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2020年07月03日

シルエットフォーミュラ <日産3兄弟前夜編>

シルエットフォーミュラ <日産3兄弟前夜編> 日本における、シルエット フォーミュラ。

最も印象になるのは、この3台ではないでしょうか。






R30 スカイライン S110 シルビア 910 ブルーバード


1982年に参戦していた、日産ターボ軍団です。

実は、この3台、基本ボディ構成は共通なんです。







それぞれ市販車のモノコックボディは使わず、鋼管パイプフレーム+アルミ板で製作されたものを共用しています。

外板はそれぞれ替えて、3つのクルマに作り分けをしているのです。







事の発端は、スカイライン。

長谷見昌弘選手と日産プリンス自販が協力した「スカイラインをサーキットに呼び戻そう」という企画がスタートでした。

その後、日産プリンスディーラーと協力を仰ぎ「NPDC ニッサン プリンス ディーラーズ クラブ」を立ち上げます。

そこで協賛金を集い、日産自動車にスカイライン復活の話を持ち掛けたのでした。

日産自動車からも賛同を得られ、いよいよ日産ワークスとして参戦が始動。

その結果、パイプフレームによるシルエットフォーミュラとして、スカイラインは復活したのでした。

ただ当初の思惑と違った事。

それはスカイラインだけでなく、シルビア、ブルーバードと3兄弟となったのでした。

この頃、RSに搭載されたFJエンジン然り。

「スカイライン専用」は、シルエット フォーミュラであっても、許されなかった様です。







ニッサン ターボ軍団の1台、S110シルビア。

ラリーでは240RSとして、ベースになったのは2ドアHT。

ですがレースは、3ドアHBがベースになっています。

搭載されたエンジンは、LZ20B ターボ。

4気筒 2000ccのL20Bをベースに、4バルブDOHCターボ化。

そのパワーは、570psを誇っていました。

ボディも、パワーに合わせて大幅に変更。

ですが、鋼管フレームの剛性が十分でなかった事で起因する、アンダーステアに悩まされる事になります。

それを補う為に、大きなエアロパーツによるダウンフォースをもって、コントロールしていました。

一見、派手なエアロパーツですが、それには技術的な裏付けがあってのものだったのです。

S110 シルビアのシルエット フォーミュラ。

これが最初ではありません。







スカイラインが参戦する1年前。

1981年に、市販車ボディを使用したシルビア/ガゼールが、一足早く参戦していたのです。

エンジンは同じく、LZ20Bのターボ仕様。

市販車ボディだった為に通風口の追加工が難しく、熱的に厳しいものだったそうです。

さらに遡る事、1年前。

マカオGP参戦用には、このクルマが作られています。







こちらは、LZ20Bノンターボ仕様。

そのパワーは、270psでした。

ノンターボだったので、リアもウイングではなくスポイラーに。

リアフェダーにもダクトがなくなりました。

ターボ仕様と比べると、かなりおとなしいデザインです。

ですが非常にまとまりがあって、私はノンターボ仕様がカッコいいと思っています。



ただ残念なのは、実車を見た事がありません。

座間のヘリテイジ コレクションにも、ありません。

せめてモデルカーでも・・・と思ったのですが、見つかりませんでした。

おそらく、国内のレースに参戦していないからでしょうかねぇ。

カッコいいクルマなのですが、残念です。


もしかすると市販車ボディのターボ仕様は、このマカオ仕様をベースにして作られたのかも?
ブログ一覧 | 日産 | 日記
Posted at 2020/07/03 10:18:04

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この記事へのコメント

2020年7月3日 12:59
こんにちは。

派手派手な3兄弟ですね。

L4に4バルブヘッドを載せて活躍した競技用LZエンジンが市販のFJへとフィードバックされたんですね。

派手な姿が当時の若い車好きに多大な影響を与えたことは容易に想像つきますね。

私の地元でもそうでしたが、全国でやり過ぎな人達も大勢いたのではと思います。

今思えば車に興味ないよりはずいぶんと良かった時代なのかなと思いました。



コメントへの返答
2020年7月3日 13:42
こんにちは。
コメントありがとうございます。

この3兄弟が、究極なのかなと思います。
デザインといい、直線番長っぷりといい。
非常に痛快ですよね。
これだけ速さ感が全面に出ていれば、人気も出ることでしょうね。
なんとなく、今のSGTにも通じるところがあるのかも。

ベースになったLZ20B。
これ、当時としては、かなり異端なレイアウトなんです。

バルブ挟み角が極端に狭く、バルブ面積よりもポートを立ててストレートに入れる、今のエンジンに近いヘッドレイアウトなんですね。

方やFJ20。
非常に広いバルブ挟み角は、ほぼS20と同じ。

当時はまだストレートポートにはなっていない時期なので、市販車よりも1歩進んでいるのは、さすがコンペティションエンジンだと思いました。

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「先日の那須ミーティングの復路にて。こんな数字、初めて見ました。普段はカタログ値の25.8km/Lにも全然届かないのに。日光経由の山越ルートとは言え、ゴーストップが少ないとこんなに伸びるものなのか?」
何シテル?   04/26 09:57
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