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イイね!
2017年08月17日

インサイトのご先祖様

インサイトのご先祖様 お盆も終わりましたね。

今回は、ご先祖様についてのお話です。

と言っても、私ではなくてインサイトです。






ホンダ初のハイブリッドカー インサイト、

20世紀の終わり間近、1999年に発表されています。

コンセプトは、これです。



21世紀最初の10年間は、燃費世界一


地球温暖化、石油資源の枯渇等が問題視され始めた、20世紀の終わり。

そう遠くない未来に、ガソリン車は終焉を迎えることとなるでしょう。


来るべき21世紀を前に。

内燃機関を使った自動車の、未来へのベンチマークを提案しよう。

それは今ある技術を全て投入し、燃費世界一の車を創りあげる。

そんな気概から、開発された車でした。






燃費世界一を狙うにあたり、技術的要件は3つ。


・軽量化

・空気抵抗の低減

・エンジンの高効率化


これらについて、インサイトが出した回答が、これです。





オールアルミボディ


初代NSX開発時に確立した、アルミボディの量産化技術を転用しています。





Cd値 0.25の実現


リアホイールスカートの採用、そしてボディ下面のフラットボトム化。

整備性を犠牲にしてまで、空力性能を突き詰めています。




ハイブリッドエンジン


ガソリンエンジンは燃焼効率を追求した、リーンバーンのVTEC。

トルクが細く効率の悪くなった低回転域は、エンジンを諦めてモーターアシストさせます。


実は、この様な燃費性能向上を狙った車。

インサイトが初めてではありません。

時を遡ること1983年。

この車で、挑戦しています。





バラードスポーツ CR-X 1.3


車名に「スポーツ」と付きますから、エコカーのイメージはありません。

確かに「スポーツ」です、1.5iは。

今回の主役は、1.3。

これは、決して1.5iの廉価版ではありません。

同じデザインを持った、コンセプトの異なる車です。




これは、アメリカのCMから。

数字は燃費を表しています。

67MPG (HWY)は高速道路での燃費で、日本の表記にすると28.5km/L

51MPG (CITY)は街中の燃費で、同じく日本表記にすると21.7km/Lです。


インサイトで取り組んだ、3つの技術的要件。

CR-Xは、この様な技術で展開しています。





HP ALLOY


フロントマスク、フロントフェンダー、ドアロア ガーニッシュ(グレーの部分)にて採用。

これは、ホンダ ポリマー アロイの略で、ABS樹脂とポリカーボネートを複合した樹脂です。

従来、鋼板だった部品を樹脂に置き換えて、軽量化しています。





Cd値 0.33の空力ボディ


ボディ形状は、リアウィドウのラインが下りきる前に切り落とす、コーダトロンカ(カムテール)。

これは空力に優れた流線型の後端を、途中で切り落としても空力への影響が少ないという、カムテール理論に基づいてデザインされています。





フロントサスのスプリングを、コイルからトーションバーに替えた、スポルテックサスペンションを採用。

これでフロントサスの高さを抑えて低ノーズ化し、空気抵抗低減に貢献しています。






高圧縮比 CVCCエンジン


1.3Lモデルだけは圧縮比10と、高圧縮の設定。

高圧縮になると、元々希薄燃焼で着火しにくいCVCCエンジンは、より失火しやすくなります。

そこで副燃焼室から出る火炎を、主トーチ孔から枝分かれさせたB.Cトーチ(Branched Conduit Torch 分岐トーチ)からも噴射して、2ヶ所にしました。

火種を増やしたことで、より安定した燃焼に近づけています。

それ以外にも、1.3Lモデルだけに採用された低燃費化技術があります。



・ACジェネレーター コントロールシステム

エンジンを使って発電する、ACジェネレーター。

エンジンを使っている以上、発電すれば燃費が悪くなります。

そこで電圧設定を14.5Vと高めにして、主に減速時に発電。

普段の走行では、なるべく発電させないことで、余計なガソリンを使わない様にしています。

この考え方、スズキのエネチャージと同じです。


・低転がり抵抗タイヤ

1.3Lのタイヤは、1.5のATと同サイズです。

ですが1.3Lだけは、コンパウンドと高空気圧設定にして、転がり抵抗を低減させています。

これは今でもやっていることですね。





CR-Xと言うと、バラスポ、サイバーとスポーツカーのイメージがあります。

ですがバラスポ 1.3だけは、そのコンセプトを初代インサイトへと引き継がせているのです。


・・・と、このブログを80%程完成させた日に、立ち寄ったコンビニ。

そこで手にした「昭和40年男」

パラパラっとめくりながら、固まってしまいました・・・。

ゲッ、ネタが被ってる!


ブログネタ、ボツにしようかと思いましたが、完成までのストーリーは出来ているし・・

色々と調べたことを捨ててしまうのも、もったいないかと。

そんな訳で、今回の内容は本とネタが被っています。

すみません・・・
ブログ一覧 | ホンダ | 日記
Posted at 2017/08/17 17:11:34

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この記事へのコメント

2017年8月17日 17:56
こんにちわ!

1983年は、オイラが大学生になった年。
2stサイコー!!!!!の、人生で一番イケイケだった頃。当然、車に対しても、速さイコール正義でしたので、1.3モデルには見向きもしなかった、と言うより、存在すら認識してませんでした。

今回の記事を拝見して、こんな頃からよく考えられていたんだなあと、改めて驚嘆してます。考え方としては、現代のエコカーとなんら違わないですものね。
日本のメーカー恐るべし!!
コメントへの返答
2017年8月17日 18:23
こんばんは。
コメントありがとうございます。

CR-X 1.3といえば、廉価版か女性仕様という印象でした。
でも実際は、アメリカの企業平均燃費の規制対応車だそうです。

バブル前夜のこの頃は、エコじゃ商売にならなかったんでしょうかねぇ。

ただ惜しむらくは、コストの関係か、1.5はインジェクションで、1.3はキャブなんです。
1.3もインジェクションにすれば、もっと低燃費に出来たでしょうね。
2017年8月17日 20:12
昔、火事場の隣の駐車場でCR-Xが融けて変形したって話を聞きました
コメントへの返答
2017年8月17日 21:14
こんばんは。
コメントありがとうございます。

樹脂ですから、溶けるかもしれないですね。
以前、デモでフロントフェンダーを踏んづけて、へこまずに戻ったというのを見ました。

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「@中島乗り さん 片山さんって、渡米前から有名人だったんですね。」
何シテル?   08/21 21:22
クルマ、バイク、自転車と、自分でコントロール出来る乗り物が好きです。 それも日本製が好きです。 (自分で買えそうもないものには、興味が持てなくて) ...

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