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2018年05月08日

浅間サーキット物語 <嬬恋郷土資料館 企画展>

浅間サーキット物語 <嬬恋郷土資料館 企画展> 群馬県嬬恋村の郷土資料館で開催中の、企画展を見て来ました。

ここ嬬恋村は、1955年に開催された「第1回 浅間高原レース」の開催地です。

しかもこの時のコースは 、嬬恋村と長野原町の一般公道を閉鎖したもの。

さすがに一般公道でレースは危険すぎ?

ということで、2年後の1957年、第2回大会からは新設されたクローズドコースでの開催となり、通称も「浅間火山レース」となりました。

コースになったのは「浅間高原自動車テストコース」、ここも嬬恋村にあります。

以降、終焉となる1959年までの全3回、全てコースに嬬恋村が含まれていました。

ちなみに、このコース、「サーキット」ではありません。

当時のオートバイメーカーは、今よりもはるかに規模が小さく、自前のテストコース等は、到底所有など出来ません。

そこで業界団体とメーカー19社が、新車開発の場として共同建設したのが、このコース。

なので、「テストコース」でした。

実質は「サーキット」でしたけどね。





第2回以降のコース図です。

全長は9.3km、牧草地にコースはありました。

驚くのは、その路面。





ダートなんです。

砂利もあるのですが、ほとんどは火山灰。

ですが当時の日本、国道1ケタ路線でも未舗装は当たり前。

テストコースと考えれば、現代の舗装路サーキットよりも現実的かもしれません。

ここを舞台に争われたのは、125cc, 250cc, 350cc, 500ccの全4クラス。

フカフカの火山灰の上を、全開で疾走する500ccのバイク。

かなりの恐怖が伴ったのではないかと、想像に難くありません。





そんな特殊な路面環境ですから、参戦するバイクも「浅間スペック」になっています。

これは1959年の最後の年に参戦したもの。

昌和製作所 クルーザーSL 浅間レーサー です。

エンジンは125cc。

キャブがクランクケース横につくロータリーディスクバルブ方式、通常とは逆の後方排気と、かなりチャレンジングな技術を投入しています。

そんな昌和製作所、翌年の1960年、日本高速機関(ホスク)を吸収合併し、大型4ストエンジンの技術を得ます。

ですが1960年、ヤマハに買収され、現在はヤマハ モーターパワープロダクツとなり、ゴルフカート、発電機等を生産しています。





ちなみに、1970年に発売された、ヤマハ初の4ストバイク、XS-1(650cc)。

このエンジンには、昌和製作所の技術が生かされていると、言われています。
(ヤマハのHPには、トヨタ2000GTの技術が生かされている、ともありますが・・)





ここからは嬬恋村郷土資料館の隣にある、鎌原(かんばら)観音堂のお話を。





正面の石段に掛かる橋の下ですが、なぜか階段が続いています。

一体、どういうことなのでしょう?

実はこの階段、現在は15段ですが、元々は50段あったそうです。

見えなくなった部分は、1783年に発生した浅間山の大噴火による土石流で、埋没してしまったのです。

その土石流の高さは、およそ6.5m。

当時ここにあった鎌原村は、村全体を土石流に覆われてしまい壊滅してしました。

村民570人のうち、村外にいた人と、この観音堂に避難できた人だけが生存し、その数はわずか93人。

鎌原地区は、その成り立ちから「東洋のポンペイ」とも呼ばれています。



今回は、YSRで行きました。

基本的にはずっと上り坂です。

ですが、急勾配箇所は少なかったので、なんとか流れについていけました。

ですが、郷土資料館直前に立ちはだかる最後の急坂。

ここは2速 8000rpmでも40km/hしか出ず、後続車が気になってヒヤヒヤでしたね。

まぁ、私がダイエットすれば、相当登坂性能は改善されると思いますが。
ブログ一覧 | 群馬 | 日記
Posted at 2018/05/08 10:13:26

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この記事へのコメント

2018年5月8日 13:00
こんにちわ!

浅間といえば、「汚れた英雄」の中にも出てきますね。今ではレジェンドとなった名レーサーのデビュー地でもあったり。
一度は訪れてみたい場所のひとつです。

火山灰土の上を全開走行…(汗)
想像するだけでも恐ろしい!!
((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
コメントへの返答
2018年5月8日 17:42
こんにちは。
コメントありがとうございます。

浅間は、日本モータースポーツの黎明期を支えた場所ですね。

「汚れた英雄」は、映画版を見ました。
80年代の全日本戦が舞台なのに、浅間だと古過ぎでは? と思ってました。
そうしたら、原作は1966年なんですね。
小説版と映画版は、かなり異なるストーリーで、ほとんど別物なんだとか。

今よりパワーがないとはいえ、それでも500ccです。
火山灰で直進するのも難しそうです。
そこでレースをするのですから、相当なマシンコントロール力を試されそうですね。
2018年5月8日 16:10
こにゃにゃちわわにゃ!(^^)

浅間のレースで使われたという125ccのバイク、オートレース用のバイクに似ていると思ったにゃ。

オーバルコース用の非対称ハンドルに交換したら雰囲気はそのままにゃ。

今では一般車では姿を消したメグロとかトライアンフが普通に走っていた時代だったからかにゃ?
コメントへの返答
2018年5月8日 17:51
こんにちは。
コメントありがとうございます。

そうですね、全体の見た目は、かなり近い感じかと。
おそらく、直立エンジンの影響かもしてません。
今は、単気筒でも4気筒でも、前傾エンジンが普通ですからね。

当時は、オートバイメーカーの戦国時代。
浅間のレースで、相当淘汰されました。

第1回大会は、ホンダ全クラス制覇か? くらいの前評判でした。
ですが、125はヤマハに、250はライラックに惨敗。
逆にヤマハは、高い技術力をアピール出来たので、レース後は販売台数が3倍になったそうですよ。
2018年5月15日 10:49
おじゃまいたします。(^-^)

けだまおやじさんが書いておられるように、小説「汚れた英雄」の中に浅間のエピソードが出てまいります。

北野晶夫が、レース用のオートバイをリヤカーに積んで自転車を漕ぐ場面は忘れることが出来ません。

・・・ちなみに、映画の方は観ておりません。^_^;
コメントへの返答
2018年5月15日 13:56
こんにちは。
コメントありがとうございます。

小説版と映画版では、時代設定が20年くらい離れているので、80年代に活躍するレーサーのデビューが浅間? は、ちょっと無理があるのかな、と思ってました。

ですが、この2つは設定が同じものの別物、ということらしいです。

映画版ですと、ヤマハが撮影協力してましたので、登場するバイクがカッコよかったなぁと、思い観てました。
2019年8月21日 21:20
岐阜にある帰雲城を想像してしまいました。
でも、火山じゃなくて地震の山崩れですが。

最近また噴火のニュースをやっていましたね。
綺麗だなぁと観光するにはいいところですが、やっぱりリスクもあるんですよね。
火山の土石流だと熱いきもするし。。。
コメントへの返答
2019年8月22日 8:31
おはようございます。
コメントありがとうございます。

先日も噴火がありました通り、浅間山は今も現役です。
その界隈でも、地下の活動が盛んです。

温泉で有名な草津ですが、近隣を走るR292は、バイク、オープンカー(幌)は、噴火リスクを考えて終日通行止めになっています。

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「先日の那須ミーティングの復路にて。こんな数字、初めて見ました。普段はカタログ値の25.8km/Lにも全然届かないのに。日光経由の山越ルートとは言え、ゴーストップが少ないとこんなに伸びるものなのか?」
何シテル?   04/26 09:57
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