三次試験場50周年マツダファンミーティング(その5)
投稿日 : 2016年02月27日
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三次試験場50周年マツダファンミーティングのメイン会場近くに展示された歴代マツダ車を中心にご紹介したいと思います。
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ちなみに歴代車の展示は全78台の予定でしたが,諸般の事情で2台ほど参加されませんでした。
なお,不参加の1台は,身内のご不幸で不参加となった馭者座の一等星さんのカペラロータリークーペGS(30万キロオーバー)と・・・。
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もう1台は,現役当時から激レア車だった,オートザムクレフでした。
クレフは久しく見ていなかっただけに,実働車を見てみたかったんですが残念でした。
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1964年式 マツダR360クーペ(KRBC)
1番枠は,いつもお世話になってるオークラオートサービス社長のR360クーペでした。
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1968年式 マツダK360(KTBA43)
よくダイハツのミゼットと間違われますが,これはマツダの軽三輪トラックです。
旧車マニアの間では「けさぶろう」の愛称で呼ばれます。
工業デザイナーの小杉次郎氏によるスタイリングと,おしゃれなツートーンカラーが特徴です。
2サイクルエンジンのミゼットと違い,空冷 4ストローク OHV V型2気筒エンジンなので,K360の方が静粛性は優れています。
余談ですが,姉妹車で600ccエンジン搭載の「T600」もあります。
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1964年式 マツダキャロル360デラックス(KPDA)
このピカピカで新車のようなキャロルは知人の所有で,9年がかりでレストアされたようです。
初代キャロルは,1962年2月に製造が開始され,現在マツダで販売されている一連のマツダの車種としては最も古いブランドになります。(現在は浜松製のOEMですが)
マツダR360クーペは,4人乗りながら後部座席が狭いので実質2座席車でしたが,スバル360に対抗するため,本格的な?4人乗りモデルを発売しました。
当初は2ドアモデルのみの発売でしたが,1963年に軽自動車初の4ドアが発売されました。
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後部座席のヘッドクリアランスを稼ぎ出すために,リアウインドウ部分を垂直に立てた「クリフカット」スタイルを採用しており,個性的で特徴的なデザインになっています。
エンジンは,排気量360ccながら,水冷4ストローク 直列4気筒 OHVの総アルミシリンダーエンジンで,5ベアリングのクランクシャフトや半球型燃焼室,クロスフロー配置の吸排気弁など,当時の小型乗用車と比較しても極めて高水準な設計でした。
これは,上級車のキャロル600やファミリア800とボアピッチを一緒にした共通設計で,開発コストを抑えるという狙いがあったようですが,排気量が2倍以上の800cc級にまで対応する設計なので,360ccエンジンとしては重いエンジンとなってしまいました。
フル・モノコック構造のボディは,安全性を重視し,部材剛性を高くする配慮が採られ、当時としてはかなり頑強でしたが,それだけに重量が嵩んでおり,R360クーペと比較すると150キロ近く重くなっており,走りは鈍重です。
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1973年式 マツダポーターバン(KBAA)
1968年にマツダB360のフルモデルチェンジ版として登場しましたが,1973年のマイナーチェンジで,エンジンを4ストローク4気筒OHVから2ストローク2気筒エンジンに換装されました。
2気筒2ストロークエンジンは,当初空冷のCC型エンジンを水冷化したAA型エンジンですが,元々はブリヂストン製バイクのブリヂストンGTR350の2サイクル2気筒350ccエンジンの流れをくむエンジンで,軽商用車としては高性能なエンジンでした。
このポーターバンは,広島 マツダ旧車クラブの寅STAさんの愛車で,合わせホイールの初期モデルです。
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