• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2017年01月22日

クラウンという生き方

クラウンという生き方 若い頃の私は、クラウンが好きではありませんでした。

なんと言いましょうか・・・「保守的な大人」というイメージなのかなぁ。

他のセダンに比べて、クラウンは特にその印象がありました。


そんな20代の頃、友人の家の車が6代目クラウンでして。

確か、3ナンバーだった様に記憶しています。

それで、都内から箱根まで行ったんですよ。

夜のR246を。

仲間3人だったので、私は後席に。





写真は2ドアHTですが、友人の4ドアHTでも、似た様な感じでした。

シートも、サポートがどうとか、医療器具並みに疲れないとか、そういうものではなかったですね。

それに、やっぱりバネは柔らかい。

多分、ダンパーも抜け気味だったのでしょう、なんだかいつまでも揺れてる感じで。

しかも血気盛んな、20代青年の運転。

箱根の山中に至っては、広い後席で飛ばされない様、踏ん張るのに必死でした。





あの頃のクラウンは、自動車に乗っていることを意識させない方向で、進化していたのかと思います。

自動車というよりは、応接間かと。

それに、グランドツーリングカー的なところも、狙っていなかったでしょうね。

ゴルフ場まで快適に行ければ、いいのかなぁと。

100km/hほどで3時間くらい、といった使い方でしょうか。

でも、実際多くの日本ユーザーは、こういう使い方が一般的なのでしょう。

500miles a dayなんて、やっぱりクルマウマシカな人くらいしか走りません。


私は、セダンとはいえ、走りの性能は必須と考えていました。

なので、クラウンについては、ちょっと否定的な印象に繋がっていたのかもしれません。

そんなクラウンにも、21世紀に入り大変革が訪れます。





12代目 ゼロクラウンです。

いよいよクラウンも、走りの性能を語れる車になったのか。

しかも、今までのクラウンの強みであった優れたNVH性能には、更に磨きが掛かっています。

これは、楽しみな車になりましたね。

でも、思えば走りのセダンは、既にいろいろとありました。

同じトヨタにも、こんなセダンが。





アリストです。

果たして、クラウンもこの方向で良かったのでしょうか?



思えば、クラウンは走り性能至上主義でないところに、その存在価値があった様に思えます。

多くの日本ユーザーが、日本国内での使い方に合わせて進化した車。

それこそが、クラウンの世界だったのかなと。

それを、例えばドイツ車的なテイストを加えながら仕上げていった時に、クラウンの独自性は残るのでしょうか?

車の性能って、横Gが高く出せればいいのかな?

ニュルで速く走ればいいのかな?





もちろん、そういう世界観も必要です。

でも、みんながその方向に向かなくても、良かったのでは?

少なくとも、クラウンは。

私が若い頃に思っていた、保守的な印象。

でも、それこそがクラウンの世界であり、クラウンの生き方だったのだと思います。


「世界市場を視野に入れたグローバルカー」は、結局のところ最大公約数的な車になって、なんだか個性がぼやけてしまう傾向にあります。

「世界中の人達から愛される車」って、現代ではなかなか難しいです。

私が「個性がない」と思っていた昭和のクラウンは、日本国内からの視点で見ているからなんでしょうね。

そことは違うところから見ると、すごく日本的な個性のある車に、見えるのかもしれません。





コピーで「CROWN JAPAN」と言われても、車を見るとピンときません。

このコピーで言うのであれば、こうあってほしいものです。





グローバルはわかりました。

今は、もっと日本的な風合いの車がほしいですね。

あぁ、昭和のクラウンが懐かしい・・・


ブログ一覧 | トヨタ | 日記
Posted at 2017/01/22 03:16:57

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

エフワンとツェッペリン
woody中尉さん

🍜グルメモ-1,068-百歩ラー ...
桃乃木權士さん

ブルベア トリプルブル打診買い^_^
京都 にぼっさんさん

『推し』がそこまで『推す』のなら ...
tompumpkinheadさん

シガーソケットタイプのバックアップ ...
ESQUIRE6318さん

五日市 八昌
こうた with プレッサさん

この記事へのコメント

2017年1月22日 6:37
個性が無いのが「個性」なのですね〜
昭和のクラウンが懐かしく思う気持ち良〜く分かります。
歳をとったからかなぁ〜
コメントへの返答
2017年1月22日 7:40
おはようございます。

日本も昭和の頃と比べると、だいぶ変わりました。

変化し続けることが進化だと、思ってました。
でも、同じ時間に出てくる印籠の安心感もあるものだと、最近は思う様にもなりました。
2017年1月22日 7:42
その通りだと思います(笑)。
コメントへの返答
2017年1月22日 7:48
おはようございます。

明日はどうなるか? 先行き不透明な昨今。
「あしたもいつものクラウン」でいてくれる安心感が、今は懐かしいです。
2017年1月22日 9:05
なるほど。
クラウンをそういった見方で捉えることが、出来るんですね。

クラウンの(ある意味での)進化。
NVH性能(騒音・振動・乗り心地)、と、それに加えて、走り。
行き着くところが、最大公約数的なクルマ。
つまり、個性のない、大変に良く出来たクルマ。

そして・・・・・

“CROWN JAPAN”
と、
“美しい日本のクラウン”
“日本の薫り”

・・・・・日本ならではのクルマ。

ん~、吾輩にとっては、こどもの頃のイメージで、スバル360とN360かなぁ~。

で、吾輩にとってのクラウンは・・・・・
“いつかはクラウン”(7代目)
でも、5代目以前のクラウン。
いつかは、クラウン、乗りたいですぅ。
いつか、クラウンに乗れるような(!?)人物に、なれたら、ですが。
コメントへの返答
2017年1月22日 16:23
こんにちは。

クラウンは、基本的に今でも国内専売車なんです。
(一部少量の輸出車もありますので、完全専売ではないですが)
なので、かなり日本ユーザーに合わせて、作られています。
国内だけの販売で償却が出来るのですから、すごいことです。

逆に、最近グローバル向けに開発をしているのは、ゴーンさんの会社。
ミニバンは、まだ日本仕様ですが、セダンはなんだか焦点がぼやけてしまって「悪くはない車」を作っている印象です。

「悪くはない車」なので、積極的に選ぶ理由も希薄なんですよね。
2017年1月22日 15:18
こんにちは、
「いつかはクラウン」思ったこともありません。成功~富~クラウンの図式?でもなぜか、クラウンの存在は嫌いではありませんでした。日本の高級車の位置付けだったからでしょう。それは認めてましたから。でもね、Japanはスカイラインでしょ。ちなみに私は「いつかはスーパー7」を夢見てました。
コメントへの返答
2017年1月22日 16:27
こんにちは。

今回クラウンを調べるにあたり、この車、スカイラインと似てるなぁと思いました。

目指す方向は違いますが、日本市場に特化した車作りという観点は、同じなのかぁと思います。
2017年1月22日 17:01
こんにちは!
いつもお付き合いいただきありがとうございます。

クラウンが誕生したときは、日本でもこういうクルマを造れるんだぞ!と世界にアピールしたのでしょう。(現に輸出されたときは・・・ですが。)グローバルはレクサスに任せて、国内市場は先がないですが(汗)ザ・にっぽんの高級車として、外野席でクルマ好きたちが何と言おうが「大事な人を大事に運ぶ」我が道を行く存在としてあり続けてもらいたいです。
コメントへの返答
2017年1月22日 17:24
こんばんは。

トヨタの持つ2つのブランド。
なんだか上手く棲み分けが出来ているのか、どうなんでしょう?
レクサスとトヨタ、なんだかキャラクターがかぶり過ぎの様な印象があります。

トヨタの高級車は、もっと日本寄りにしてもいいのでは?
償却が厳しいかもしれませんが。

昭和クラウンのコンセプト、今だったら凄く新鮮だし、独創的でいいと思います。

「ジャパンオリジナル」って、アクティブサスのグリルなしデザインよりも、こっちの方なのではないですかね。
2017年1月26日 21:46
初めまして。

大変興味深く拝読させて頂きました。
クラウンは昔からファンも多い代わりにアンチも多く、思想的にもメカニズム的にも「変わらなさ加減」がアンチとしては面白くなく感じるポイントなのかも知れませんが、ある程度の年齢になって続ける事の難しさや貴さを知った事で、クラウンは(と言うよりトヨタは)結構肚を据えてやっていたんだなと思う様になりました。

その辺は同じく長い歴史を誇るスカイラインが、強い自我が有る様でいて実は常にメーカーの都合とマーケットに翻弄され続けているのと対照的に感じます。

とは言えクラウンも、皮肉にもゼロクラウンとして生まれ変わってから、レクサスの国内展開によって立ち位置が以前程明確でなくなり、下手をするとレクサスの廉価版に成りかねない状況です。

過去を切り捨てるのは勇気が要りますが、その切り捨てようとしているものの中に「ユーザーがクラウンに望んでいるもの」まで含まれているとしたら、モデルチェンジを繰り返すごとに自分の立場が危うくなる一方ではないでしょうか?

一ユーザーとしてはその辺を含めてクラウンの今後が気になります。


コメントへの返答
2017年1月27日 3:32
こんばんは。
コメントありがとうございます。

私も、その変わらなさ加減で、アンチ寄りなスタンスにいた一人です。
昭和クラウンを、日本国内から見ているから、こういう印象なんでしょうね。
エッジが立っているキャラクターでは、ありません。

でも、グローバルな視点で見たら、どうなんでしょう?
きっと、他の国の車とは似ても似つかない、ジャパンオリジナルな車ではないでしょうか。

ゼロクラ以降、この世界観が薄れてしまった感が、否めません。

自動車の正解は、1つではありません。

クラウン流、日本的おもてなしの世界に、今一度立ち返ってもらいたいものと、切に願います。
2017年1月28日 11:53
遅れを自覚しながらもコメントしたくなる内容です。

80年代まではクラウンに繋がるフルラインで形成されていたことが、「個性がない」という指摘に繋がっていたのかな、などと思ったりします。今視点で当時のクルマ達を見ると、実は独自の和風味を感じたりするのですが、当時という時代ではそれに気づく人は殆どいなかったですし。

ベーシックカーから国際色が強くなっていったことで、気付いた時にはこの世界観はクラウン特有になりつつあったのですが、輸入車の台頭や、セルシオ・アリストからレクサスに続く流れの中で、クラウンまで流されてしまった印象は否めません。
独自様式を誇ったキャディラックまでもが、相当にグローバル色が強くなっていますから、世界観を守り続けるのはなかなか難しいということなのでしょう。

今、純和風を感じるのは間もなくディスコンとなるセンチュリーで、せめてロイヤルだけでもあの領域を追求してほしいのですけれどね。
コメントへの返答
2017年1月28日 13:20
いえいえ、タイミングなんて関係なしです。
いつのネタでも、コメント大歓迎です。

昭和クラウンに対して、私が否定的だった理由。
それは「日本人が日本国内で見ているから」なのでしょうね。

これ「個性がない」のではなく、「個性に気付けない」ってことなんでしょう。

昨今の車は、否応なしに世界も視野に入れなければなりません。

日本のメーカーは、輸出先のニーズに合わせ、細かく仕様変更を仕向地毎に行います。

そこが逆に、海外でも「個性がない」と言われる理由かもしれません。

もし今、昭和クラウンを輸出したら…
「これこそが、日本のおもてなし仕様だ!」って、絶賛されるのではないですかね。

プロフィール

「@中島乗り さん 片山さんって、渡米前から有名人だったんですね。」
何シテル?   08/21 21:22
クルマ、バイク、自転車と、自分でコントロール出来る乗り物が好きです。 それも日本製が好きです。 (自分で買えそうもないものには、興味が持てなくて) ...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

エコからオフ in 呉 追加情報 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/10/06 17:02:28
【告知】令和5年、那須合同ミーティング開催日決定♪  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/02/27 12:42:29
ダァ〜イアトーン♬ ポップスベスト10っ♪ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/03/14 12:53:29

愛車一覧

ホンダ N-ONE ホンダ N-ONE
2019年購入 インサイトが追突事故により修理不能となり、代替えしました。 購入候補 ...
ヤマハ YSR50/80 ヤマハ YSR50/80
1999年購入 当時RZ250Rに乗ってましたが、ビビリィな私、とても性能を使い切って ...
スバル スバル360 スバル スバル360
2019年購入。 ヘッドランプリングの黒塗装、大型のテールライトから、1968年の52 ...
スズキ ジェンマ スズキ ジェンマ
2017年購入 「購入」と言っても、物々交換で入手しています、スバル最中と。 友人がお ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation