
今回は急遽予定を変更して、昨日あった出来事を。
この日は前日から気温が10度以上下がり、冷たい雨が降る一日でした。
仕事を終えて、帰宅の途につくべく、アクティの元へ。
私の通勤時間は、おおよそ30分。
朝は一刻を争うので、最短ルートで行きます。
ですが帰りは特段の制約もないので、ただ帰り着くだけ。
30分だと走り足りない私は、ちょっと遠回りをして帰っています。
いや別に家に帰るのが怖いとか、そんな事は決してありません。
この日も、ちょっと・・と言うか大分遠回りをして、赤城山山麓経由で自宅へ。
山は霧が出ていて、眼前は白く煙っていました。
暫く走ると、前方にテールライトがぼんやりと。
よく見ると・・・あっ、停まってる。
更に目をこらせば、その先には電動のシニアカーが・・・しかも逆走。
あのクルマ、よく気付いて衝突しなかったよなぁ。
何やら前方のドライバーとシニアカーのお婆さんが、会話しています。
そのうちクルマ・・・行っちゃいました。
あれ、助けを求めていたんじゃないの?
お婆さんはシニアカーに戻り、今度は正しい車線を走行し、私の横へ。
あれ? そのまま通過しちゃうの?
私から声を掛けてみました。
どうやら、知り合いの家に行く途中で迷ったらしいのです。
時刻は20時を過ぎ、あたりは霧。
場所は赤城山山麓で街灯などはありません。
しかも、この辺りに人家もありません。
このまま見過ごすのは・・・ちょっとヤバい感じがします。
訪ね先の住所は、よくわからず。
時間も時間なので、そこへの訪問は諦める様に説得しました。
そこは納得してもらったのですが、自宅までは自力で帰ると言うお婆さん。
まずは家族が心配しているだろうと、お婆さんの自宅へ電話をした方が良いかな。
お伺いすると、自宅の住所と電話番号はしっかり言えてました。
ただ自宅は・・・・ここから5kmくらいは離れている、ふもとの町。
確かシニアカーって、早歩きくらいのスピードしか出なかったはず。
しかも、バッテリー残の警告が発令中。
これ、絶対自力じゃ帰れないよなぁ。
まずは無事の知らせをお婆さんの自宅へ電話をするも、生憎の不在。
辺りは寒くなってきたし、自宅は大体わかったし、クルマはアクティだし。
私が送って行くのが、一番速くて安全じゃないかな。
最初はお婆さんも遠慮してか断っていましたが、流石に「あっ、そうですか」とはこちらも引き下がれません。
なんとか説得して、同意してもらいました。
現場には、アクティとシニアカー。
そして、お婆さんと私。
今日は通勤だったので、スロープやタイダウンベルは、持ってません。
原付ディオだったら一人で積めるので、シニアカーもなんとかなるだろう。
まずはフロントから・・・うわっ、重っ!
ボディはプラスティックなので、そこは持てません。
その奥にあるフレームを掴んで、なんとか前輪を荷台に接地させました。
続いてリアは・・・わっ! もっと重い!
そうかぁ、バッテリーとモーターが入っているんだ。
ヤベッ、全然持ち上がりません。
途方に暮れていると、遠くからヘッドライトの光が・・・
両手を大きく振り、停車を促します。
良かった! 停まってくれました。
降りてきたのは、40代くらいのご夫婦。
事情を説明して、シニアカー積み込みを手伝ってもらいました。
いやぁ、マジで助かりました。
こんなご時世ですからね、停まってくれないんじゃないか、内心ドキドキだったんです。
無事シニアカー積み込みも完了して、いざご自宅へ。
目標の建物近くまで来ると、道の記憶はしっかりしてまして。
無事にご自宅まで送り届ける事が出来ました。
よかった、よかった。
過去にも私、熱中症で路上に倒れているお爺さん、自転車の飲酒運転で転倒していたお爺さんに、遭遇した事があります。
そういう時って、周りに人がいたり、横をクルマが通過したりしてるんです。
ですが誰も、近くには行けない。
やっぱり怖いですよね。
もし大怪我していたら・・・血だらけだったら・・・とか考えると。
でも誰か一人行くと、遠巻きにしていた人が近付いてきてくれたり、クルマも停まってくれたりするんです、私の経験上。
それに近付いて来る人達は、「手伝って下さい」とお願いすれば、断ったりはしません。
私も何度かお願いした事ありますが、一度も拒否された事はありません。
大事なのは、最初の一人なんですよね。
だから私は、最初の一人になる様にしています。
もし自分で対処出来なくても、周りの人にお願いすれば何とかなります。
困っている人が助けを求めてきた時、拒否する人はいないんですよ、日本という国では。
例えば、今回のケース。
前のクルマ、突然の事で驚いたんでしょうね。
夜、霧の中から出てきたお婆さんに、話し掛けられたから。
これもがもし、走行順序が逆だったら・・・
先に私がお婆さんに出会って、シニアカーの積み込みを前のクルマの人に頼んだとしたら・・・
きっと手伝ってくれたと思います。
座右の銘のひとつ「やらずの後悔より、やっての後悔」
これも同じです。
「こんな事になるんだったら、助けてあげれば良かった・・・」
こんな思いは、したくないですよね。
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よもやま話 | 日記
Posted at
2022/04/15 11:37:44