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2017年04月08日

バブル日本 F1狂想曲 〜参戦あり編

バブル日本 F1狂想曲 〜参戦あり編 「明日は今日より素晴らしい」

そんな右肩上がり経済の頂点だったのでしょうね、1990年代のバブル期。

自動車メーカーも好景気を背景に、いろんな事にチャレンジしていました。

例えば、モータースポーツ。

日本はこのメーカーの参戦で、F1ブームになっていました。



マクラーレンホンダ MP4/6

搭載されていたエンジンは、これでした。



RA121E

3.5L V型12気筒 735ps以上

ホンダ第2期F1では初の12気筒エンジンです。

当時、聞いた話ですが・・・

なぜ前年好調だったV10, RA100EからV12, RA121Eへ変更したのか?

当時は、高回転高出力のV12が絶対的に優位なのか?、と疑問視され始めた頃。

ターボ時代の様に、ピークパワーだけで撃破するというのが、難しくなってきました。

それならば、バランスよく低回転域からもパワーが出せるV10。

実際、そういうエンジンも少なくありません。

それでもホンダは、あえてのV12へチェンジ.。

その理由とは・・・

本田宗一郎さんが目の黒いうちに、エンジン屋の夢 V12を見せたかったから。

・・・だったそうです。

本田宗一郎さん主体だった、第1期F1。

1500cc時代でも、ホンダはV12でした。

ホンダとしては、F1こそV型12気筒、という思いが強かったのかもしれません。


開幕した1991年シーズンは、セナの4連勝。

しかしRA121Eは、アンダーパワー、特に設計時から不安視された低回転でのトルク不足が、やはり問題になっていました。

その後は、熟成の進んだマンセル/ウィリアムズが猛追。

セナとの差が、みるみる詰まってきます。

しかしRA121Eにも、ベルギーGPを前に可変吸気システムを投入。

マンセルの引き離しにかかります。


そしてこの年、セナ&マクラーレンホンダは4年連続のダブルタイトルを獲得。

セナ自身は、これが生涯最後のタイトル。

そして本田宗一郎さんも、このエンジンを見届けて、ハンガリーGP前に逝去されました。









ブラバム BT60Y

翌1992年、エンジンをジャッドV10にしたBT60Bに進化するも、これがブラバム名を冠した最後のF1マシンとなりました。

搭載エンジンはこれです。



ヤマハ OX99

3.5L V12 620ps以上


それ以前にV8エンジンもありましたが、完全なるヤマハ製はこのV12エンジンから。

伝家の宝刀、5バルブヘッド搭載です。

ライバルに比べ、軽量、コンパクトではありましたが、結果が芳しくはなく。

後にこのエンジンを使ったスーパースポーツ、OX99-11も企画されましたが、残念ながら市販には至りませんでした。








スバル コローニ C3B

スバルは一時期、WRCとF1に同時参戦していました。

他にも例がない、すごいことですよね。

でも、これにはいろんな事情がありました。




スバル モトーリモデルニ 1235


3.5L フラット12気筒 600ps


エンジン単体で見ると、強烈な存在感。

かっこいいですね。

スバルと、モトーリ モデルニの共同で開発されたエンジン。

でも実際のところは、モトーリ モデルのカルロ キティ主体で、ほぼ完成していたものに出資した、といった様子です。

エンジン形式も、水平対向ではなくてV型180度。


フラットエンジンには、低重心というメリットがあります。

ですが、既に当時は空力重視のF1。

ボディ下面の形状は、ダウンフォースに大きく影響するのです。

横幅が大きなフラットエンジンでは、ディフューザーも効果が少なく、ボディ下面の空気がうまく使えません。

また、パワー、信頼性にも難がありました。


当初はテストを担当したミナルディへ搭載して、参戦を計画。

しかし、パフォーマンスを疑問視したミナルディが搭載を拒否。

やむなくコンストラクターのコローニを買収して、スバル コローニとして参戦することになりました。

結局、予備予選も通過出来ず、1シーズン目の途中で撤退することに・・・





ここまでは、参戦歴のあるエンジンでした。

これ以外にも、参戦していないエンジンがあります。
(実は、そっちがメインだったりします)

ちょっと長くなってしまったので、「参戦なし編」と分けることにしますね。
ブログ一覧 | モータースポーツ | 日記
Posted at 2017/04/08 16:47:16

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この記事へのコメント

2017年4月8日 17:16
こんにちわ!

P799WE~!!
キタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━ !!!!!

魂が叫んでしまいました(汗)
コメントへの返答
2017年4月8日 17:24
こんにちは。
あっ、やっぱりネタバレしてましたね。

あのエンジン、タミヤ本社にあるんですよね。
一度実物が見てみたいものです。

それもあるのですが、ほんと最近知ったこともありまして。
只今、鋭意制作中です。
2017年4月8日 17:21
こんにちは。

レスポンスがいいエンジンですね!
スプーンでセナ足がばっちり聞こえます。
コメントへの返答
2017年4月8日 17:27
こんにちは。
コメントありがとうございます。

その前のV6ターボに慣れていたので「妙にカン高いなぁ」と当時は思っていました。
でも、今聞くといい音ですね。

セナ足、私も気付きました。
「お〜これかぁ」とちょっと嬉しくなりましたよ。
2017年4月8日 17:29
こんにちは。

ラルース、コローニ、オゼッラ、AGS
どれもこれも変態の私には好物です。

次回の五十鈴川に浮かぶ蓮の花にも
期待しております!!(笑)
コメントへの返答
2017年4月8日 18:15
こんにちは。
コメントありがとうございます。
うわっ、やっぱりバレバレなんですね。

「参戦なし編」から書いた方がよかったでしょうかねぇ。
でも、「なし編」が先に来ると「あり編」って必要なの?と思い、この順番で書いた次第です。

他にもありますので、ネタバレ覚悟で制作します。
2017年4月8日 18:12
こんにちは🎵

スバルエンジンのF-1マシンが有ったなんて初めて知りました💦いつもくまどっとさんのネタは勉強になります‼
ありがとうございます(^∇^)
コメントへの返答
2017年4月8日 18:18
こんばんは。
コメントありがとうございます。

でもこれは、スバルにとっての黒歴史。
今ではなかったことになっていますよ。
「詐欺にあった」では言い過ぎかもしれませんが、このプロジェクトでスバルが得たものは、なにもなかったかも・・です。
2017年4月8日 19:41
V12
実物見れて私はラッキーですね。
エキマニが綺麗なの‼️

ヤマハのOWはどうやら社内呼称は0Wだった様ですね。。何かの雑誌にOWで載ってしまったので
そのままOWにしたとか。。。

この後のV6ターボはねぇ
エンジニアとしては面白く無いんですよね〜
(開発者に失礼ですが…)

って 次回のネタですよね。。。
コメントへの返答
2017年4月9日 2:51
こんばんは。
コメントありがとうございます。

RA121E以下、歴代F1エンジンは、以前階段上がった1食横に展示されていましたね。
と言っても、10年位前だったでしょうか。
V12の存在感は、かっこいいですね。
でも、RA100EのV10より軽量だったのですから、たいしたものです。

OX99は、バイクに倣っているものだと思っていました。
あれっ? YZRって「オーダブル」ではないの?
うわっ! 今まで数十年と間違って覚えていました。
F1用エンジンも、のちのV10は「0X11A」と「ゼロエックス」になってますね。

多分中学生の頃、区の図書館にあった「世界のオートバイ」みたいなタイトルの本で初めて見た、並列のYZR500以来「オーダブル」だと思っていたので、ほんと30年以上間違っていましたね。
なんで気付かなかったのだろう・・・
2017年4月8日 23:11
リアルタイムで見ていました。モトーリ モデルニ&スバルエンジンも参戦していたのですね。知りませんでした。
私個人的にはDFZの活躍が素晴らしいと思っていました。確かNAになる前もティレルで参戦し、何度か表彰台やアレジが2位という成績もありましたよね。英国人技師も技術力は素晴らしいと思います。、
コメントへの返答
2017年4月9日 3:17
こんばんは。
コメントありがとうございます。

スバル コローニは、全戦予備予選不通過でした。
私も当時見てましたが、存在を知ったのは、だいぶ経ってからでしたね。

やはり長い経験を持つコスワースは、素晴らしいです。
1990年のアメリカGPでは、ワークススペックHBがベネトンに供給されているのに、ティレルはカスタマースペックのDFR。
その状況での2位ですから、凄いですね。
現在はフォードから離れてしまったコスワース。
どうなんでしょうね?
2017年4月8日 23:22
補足:アレジの2位はDFVの最終進化形DFRでの結果でした。
コメントへの返答
2017年4月9日 3:18
エンジンの登場順とアルファベットの順が、逆なんですね。
うわっ、混乱しそうです。
2017年4月8日 23:28
こんばんは。
バイク屋さんって凝ったエンジンが好きなんでしょうね。

ネタ食べちゃうかもしれませんが、けだまさんのいってるあれってF1用じゃなかったけど、試しに載っけてみたら結構よかったとか。バブルも全盛でいすゞ(あっ)のV12のスポーツカー、当時の社長が市販しますって言ってたんですけどね。モーターショウで見てきましたが、結局べレットMXと同じ道。残念。
コメントへの返答
2017年4月9日 3:27
こんばんは。
コメントありがとうございます。

1991年のモーターショー、COMOを私も見ました。
3.5L V12について、F1用とは言っていませんでしたが、そこは狙っているのだろうなぁと、思っていました。

スバルはジオット、ヤマハは自社でスーパースポーツを市販化するつもりで、12気筒エンジンを作っていました。
いすゞはどうするつもりだったのでしょうかね?
自社? あるいはロータスだったり。
2017年4月9日 21:19
連コメ失礼します。
COMOではないんです。420R、89年のモーターショウでした。
コメントへの返答
2017年4月10日 0:48
こんばんは。

4200R、89年は行っているので見ているはずですが・・・
すっかり忘れていました。
V12も、折角ならこちらに積んでほしかったですね。
ピックアップトラックよりも、スポーツカーの方が似合っていると思います。
2017年4月9日 21:34
またまたごめんない。いつも記憶が曖昧なもので。V12はCOMOでしたね。4200RはV8でした。4200Rを見た時V12が単体であったような気がしたので、そう思い込んでました。当時のパンフレット探してみます。因みにCOMOは?でした。キャラバンのOEMの名称になったときはもっと?でした。
コメントへの返答
2017年4月10日 0:52
COMOは、SUVを超えるグランドスポーツユーティリティというコンセプトだそうです。
今見ても、ちょっと難解です。
でも、なぜこの名前が1ボックスバンの名前になったのか、確かに不思議です。

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