
昨今のバイク事情。
ユーザーの平均年齢は、52.7歳(2017年)だそうです。
そのうち、原付一種は54.4歳なんだとか。
えっ? 一種の方が年齢が高いんだ。
原付一種にはエントリーユーザーがいるので、こちらの方が低くなると思っていました。
ちなみに原付二種のユーザー層は、10代~50代。
これが原付一種になると、10代~70代となります。
しかもメイン層は60代で27%、次が50代の23%になります。
年齢分布に70代があるのは、原付一種だけでした。
なるほど、スーパーカブの影響なんでしょうね。
近所でも時々見掛けますし。
それにしても原付一種、今や若い人のものではなく、高齢者の乗り物なんですね。
ちょっと意外でした。
そもそも原付一種のイメージ。
エントリーユーザーのはじめの一歩だと、思っていました。
でも実際のところ、10代のシェアは最低の5%。
若者のバイク(クルマ)離れと言われてますが、ここまで深刻だったとは。
10代が乗っていないのでは、将来的にユーザーは増えそうにないですね。
3ナイ運動を推し進めた結果、もはや彼等の中にバイクという存在が、なくなっているのかもしれません。
そんな私、バイクに乗り始めたのは、19の時。
当時は、16歳の誕生日を待って免許取得、という程は気合が入っていませんでした。
18歳でクルマに乗り始めたものの、都内の移動には使えないことに気付き。
ならばと自動車免許のオマケで付いてきた、原付に乗る事にしたのです。
それでもいずれは、中型免許取得も視野に入れつつ。
その練習も込めて、最初のバイクはスクーターではなく、ギヤ付きでと考えていました。
その結果、友人から格安で譲ってもらったのが、これです。
ヤマハ RX50 スペシャル
1980年に誕生した、50ccアメリカンです。
2ストで7.0psは、クラストップレベル。
同じヤマハのロードスポーツRD50をも凌駕し、ヤマハ原付では最強でした。
アメリカンって、ゆったりのんびりだと思っていたのですが、なぜかかなりのカッ飛び仕様です。
そして迎えた、引き取りの日。
この時初めて「バイク」という乗り物に乗りました。
簡単なレクチャーの後、近所でちょっと練習。
取りあえず動かせるかなぁ、といった所で、いよいよ自宅へGOです。
友人宅から実家までは、15kmの距離。
私は楽観的なO型、ほとんど練習出来てないけど、なんとかなるでしょう。
クラッチを握り、1速へ。
2ストはエンストしやすいので、高めのエンジン回転と長めの半クラで無事発進。
おおっ、動いたと安心する間もなく、すぐ2速へ。
ここで、はたと気付きました。
シフトアップの回転数って、いくつだろう?
友人に聞くの忘れてました。
走っていると、5000rpmくらいで、ちょっとトルクの谷があります。
過去の少ない経験では、トルクの出方が鈍るところがシフトポイントかなっと。
ということで、5000rpを目処にシフトアップしてました。
多分、常用は3500〜4000rpmくらいだったかと思います。
暫し走っていると、だんだんエンジンの吹けが悪くなってきます。
終いには、信号停止と一緒にエンジンも停止する事態に。
う〜ん、暫く乗ってなかったそうなので、それで調子が悪いのか?
停止する度、キックしながら考えていました。
さて、どうしたもんか?
キャブの詰まり? 点火系のトラブル?
さっぱりわかりません。
でも段々不調になっているのは、間違いない事実です。
遂にはイライラもMAX状態に。
ええぃ、エンジンが止まりそうだったら、止まらない様にぶん回してしまえ!
もう、やけっぱちのフラットアウトです。
今まで使っていなかった5000rpm以上に、タコメーターの針が入ると・・・
それまで見たことのない早さで、10000rpmへ!
うわっ、速っ!!
すかさず2速へシフトアップし、フラットアウト。
同じ様な勢いで、タコメーターが一気に右へ振れます。
うわっ、やっぱ速っ!!
この加速、一体なんなんだ?
たった50ccなのに、こんなに速いんだ。
この豹変ぶりに、びっくりさせられます。
落ち着いてきたので、今度はスピードメーターを見ると・・・
あれ? 40km/hしか出てない。
とにかくこのバイク、加速の仕方が尋常ではありません。
あんな爆発的な加速、今まで乗った車にはありませんでした。
以降、すっかり調子を戻した、RX50。
無事自宅に辿り着きました。
あとで調べてわかりました。
2ストエンジンには、パワーバンドというものがあると。
その回転域を外すと、カブってしまい調子を崩し走れなくなってしまうのだと。
もうすぐ1年になろうかという頃。
私も中免を取得し、RZ250RR(カウルなしの事故車)を激安で友人から買い、RX50は第一線を退きました。
ある日、他の友人から中免を取りたいとの相談を受け。
ひとりのライダーを誕生させる為に、RX50は旅立って行きました。
現在、私はYSR80に乗っています。
排気量は大きくなっていますが、基本はRX50と同じ系譜のエンジンです。
人生最初のバイク、RX50の末裔に今も乗っていることに、なにか縁を感じています。
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バイク | 日記
Posted at
2019/07/19 10:13:12