• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2015年11月15日

ヤマハ袋井テストコースとトヨタ7

ヤマハ袋井テストコースとトヨタ7 11/14はヤマハ歴史車両デモ走行会の予定でしたが、雨天の為中止に。

7年ぶりの開催で楽しみにしていたのですが・・・残念です。

来年も開催予定とのことなので、気持ちは来年に期待ですね。

ちなみに、会場はヤマハ袋井テストコースでした。

袋井テストコースには、7年前の見学で行ったことがあります。



あと袋井で思い出されれことが、もう一つありまして・・・。

それはトヨタ7と福澤幸雄さん。

その印象があったので、袋井テストコースを見た第一印象は・・・

こんな狭いコースで、5Lグループ7車の開発をしていたのか!

という驚きです。



この事故があったのは、1969年。

私が2歳の時なので、リアルタイムでは知りません。

この件は、この車の開発時に起こったものと思っていました。



トヨタ7ターボです。

今年の桐生クラシックカーイベントで、展示されていました。

この車が存在していたのは知ってましたが、実車を見るのは初めて。

福澤幸雄さんの事故は、このターボによる異常燃焼?が原因だと思っていました。



ですが・・・

すみません、7ターボは川合稔さんでした。

あれっ? 福澤さんはどのマシンでしたっけ?

改めて調べ直すと、いろいろなことが分かってきました。



そもそも、この件は当事者発表等の確実な情報が、非常に少ないです。

というのは、事故当時、トヨタが機密保持の理由から事故現場、事故車両の検証を十分に行わせていません。

その姿勢が、機密保持というより証拠隠滅ではないか?ということで社会問題になったくらい。

なので、現在言われていることは、かなり憶測の部分が多いです。



車両は、トヨタ7と言われていますが、ちょっと特殊な車両だった様です。

仕様は、3L用初代シャシーに、アメリカのピート・ブロック デザインのカウル「JP6」を乗せ、2代目用5L V8エンジンを搭載したクローズドボディ、グループ6仕様でした。




2019.8.05追記

事故車はJP6ではなく、415S(3L トヨタ7)のグループ6(クローズドボディ)のロングテール仕様だったそうです。

これはルマン参戦を見据えて開発されていたものです。



当時のボディデザインは、空気抵抗の軽減という概念で作られていました。

しかし、まだダウンフォースという発想は少なかった様で。

でも揚力が発生することはわかっていた様なので、そこはスポイラーで対策するも、ウイングまでには至っていません。



この事故は、ストレート走行中にハーフスピンを起こすという、ちょっと想像しにくい理由でコースアウトしています。

でも、こういうことって実際にもある様です。

以前、アメリカ、ボンネビル・スピードウェイで開催される最高速トライアルの映像を見ました。

クラッシュする車は、リアが浮き出してスピンしています。

高速になると、まずリアのダウンフォース不足という問題が起こる様です。

となると、このトヨタ7の事故も理解できます。

おそらく、リアのダウンフォース不足が起こっていたのでしょう。

その影響か、3代目トヨタ7では巨大ウィングが装着されました。



1970年の日本グランプリ中止を受け、トヨタのモンスターマシンは、活躍の場をアメリカCan-Amシリーズへと目を向けました。

ですが、福澤幸雄さんの事故、そして翌年の川合稔さんの事故。

また排ガス規制という新たなる問題。

トヨタは、ここでモータースポーツ活動の国内外での休止を決定します。



福澤幸雄さん、川合稔さんは、トヨタ7ターボ開発との関連かと思っていました。

今回改めてブログでまとめるにあたり、そのあたりの記憶が整理出来ました。

となると、川合稔さん、トヨタ7ターボ、ターボセリカと続き、3T-GTEUの市販ターボエンジンへのつながり。

そのあたりも、今一度整理してブログにあげたいと思います。
ブログ一覧 | モータースポーツ | 日記
Posted at 2015/11/15 11:17:51

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

深夜徘徊。真ん中編です。(*´▽` ...
KimuKouさん

【ゴルフ】ある程度、スコアをまとめ ...
おじゃぶさん

整理整頓
avot-kunさん

2025.4.26 第3回神奈川 ...
のにわさん

シトロエン2CVの虫干しをしてみま ...
新兵衛さん

落とした代償💦
KP47さん

この記事へのコメント

2015年11月15日 11:49
いつも、お付き合いいただきありがとうございます!!

トヨタ7ターボ、2000GTオープン、なにげに奥のロータスエスプリも気になりますが。

トヨタ7関係の数ある出来事は、ある意味、トヨタの一つの歴史のターニングポイントになったのでしょう。

引き続きのブログを楽しみにしております。
コメントへの返答
2015年11月15日 12:07
コメントありがとうございます。
実はこのコーナー、トヨタ7だけが異質な存在でして。

エスプリと2000GTの間に、レッドカーペットがあるの見えますか?
ここには、アストンマーチンDB5があったそうです。

このつながり、もうお分かりでしょうか?
ここは007のコーナーだったんです。

よくレース車から市販車へフィードバック、みたいな話があります。
トヨタのターボは、まさにそのケース。
今、曖昧な記憶しかないので、裏付け調査中です。

こういうの調べ出すと、すごくおもしろくて。
2015年11月15日 13:33
こんにちは。

またまた興味深い内容で、感心します。

福沢幸雄選手の事故は、当時大きく騒がれたみたいですね。
私が読んだ本では、LMポルシェ風のクローズドボディで
ロングテールのテスト中の事故だったと書かれていました。
私もお書きになられている通り、揚力のコントロールが難しかったのではと考えます。
事故後のトヨタの対応も企業秘密の隠蔽など、社会問題にもなったよですね。

才能豊かな人だったようで、もし生きておられたら日本のオートスポーツも変わっていたかもしれませんね。
コメントへの返答
2015年11月15日 14:20
コメントありがとうございます。

いかんせん公式発表がないので、いろいろな情報で溢れています。
一概に「トヨタ7」と言っても、いろいろある様でして。

共通しているのは、おっしゃる通り「クローズドボディのロングテール」。
既存の3L版トヨタ7にも、クローズドボディがあったそうで、該当車は複数ある模様。

その中でも写真の車「JP6」は、撮影された袋井テストコース開所式以降、存在が確認出来ていないそうで。

なので、おそらく事故車両はこれではないか、というのが有力だそうです。

現在裏付け調査中の川合稔さんの事故。
あれも壮絶そうです。

コース外へ続く80mにも及ぶブレーキ痕・・・
800psモンスターとの最後の戦いが偲ばれます。

プロフィール

「先日の那須ミーティングの復路にて。こんな数字、初めて見ました。普段はカタログ値の25.8km/Lにも全然届かないのに。日光経由の山越ルートとは言え、ゴーストップが少ないとこんなに伸びるものなのか?」
何シテル?   04/26 09:57
クルマ、バイク、自転車と、自分でコントロール出来る乗り物が好きです。 それも日本製が好きです。 (自分で買えそうもないものには、興味が持てなくて) ...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/4 >>

  12345
67891011 12
1314151617 1819
20212223242526
27282930   

リンク・クリップ

エコからオフ in 呉 追加情報 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/10/06 17:02:28
【告知】令和5年、那須合同ミーティング開催日決定♪  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/02/27 12:42:29
ダァ〜イアトーン♬ ポップスベスト10っ♪ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/03/14 12:53:29

愛車一覧

ホンダ N-ONE ホンダ N-ONE
2019年購入 インサイトが追突事故により修理不能となり、代替えしました。 購入候補 ...
ヤマハ YSR50/80 ヤマハ YSR50/80
1999年購入 当時RZ250Rに乗ってましたが、ビビリィな私、とても性能を使い切って ...
スバル スバル360 スバル スバル360
2019年購入。 ヘッドランプリングの黒塗装、大型のテールライトから、1968年の52 ...
スズキ ジェンマ スズキ ジェンマ
2017年購入 「購入」と言っても、物々交換で入手しています、スバル最中と。 友人がお ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation