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2020年05月26日

うちには来なかった、幸せのファミリア

うちには来なかった、幸せのファミリア 今年マツダは、創立100周年。

わが家で初めて購入したクルマは、マツダ車でした。






1970年式 ファミリア ロータリー セダン。

コスモに続くロータリー搭載車となった、2代目ファミリア。

最初はクーペが誕生し、続いて搭載されたセダンが、うちのクルマとなりました。

このクルマは、叔父の買い替えに伴い、譲ってもらったものです。

家に来たのは、確か小学校低学年頃だったかな?

1975年頃かと思います。


当時、世間は排ガス規制真っただ中。

その対策に追われ、新型車は軒並み大幅パワーダウンされていました。

そんな中での未対策ロータリー車でしたから、その速さは街中で断トツ。

「シグナルGPで負ける気がしない」 そんな事をうそぶく父でした。

ですが、その反動も大きく、燃費が5km/Lぐらい・・・

しかもエアコンなし。

クラッチ板交換等、大物整備を要する様になってきたので、そろそろ買い替えかなぁ。

そんな話も出ていました。






これが、うちに現存する最古の本です。

1977年発行、ドライバー別冊、ファミリア特集。

父が買ったのか、私が買って貰ったものか、定かではありません。

確かなことは、次期マイカー検討用に購入したものです。

ファミリアの代替ですから、第1候補はやっぱりファミリアなんですよね。



この時代は、まだ「パワー」「速さ」とは、無縁の時代。

そんな中、新しい価値観への幕開けとなる、このクルマが誕生します。






ホンダ シビックです。

コンパクトなサイズで広い室内を両立させる、2ボックスデザイン。

寸法制約の多い軽自動車にはありましたが、普通車では先駆けの採用でした。

大衆車の王道、カローラ、サニーは、3ボックスセダン。

独立したトランクがないとライトバンの様だ、なんて言われる時代だったんですね。

新しいパッケージを採用したシビックは、第3の勢力として俄然注目されていました。

もっとも2ボックスデザインの他に、後に時代を大きく変えたCVCCエンジン搭載していたから、注目されていたのは、そちらかもしれませんけれど。






この頃のマツダ台所事象。

コンパクトカーからマイクロバスまで、フルラインロータリーを目指すも、オイルショックで頓挫。

その影響を受けて、財務的には非常に厳しい状況下にありました。

そんな中、起死回生を狙う4代目ファミリアに、大きな期待が掛けられていたとしても無理はありません。

時流に乗り2ボックスデザインは採用したものの、FF化までには至らず。

投資面からパワートレインは先代流用となったので、FRとなりました。

そういえば当時、同じく2ボックスなれどFF化未採用のモデルがありましたね。






トヨタ スターレットです。

トヨタのFF化移行は、もの凄く慎重でして。

なかなかFF投入しなかった上に、FF投入後もFRを残して併売したりとか・・・

石橋を壊わす勢いで叩いてから、それでも、すんなりとは渡らない、そう言わんばかりの慎重ぶりでした。

逆に、そのおかげでKP61は名車と言われる事になったんですけれどね。


前期丸目では、軽量さからの省燃費性能を声高にアピールしていたKP61。

ですが後期角目になると、希少となったFRで逆にアピール。

走りのコンパクトカーとして、人気を博しました。






片やファミリア。

こちらもタコメーターを装備した、スポーティーグレードのGFを設定していました。

この2台、排気量も同じ1300で、パワーもほぼ同じ。

ただ車体が100kg重かった為か、ファミリアにはスポーティーイメージは浸透しませんでした。


スポーティーカーでもなくFFでもない、ファミリア。

それでも販売は好調なものでした。






実際、父とは近所のディーラーにも足を運びました。

私は気に入っていたんですね、ファミリア。

特にこのフロントマスク。

当時大ヒットしたコスモAPのイメージなんだそうです。

ライトは2灯になってますが、グリルにその雰囲気がありやなしや。

でも私にはコスモAPの様な流麗さではなく、ちょっととぼけたおマヌケさんに見えて、可愛らしく思っていました。

もし、ここでファミリアを買えば・・・

当時私は10歳の小学生。

免許取得までは、あと8年です。

ということは、そのくらいだったら買い換えないはずなので、初のマイカーはこのファミリアかも?

そんな事もちょっと思っていたりもしました。


あと、このファミリアですと、映画の話は外せません。






幸せの黄色いハンカチ です。

現地北海道で知り合った3人が織りなす、ロードムービー。

その脇を務めるのが、このファミリアです。

実は観た事なかったのですが、今回ブログ化するにあたり、ちょこっとだけ観ました。

ラストシーン、本当に驚かされました。

感動のシーンなのに、ほとんどセリフがありません。

どう解釈するかは、観る側にゆだねられている様です。

最近のものは説明が多く、余白がない感じ。

あまりにも説明が多すぎて、自分で感じる部分が少ないと思っています。

その観点から観ると、驚くほどに説明がありません。


あと、今回わかったこと。

黄色いのはハンカチであって、ファミリアではなかったんですね。


その後、いろいろと検討を重ねた結果、代替車はこれになりました。






日産 パルサーです。

父は元々日産党。

ファミリアに乗っていたのも、たまたま譲ってもらったから、それだけの理由です。

そこまでマツダへの思い入れは、なかった様です。

ただ同じ日産のコンパクトカーでも、サニーにはいきませんでした。

これはファミリアREが来る前、ほぼ自家用車の様に乗っていた社用車が、チェリーバンだった影響でしょうね。



という事で、結局うちにファミリアは来ませんでした。

だからと言って幸せも来なかったかというと、そんな事はありませんでしたね。
ブログ一覧 | マツダ | 日記
Posted at 2020/05/26 10:42:23

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この記事へのコメント

2020年5月26日 12:41
こんにちは。
X508,今で言うなんとかCMテレビで盛んにやってましたね。どんなすごい車だろうとワクワクしてみてましたが、子供だった私はチョーがっかり。Xなんてつくから勝手な思い込みが先立ったんですね。でも、販売が好調だったのは意外でした。
 このあたりからでしょうか、居住性からか、コンパクトカーからトランクが無くなってしまったのは。あまり好みではありません。乗用車は3BOX!(あくまでも個人の見解、持論です。笑)
コメントへの返答
2020年5月26日 13:01
こんにちは。
コメントありがとうございます。

このモデルは、いろいろと発表前から布石を打っていました(ティザー キャンペーン)。
X508と開発コードで呼ばれたのは、このモデルだけです。

私も、実はこのモデル、ハズレだったのかと思っていました。
ですが、決してそんなことはなく。
ただ、初のFFとなった次モデルが、異常とさえ思えるほど爆発的に売れたので、そんな風に見えるのだとか。

この後FF化が進み、5代目ファミリアの大ヒットから形勢が逆転して、2ボックスが多数派になってきましたね。

そんな現代、天邪鬼な私は、3ボックスセダンがカッコいいと思います。
2020年5月26日 13:02
こんにちは。
幸せの黄色いハンカチ。冒頭タイトルバックで武田鉄矢さん演じる花田欣也さんの名前が貼ってある納車したてのファミリアを試運転したり、窓にコスモAPの文字が貼ってあるディーラーさんでコケたり、テロップの東洋工業マツダグループの文字に萌えたりしてました。

我が家では昭和63年にマイナーチェンジしたB F型の5ドアハッチバック1500 X Gを購入しました。いろんな所にランプの付いている最上級グレード(5ドアでは)今までスタンダードグレードしか乗ってこなかったのでとても驚きました。
この車で家族で北海道や愛知のトヨタ博物館などに行きました。幸せというより、我が家ではみんな若くて元気な頃のファミリアでした。
長々と失礼いたしました。
コメントへの返答
2020年5月26日 13:53
こんにちは。
コメントありがとうございます。

この映画、実は一度も観てなくて、今回前半とラストだけ観ました。
納車シーン、当時の様子が伺い知れて面白かったですね。
ディーラーの方が、なぜか白衣?みたいな服装で、ちょっと不思議でした。

ファミリア、お乗りだったんですね。
BF型ということは、日本初フルタイム4WDがあったモデルですね。
北海道も行かれているのであれば、ほんとこの映画の様です。

この映画、2回ほどテレビ版でリメイクされているそうです。
最後の放送は2011年。
その時のクルマは、ステラだったそうですよ。
2020年5月26日 13:11
こんにちは 相変わらず著作権の無い写真のオンパレードですね(笑)
私の最古本は モーターワールド1971年1月号です 表紙は ギャランGTO MRの金色に輝く? エンジンです メジャーな雑誌では モーターマガジン1971年2月号(表紙は富士山)です ファミリアロータリーCoupeも見開き販ですが カタログあります。 皆 相続人がいないんです(笑) ファミリアロータリー乗ってみたかった!!
コメントへの返答
2020年5月26日 14:08
こんにちは。
コメントありがとうございます。

もう言葉だけで説明するスキルがないもので・・・写真に頼ってしまっています。

モーターマガジンは知っていましたが、モーターワールドなる本は、初めて聞きました。

1971年ですと、まだ排ガス規制の影響はなく、勢いこそ鈍くなりましたが、右肩上がりの時代ですね。

ギャランGTO、ケンメリスカイライン、セリカLBと。
70年代初めのクルマは、小さなアメ車の様なデザインが多く出て来ました。
私の中で、「カッコいいクルマ原体験」は、スーパーカーよりも、この和製ポニーカーです。

70年代マツダ車のカタログ、際立っていましたね。
世の中サイケになっているんですが、マツダはその中でもぶっ飛んだものが多かったかと。

2020年5月26日 13:50
コスモAPのイメージだったんですか。

失礼な発言ですが、当時「コアラみたいなクルマ」だと思ってました。
だってでっかい鼻が。。。

昔のクルマの顔にはいろいろな表情がありました。
「上がり目、下り目のクルマ」←目が吊り上ってるのにお尻(テールライト)が下がってる目のヤツとか。。。

小学生の時、うちにはシビックGLがやって来ました。
父とどこへ行くともなくドライブに行って「これが国道なん?」って感じの細い道を走って楽しかった思い出があります。
その前のNコロには残念ながら記憶にありません。
コメントへの返答
2020年5月26日 14:43
こんにちは。
コメントありがとうございます。

ファミリア ムック本によると、コスモAPの2灯バージョンだそうです。
ライトが2つ減るだけで、なんでこんなにおマヌケなんだろうなぁと。
そういえば、コアラ! 似てますね。
最近は厳つい顔が多く、こういうのユルめのデザインが少なくて残念です。

速さが売りのファミリアでしたが、まぁトラブルも多くて。
ステアリングコラム付近から煙が出たり、軽井沢でクラッチ板が終了し、そこから電車で帰って来たりと、まぁドラマに欠くことがありませんでした。

大した用事もないのに、私も乗せてもらっていました。
たかだか給油で30分も満たない様な用事であっても。
クルマに乗れれば良かったんですよね。
2020年5月26日 15:15
こんにちは。

父がN10パルサーに、叔父がFA4ファミリアに乗ってました。
当時、お互いの車の乗り比べをやってましたよ。

父のパルサーは3drで、父の里に帰省する時は、後席を畳んで私達兄弟が荷物と一緒に寝っころがってました。
今は駄目ですね(^-^; 

丁度小学校に上がった頃でとっても懐かしいです。

コメントへの返答
2020年5月26日 16:02
こんにちは。
コメントありがとうございます。

おおっ、似た様なクルマに囲まれていたんですね。

うちのパルサーは、最初期型。
あんな形ですが、4ドアでした。
子供ながらに「なんでハッチゲートがないんだろう?」と思っていました。
後に追加されましたけどね。

3ドアということは、真っ黒グリルですね。
あちらの方が精悍でカッコいいと思っていました。
確か5ドアは、あのグリルだった様な。
あと3ドアといえば、リアクウォーターウィンドウ。
普通はヒンジ式の為、開・閉しかありませんが、3ドアはワイヤーリモコン式なので途中固定が出来、しかも運転席にいながら操作可能でした。

あれは凄い発明だと子供ながらに感心していました。
2020年5月27日 0:08
ファミリア ロータリー セダンですが、今も残っていたらいいのになぁって思いました。

実は『ヒストリックにレースする本』ってムック本を昔購入し、その中にファミリア ロータリー セダンのレーサーが載っています。
キャラクターラインで面が凸から凹に変わる部分でツートンに塗られ、めちゃカッコいいんです。

実車は、子供の頃に見たような、見てないような。。。
コメントへの返答
2020年5月27日 10:19
こんにちは。
コメントありがとうございます。

フルラインロータリー化にあたり、まずはスポーツカーで始めた次は、大衆車にしたかったのでしょうね。
オイルショック以降のREは、RX-7のスポーツカーか、ルーチェの高級車のみとなってしまいました。

私も一時RE購入を画策しましたが、当時はRX-8のみ。
取り合えず4人乗れますが、とても家族からの同意は得られませんでした。
「ミニバンREなら・・」と言われたのですが、私はそれでも良いかと思っていました。
もちろん、そんなクルマは発売されませんでしたが。

この形のファミリアは、結構走っていました。
ほとんどがレシプロ車でしたが。
X508の先代、3代目ファミリアは、RE搭載の2代目に対してビッグMCみたいなモデルです。
パッと見のデザインは、かなり似ています。
幅が広がったのと丸目になったくらいで、サイドはそっくりです。

2代合計で8年ほど作られていたので、見た事あるかと思いますよ。
2020年5月27日 13:36
こんにちは。

お父様の最初の愛車、ファミリアロータリーだったんですね!

高性能なクルマがファミリーカーだったとは羨ましいです。
あの当時レシプロのファミリアやファミリアプレストはよく見掛けたものですが、ロータリーはほぼ見掛けた記憶がなかったですね。

70年代初頭は高性能車が持て囃されてましたが、70年代後半にはオイルショックを経て排ガス規制もあってクルマに求められる事が大いに変化し、使い勝手や実用性の方が重視されたように思います。

X508がハッチバックになりロータリー車が設定されなかったのもそんな時代の変化によるものだったんでしょうね。

X508はそこそこヒットして黄緑や赤、黄などの明るい色のクルマをよく見掛けたものでした。
その後ハッチバック車は話題となってシャレードやミラージュ、ターセル&コルサ等々がFFで相次いでデビューした後はFRのままという事もありジリジリと売れ行きも後退していき再び時代の変化に翻弄されて埋没していったちょっと可哀想な感がありますね。

でもこうした今になってなかなか話題にならないクルマの話は大好きです☺️
コメントへの返答
2020年5月27日 14:11
こんにちは。
コメントありがとうございます。

スカイラインファンの父が購入した最初のクルマは、皮肉にも宿敵ロータリーなんです。
でも実際に運転してみて、そのパワーに魅了されていた様ですよ。
ドライブ中によく自慢をしていました。

この2代目ファミリアはトラックが長きに渡り生産されていたこともあり、古いデザインで街の景色から浮き気味でしたが、結構見掛けた印象です。
でもロータリーは当時も見ませんでしたね。

あの最初の写真は、前橋のイベントに出展されていたクルマです。
うちの同じ、コスモスポーツ同様のT型インパネでした。
このインパネは「TSS」に採用されているのですが、なぜかエンブレムは「SS」。
ちょっと不思議なクルマでした。

X508は、70年代になった時代の変化にうまく対応が出来た様で、ヒットしました。
その割には、ちょっと印象が薄いんですよね。

仕方がありません。
この後に日本車史にも残るような大ヒット作、FFファミリアが誕生しているのですから。

そこでの代替もあったのでしょうか。
急速に街から消えた印象があります。
よく旧車イベントに足を運ぶのですが、未だかつて見た事がありません。

70年代のクルマは、排ガス規制に翻弄された暗黒時代のクルマです。
なので、本当に残っていません。
決して速いクルマではありませんが、いなくなると寂しいもので、最近は凄く気になっています。

プロフィール

「@中島乗り さん 片山さんって、渡米前から有名人だったんですね。」
何シテル?   08/21 21:22
クルマ、バイク、自転車と、自分でコントロール出来る乗り物が好きです。 それも日本製が好きです。 (自分で買えそうもないものには、興味が持てなくて) ...

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