新年明けましておめでとうございます。
ちょっと今更感が無きにしもあらずですが、ギリ松の内なのでご容赦の程。
さて今年は、1/2に副業からスタート。
普段より交通量が減っていたので、スムーズに業務が完了しました。
ですが新年早々、やらかしてしまいまして・・・
トラックをぶつけてしまいました。
自分の方はダメージなしだったんですが、相手のミラーを壊してしまいまして・・・
相手のドライバーさん、会社に多大なご迷惑をお掛けしてしまいました。
(こ場を借りて、申し訳ございませんでした)
「慣れた頃に、やっちゃうんですよね」と、会社の偉い方からのお言葉。
正にその通り、返す言葉がございません。
夜間で見づらい認識はあったのですが、確認が不十分でした。
安全確認、これ基本中の基本です。
二度と同じ失敗をしない様に、徹底して参ります。
続いて、昨年の話。
社用車に新しいクルマが導入されました。
ホンダ e です。
社用車初の電気自動車で、しかも初めての黄色。
私自身も、フォークリフトに次ぐ電動の乗り物となります。
すぐにでも借りたかったのですが、やはり心配なのが航続距離。
カタログ値では283km(WLTCモード)ですが、果たしてどのくらい走れるのか?
未知数故に、高速や山間部は控えたいところです。
ちょうど群馬県内の平野部で片道30kmの外出があったので、利用してみました。
フロントはシンプルな、まん丸目玉。
昨今のオラオラ系とは、対局のデザインです。
ライト周りが黒いところ、さしずめ電気タヌキといったところでしょうか。
実にシンプルです。
こんなユルユルデザインですが、サイズは3ナンバー。
全幅は1750mmあります。
サイドもギミックめいたプレスラインもなく、シンプルです。
あと注目は、ドアミラーに代わるサイドカメラミラー。
小さくまとめられていて、スッキリしています。
ただ欲を言えば、取り付け位置は従来通り、Aピラー付け根が良かったかな。
現行の位置だと、ちょっと後付け感があります。
きっと視認性の問題とかで、この位置がベストなんでしょうね。
では早速、乗ってみます。
あれ? ドアハンドル付近に、アンロックのボタンがありません。
しかもハンドルはフラッシュサーフェス化されていて、手も入れられません。
う〜ん、どうすんだ? これ。
いろいろ思案した結果、リモコンキーのアンロックボタンを押してら、ドアハンドルが出てきました。
インパネの様子、やはり全面液晶パネルはインパクトあります。
非常に視認性も良いです。
計器類で3枚、サイドミラーモニターで2枚の、合計5枚のディスプレイが使用されています。
正面のメーターパネル。
この時は表示されていませんが、充電100%時の航続可能距離が200km弱でした。
まだ1100kmしか走行していないので、バッテリー劣化はないはず。
気温とかの影響か、はたまたそれまでの乗り方なのか。
航続距離は、カタログ値よりもかなり短い様です。
これが走り出すとガンガン減って、実際はもっと短くなったりするんじゃないか?
やはりバッテリーEV(BEV)は、これが不安です。
サイドミラーのモニターです。
これが実に鮮明で見やすい。
うちのN-ONEにも欲しい装備です。
これは早く普及させて頂きたいですね。
乗り込んだ印象ですが、なんか懐かしい感じ。
シート座面が低い・・・と言うか、ペダルとの高低差が少ないんです。
シートに座って、足を前に投げ出すスタイル。
そうだ、サイバーCR-Xとかの頃は、ホンダ車ってこんな感じだったなぁ。
それでは出発です。
ん? ギアセレクターがボタンです。
これ、ちょっと分かりにくいですね。
誤操作防止の為か、DとRはボタン操作方法を変えています。
でも、誤操作しそうな予感がしますね。
ちょっと慌てたりすると、ミスしちゃいそうです。
ここは落ち着いて、ギアセレクターのDボタンを押して出発です。
走り始め、やはりモーターだからでしょうか、トルクはある感じです。
ただ劇的に速いという程でもないかなぁ。
ガソリン車(ICE)をはるかに凌駕する程かと聞かれれば、そこまでではないです。
アクセル開度を多めにしても、吹っ飛ばされる様な事はないですね。
必要にして十分です。
加速時、モーター音が後ろから聞こえます。
そうだ、これ後輪駆動だったんだ。
と言うことは、前輪は操舵のみ。
FFよりは雑味のないハンドリングになると、言われますね。
私の印象は・・・よく分かりません。
ただキャスターアクションは、強めかな。
ワンダリングも少ない感じです。
ただ、ちょっと人工的な感じがします。
アライメントで直進性を出していると言うより、何か外力を使ってセンターに戻している様な感じ。
これ以上を操舵感を求めるとスカイラインの領域になってしまうので、それは贅沢ってものです。
加速時に聞こえたモーター音も、定速時には聞こえなくなります。
じゃあ無音なのかと言えば、さにあらず。
結構ロードノイズが大きいです。
履いているタイヤが、FR 205, RR 225の17インチ。
コンフォートでもエコでもない、ミシュラン パイロットスポーツです。
リアが太いのは、後輪駆動だからでしょうか。
それにしても、こんなに太いサイズが必要なんですかね。
ICEも定速時だったら、エンジン音も排気音もそれほど大きくはなりません。
動力系の音が小さいBEVでもロードノイズが大きいので、結局はICEと大差ない様に思えます。
走っている時の印象で、もうひとつ。
回生ブレーキが弱い感じがしました。
フィット3と同等くらいかな、初代インサイトよりは弱い感じ。
そんな時には、このシングルペダルモードのボタンを押せば、強力な回生ブレーキが発生します。
実際に押してみると、今度は回生ブレーキが効き過ぎかな。
それ故に、加速時、定速時でも、常にアクセルを踏み込んでいないと、すぐ減速しちゃいます。
なんかすごい抵抗を伴って走っている感じです。
ちょっと違和感を感じたので、これはすぐやめました。
あとで調べたら、通常モードでも回生ブレーキの調整が出来るそうです。
最終的には、69.3km走ってバッテリー残量は69%。
航続距離も残り159kmとなりました。
もしこの表示通りになれば、最終的に航続距離は200kmを越えますね。
でも200kmかぁ、やっぱり短いです。
初めてのBEV、走行時の印象は悪くないです。
山へ行って横G出しまくりモードだと印象が変わるかもしれませんが、通常使用だと走行フィールで気になるところはありません。
ただ航続距離の短さと充電時間の長さで、やはりBEVは私の選択肢には入らないかなぁ。
いくらカワイイ電気タヌキと言えども。
正直、EV化は避けて通れないでしょうね。
延命は出来ても、ICEはいずれなくなるはずです。
でも、その代替はBEVじゃない気がしています。
クルマとしてのゴールは、水素を使って発電しながら走るFCEVなんでしょう。
それが実用的になるまでの間は、BEVではなくHEV、特にプラグイン(PHEV)じゃないかな、と思います。
そうなると気になるのは、日本の発電事情。
火力発電比率は下げる方向ですが、ゼロにはなりません。
最近、こんな記事を見ました。
火力発電所でCO2の分離回収と言う技術が、確立しつつあるんだそうです。
もしこの技術が本当に出来れば、火力発電も将来の選択肢として残りうる可能性が出てきます。
ヨーロッパでは、原発や再生可能エネルギーを使った電気で、BEVを使う方向に進んでいます。
ICEも減り火力発電所も減って、確かにCO2は減るでしょう。
でも、それしかないのかと問われれば、私はそうではないと思います。
日本は日本なりの正解を提示してほしい、そう願っています。