリックスもいれば、坂本冬美もいれば、無伴奏チェロ組曲もいる。
原題はAlive Insideなんだけど、邦題のPersonal Songの方がより本質を表現してる気がする。

それにしても眠かった。
73点。自我が曖昧になる前に、自分のPersonal Songを決めておこう。

重松清の原作の感動ストーリー。
元甲子園球児が、28年ぶりにマスターズ甲子園を目指す過程で取り戻していくものは…って話。

レビューの評価も高いみたいだけど(レビューは観た後でしか見ない)、僕にはあんまり響かなかったな。

いい話なんだけど、ちょっと設定と展開が都合よすぎるように感じちゃうんだよな。
原作はどうだか知らないけど(読む気なし)、2時間ではディテール削ぎ落としてストーリー追わなくてはいけないから、ちょっと薄っぺらな感じになってる。
まあ、映画に入り込もうとする姿勢があればいかにも泣けるいい映画だと思う。
77点。浜田省吾10年ぶりの新曲とともに、お手軽涙腺刺激映画。

多少ネタバレあるよ。


今一番いい感じのアクションスター、リーアム・ニーソン。
96時間シリーズの3作目、原題 Taken3。


これまで通りの、すぐに誘拐されちゃう娘を救う為に、なりふり構わずムチャクチャにしちゃうストーリーからちょっと変わって、開始後すぐに元妻が殺されちゃって、容疑者として逃亡するという展開。
逃亡しながら犯人を明らかにして、復讐を果たす、ってどっかで観たようなストーリー。

私の敬愛するリュック・ベッソンが制作・脚本なので言いたくはないけど、まったく面白みを感じない脚本。
疾走感のあるアクションシーンはまずまずだったけど、結局主人公がスーパーマンって感じになっちゃって、シラけてくる。
67点。シリーズが進むにつれてショボくなる残念なパターン。

ハンガリー出身の亡命作家アゴタ・クリストフ原作。
映像化不可能と言われたベストセラーが30年を経て映画化されたそうな。

「"汝、殺すなかれ"って言うけど、みんな殺してる」

第2次世界大戦末期、双子の「僕ら」は、小さな町の祖母の農園に疎開する。
粗野で不潔で、人々に「魔女」と呼ばれる老婆の下、過酷な日々が始まった。
双子は、生きるための労働を覚え、聖書と辞書だけで学び、様々な“練習”を自らに課すことで肉体と精神を鍛えていく。
そして、目に映った真実だけを克明にノートに記す――。
両親と離れて別世界にやってきた双子の兄弟が、過酷な戦時下を、実体験を頼りに独自の世界観を獲得し、
自らの信念に基づきサバイバルしていく。
なんとしても強く生き抜く彼らのたくましさは、倫理の枠を超えて見るものを圧倒し、希望の光をも示してくれるだろう。

戦時下の人びとを描いた作品ってどうしても暗くなって、鬱屈した余韻が残っちゃうんだけど…
しかし、この双子の少年たちの視点で描かれるこの作品は、過酷な時代を生きることに対し真正面から向き合うことで、むしろ清々しさすら感じることができた。
92点。直球ど真ん中をきっちり描いている秀作。