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2018年10月12日

小さい投資で 大きなクルマ

小さい投資で  大きなクルマ 時は1970年代の初め。

60年代の高度経済成長、70年の大阪万博を経て、まだまだ右肩上がりの経済成長が期待されていた頃。

(まさか72年にオイルショックが来るなんて、露程も知らず)

日本の各メーカーも、ラインナップが出揃って来ました。

そんな中、おそらくここが残された、最後のマーケット。





最高級 フォーマルセダン

個人ユーザーなどは相手にせず。

官公庁、企業での使用を前提としたクルマ。

トップ2のトヨタ、日産には、センチュリー、プレジデントがありました。


それに続く、当時第3位のマツダ。

この頃の最上級セダンは、これでした。





ルーチェ(2代目)


う〜ん、これだとサイズ的に、クラウン、セドリックにも及びません。

どちらかと言えば、「ハイヤー」より「タクシー」ですね。

かといって、新型車を開発すると膨大な費用が・・・


それならばと・・・

他社からボディを購入し、流用することとしたのです。

これならば、開発費、設備費を大幅に削減でき、少ない予算で新車投入が可能です。


購入ボディは、ライバル車に匹敵するとなると、アメリカ車?

でも、あれは左ハンドルなので、そのまま日本では使えません。

あっ、ありました。

アメリカ車並のサイズで、右ハンドルの国。





オーストラリア


ここで、ライバル車同様のサイズを誇るのは、ミドルクラス。
(フルサイズではないのですね)

その中で上級に位置する、このクルマに白羽の矢が立ちました。





ホールデン プレミア


ボディは、これに決定。

そしてエンジンは、マツダ伝家の宝刀。

当時はマイクロバスにまで搭載し、フルラインナップ化を推めていたロータリーエンジン。

これらを合体させて誕生したのが、これでした。





マツダ ロードペーサー



多分実車を見たのは、これが初めてかもしれません。

誕生した1975年当時でも、ほとんど見る機会はありませんでした。

4年に渡ったその販売台数は、799台。

あまりの希少さで、逆に知名度が上がった程です。


このロードペーサーは、まだいい方です。

売れていなくても、知名度はそこそこありましたから。

日豪合作車、マツダ以外にもあるのです。





いすゞ ステーツマン デ・ビル



こちらもロードペーサー同様、ホールデン ステーツマン デ・ビルを流用しています。

マツダとの違いは、ボディはおろか、エンジンも5000cc V8をそのまま流用。

つまり、オリジナルモデルのドアミラーをフェンダミラーに変更等、日本法規対応させただけのモデルなのでした。

このクルマ、間違いなく見たことがありません。

いすゞ自身が持つミュージアム、いすゞプラザにもありません。

しかし、鹿児島に1台現存しているらしいです。


これよりも、更にレアなクルマ。

その存在を、私は最近知りました。




三菱 クライスラー 318



もはや車名に「クライスラー」と残っています。

こちらも、クライスラーとはいえオーストラリア製なので、右ハンドルです。

フェンダーミラー化されていますが、ドアミラーも残っています。

なんだか、やっつけ感満載ですね。

当然エンジンも、クライスラー製 V8 5200cc。

車名の「318」は、その排気量、318キュービック インチから来ています。

ですが三菱には、既に自社製フォーマルセダンがありました。




デボネア(初代)


風格という点では引けを取らないと思うのですが、2000cでは小さ過ぎた、ということなのでしょうね。


これらの日豪合作車、誕生が1972年〜1975年です。

この頃は、ちょうど石油ショックの真っ只中。

おそらく企画は60年代末〜70年代初めだったのでしょう。

まさか、思いっきり逆風の時代に販売することになるなんて。

夢にも思わなかったことでしょうね。

ちなみに、三菱 クライスラー。

現存車があるかどうかは、分かりませんでした。

どこぞに残っていれば、一度は見てみたいですね。
ブログ一覧 | よもやま話 | 日記
Posted at 2018/10/12 10:45:44

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この記事へのコメント

2018年10月12日 12:35
本日の突っ込みどころ<オーストラリア製なので、左ハンドルです。>
この車は全く知りませんでした。ステーツマンにしてもおととし位にある方のブログで知りました。いすゞ党として不覚でした。

 オーストラリアには私の大好きなPF、ジェミナイ(こう発音するらしいです)が恐らく国内より現存数が多いかも。いつか行って仕入れてきたいです。(笑)
コメントへの返答
2018年10月12日 12:48
こんにちは。
コメントありがとうございます。

誤記をご指摘頂き、ありがとうございます。
正しくは、左側通行、右ハンドルですね。
早速訂正しました。
どうもすみませんでした。

オーストラリアは、かなりいすゞ色が強いですよね。
確かオペルカデットには、スラントノーズがなかったかと思います。

オーストラリアは湿度が低いので、日本よりはきっと程度が良いでしょうね。
Hiroboさんのお好きな(確かそうでしたよね?)逆スラントが多くありますので。

そういえば、この前、Youtubeで、ジェミニ(逆スラント)のTBSラジオカー仕様を見ました。
日本のミニカーを参考に、ホールデンをベースに作ったそうです。
2018年10月12日 12:44
こんにちわ!

うわっ、この分野にきましたか!
途中まで読んで、車名と姿が浮かんだのはロードペーサー。案の定トップバッターでした。
ステーツマンは、そう言えばあったなあと思うだけで、詳細は知りませんでした。
三菱クライスラーに至っては
Σ(゚◇゚;)エッ,コンナノアッタンダ…
日本のメーカーも色々やってたんですね。

ところで、ホールデン・ジェミナイを仕入れるならカデットにして欲しいと思うのはオイラだけ?(笑)
コメントへの返答
2018年10月12日 12:53
こんにちは。
コメントありがとうございます。

ロードペーサーは、RE搭載ということもあり、超希少車として有名ですね。
でも多分、今回の小松で見たのが初めての様な気がします。
現役時はおろか、イベントでも出てくることがありませんので。

三菱クライスラーは、ここ1年くらいで知りました。
これはセダンですが、2ドアハードトップもあります。
ひょっとして、絶滅しているのではないでしょうか。

カデットも良いですが、あれ、左ハンドルですよね。
ジェミナイは右ハンドルですから、運転するにはいいですよ。
ただ、日本ジェミニとの違いが少な過ぎかもしれないですね。
2018年10月12日 13:02
こにゃにゃちわわにゃ(^^)♪

待ってました!時代に埋もれた希少車シリーズ!(笑)

ロードペーサー以外にも有ったのですね?

デボネアは三菱系の重役専用車と揶揄されるくらい一般に売れなかった様ですが、
下関には三菱造船が有るせいか、当時ちょくちょく見掛けてましたにゃ(多分同一車を何度も)
それ以外はTVの中、当時何作品か有った小難しい社会派ドラマに出ていた様な見覚えが有ります。

プレジデントは2代目?或いはマイナーチェンジ?のアメ車風のフロントマスクになったバージョンをよく見掛けていましたにゃ(^^)
センチュリーは・・・変わりませんね?(笑)
コメントへの返答
2018年10月12日 15:06
こんにちは。
コメントありがとうございます。

夏休みに行きました日本自動車博物館には、本でしか見たことのない実車が数台ありました。
ロードペーサーも、その1台です。

この車、RE搭載だったりの特殊性と、全く売れなかった希少性で、逆に有名ですよね。
1/43のミニカーもあったりして。

デボネアは、私が高校生だった頃、まだ新車で販売されていて。
制服姿でディーラーにカタログを貰いに行ったら、10分くらい探してもらったことがあります。
三菱ディーラーは、親切にしてもらったという、いい思い出があります。

プレジデントは、あれ、ビックマイナーらしいです。
確かにドア周りは、うっすら雰囲気を残していますが、フロント周りは別物ですよね。
2018年10月12日 18:07
ロードペーサーは、小学生の頃に近所のアパートの駐車スペースにしょっちゅう止まっていたのでよく見てました。当時のロータリーエンジンらしく、長方形の排気口だったと記憶しています。
月刊自家用車の1978年1月増刊号「’78国産乗用車総合アルバム」にもスペックだけは載ってました。東京地区標準価格は386.5万円だったんですね。

いすゞと三菱の、豪州仕様車の転用は全く知りませんでした。なるほど、Wikipediaにあるんですねぇ。

デボネアは、いつも行くディーラーのショールームに最終型(4気筒2600cc)が鎮座してるので飽きるほど見ています。(笑)
実は、そのディーラーの社内クラブ活動としてサターン6を搭載したデボネアのレストアに挑戦中だそうです。って、今はまだ燃料タンクを外しただけらしいですけど。



コメントへの返答
2018年10月12日 18:54
こんばんは。
コメントありがとうございます。

アパートでロードペーサーですか!
あのクルマ、ベンチシートの設定があったりで、やっぱり法人用がメインだったみたいですが。
アパートということは、個人用なんでしょうね。

いすゞステーツマン デビルは、30年くらい前にドライバー誌で知りました。
当時から既に幻の存在だった様です。

三菱クライスラーに至っては、幻にすらなりえなかったですね。

初代デボネア、私が持っているカタログも、4気筒です。
三菱は、世紀の大発明「サイレントシャフト」を持っていれば、6気筒は不要だ!

そんなことを言っていた時期ですね。
2018年10月12日 22:47
こんばんは!
「いすゞ ステーツマンデビル」は、鹿児島県霧島市にある24時間大型スーパーAZ隼人店に展示されていました。2年前に実物を初めて見ました。今も展示販売されているか確認はしていません。今度、帰省の時再確認しときます
…(^^;
三菱クライスラー318の存在は、初めて知りました。ドアミラーすらも外さないって、経費削減感が・・・

三菱クライスラー318のフロント周りを見ていると、60~70年代のアメ車のデザインをこの頃の日本車ってパクリというか上手くオマージュしていたような感じがしますねぇ。
コメントへの返答
2018年10月13日 8:27
おはようございます。
コメントありがとうございます。

そうなんです、ステーツマン デビル。
おそらく、現存はその1台だけなのかもしれません。
見てみたいのですが、流石に鹿児島だと・・・

ケンメリ、ギャランGTOを見ていると、アメリカの影響は少なくないなぁ、って分かりますね。
あの頃の日本車好きの私は、同時代のアメリカン ポニーカーも好きなんでよね。

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