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2021年02月12日

マンハッタンカラー

マンハッタンカラー 歴代フェアレディZの中で、私的にはZ32と双璧をなしているモデルです。






S130


その境遇は、なかなか厳しいものがありました。

先代は名車の地位を確立した初代、S30。

大ヒット作の後に来る2代目ですから、そのプレッシャーたるや相当なものだった事でしょう。

結局は、初代に引っ張られる形でのキープコンセプト。

新鮮味に欠けていると言うのが、偽らざる印象です。

それに生まれた時代も最悪でした。

デビューしたのが1978年、まだ排ガス規制の暗黒時代真っ只中。

フェアレディZとて、例外ではありません。

むしろスポーツカーだというだけで、更に風当たりは強かったでしょう。

高性能を声高にうたう事は出来ず。

エンジンも他の日産車と同じ、L20とL28を甘んじて受け入れるしかありませんでした。

それなのに、なぜ私はこのモデルに魅了されるのか。

それはクルマに興味を持ち始めた小学生の頃に誕生した、数少ないスポーツカーだからです。

例えエンジンが、特別なものでなかったとしても。

その低く流れる様なデザイン。

日本車で唯一の2シーター。

そんなS130は、私の眼には華々しく映っていたのです。

確かに動力性能では、排ガス規制前のS30に劣るかもしれません。

ですがS130は、S30に比べてよりワイドになり、ノーズも240ZGの様にロング化。

流麗さを増したデザインに、私はすっかり魅了されました。

更にS130には、それまでなかったTバールーフと、これが新採用されていたのです。






マンハッタンカラー


シルバー&ブラックによる、2トーンカラーです。

この様な塗り分けは、過去に例がなかったと思います。

それにシルバー&ブラックという組み合わせも、このS130が初めてだったかと。

この2色がこんなに合うものなのかと、この時、思わされました。

このマンハッタンカラー、元々は限定車のカラーだったそうです。

それが好評を博し、MMC時にTバールーフと共にカタログモデルとして採用されました。

このマンハッタンカラーには、いくつかのパターンがあります。





これは一般的な配色で、シルバー&ブラックです。





これはシルバー&ブルーです。



また、後期に追加されたモデルには、こうのもありました。





通称、逆マンハッタン。

シルバー&ブラックの配色が逆です。

最後の最後に追加されたターボに、このパターンがありました。

そういえばこのターボも、なかなかZには搭載されませんでしたねぇ。

搭載されたのは、日本初のターボ、L20ET。

当初ターボは「ハイパワー化など、けしからん!」とされて、なかなか認可されませんでした。

そこを「ターボ化する事で、2800ccのパワーを小さく燃費が良い(はず)の2000ccで出せるので省資源」と論法を変更。

なんとか430型セドリック、グロリアで、初認可をされました。

その後、スカイライン、ローレルと順次ターボ化。

フェアレディZは、スポーツカーだからと言う事か、最後の搭載となりました。

さて、話をマンハッタンカラーに戻りまして。

海外に目を向けると、更に別パターンがあります。





ゴールド&ブラックです。

これは生誕10周年の限定車、DATSUN 280ZX 10th ANIVERSARYで採用されたものです。

なんともゴージャスなゴールドですね。

さすがはアメリカンです。

この10th アニバーサリー、エンジンが日本未搭載のL28ETなんです。

パワーは180hp (SAE)と。S130最強。

2000ccターボでも大変だったのですから、2800ccターボなんて、夢のまた夢ですね。





この2トーンカラー、人気はあったと思うのですが、なぜか次モデルのZ31では採用されませんでした。

ブラック&シルバー、あるにはあったのですが、なんか「これじゃない」感があります。

なぜなんでしょうね? Z31で継承しても似合うと思うのですが。

Z31もS130程ではないですが、キープコンセプトでしたからね。



このマンハッタンカラー、S130の印象が強烈です。

ですがもう1台(厳密には2車種)、採用されたモデルがあります。





ガゼール RS(S110)


シルビアと兄弟車になっていた、初代モデルです。

後期追加されたFJエンジン搭載車、RSに採用されていました。

パターンはボンネットが黒い、逆マンハッタンですね。

このモデルもアメリカには「200SX」として、人気を博していました。

その影響もあっての、マンハッタンカラー採用だったのでしょうかね。

カッコいい事に相違ないのですが、S130の様な「コレだ!」感が、少々弱い印象があります。

むしろ、これだったら、単色の方が似合っているのかなぁ。

このクルマのロングノーズ、ショートデッキではありますが、S130ほど流麗という感じではありません。

それとも、逆マンハッタンだから? 

やっぱりマンハッタンカラーは、S130 Zで決まりですね。





昨年、アメリカでコンセプトモデルが発表されました。

そのカラーは、イエロー。

アメリカはMr Kこと、アメリカ日産初代社長、片山豊さんのイメージなんでしょうか。

元々アメリカには、スポーツカー=イエローのイメージがあるそうなので、その影響かもしれません。

もし次期Zがあるのならば、是非マンハッタンカラーもラインナップに加えて頂きたいですね。

きっと似合うと思いますよ。


ブログ一覧 | 日産 | 日記
Posted at 2021/02/12 09:02:22

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この記事へのコメント

2021年2月12日 10:07
おはようございます!

一個勉強になりました。マンハッタンカラーって言うですか。
そう言えば、こんな塗装の居たとなつかしく持った次第です。

フェアレディZは、大学時代のガソリンスタンドでのアルバイトでお客さんの車を移動させる時にちょこっと運転しただけですが、前が全く見えないので緊張しました。
コメントへの返答
2021年2月12日 13:39
こんにちは。
コメントありがとうございます。

どのあたりがNYなのか分かりませんが、そう言う名前になっています。
これで国内専用色だったら大笑いですが、輸出仕様にもありました。

おっ、運転体験がおありなんですね。
鼻が長くシートも低いでしょうから、前方の見切りは良くないんでしょうね。
でもそこが逆に、スポーツカーっぽい気もします。
2021年2月12日 11:19
こんにちは。

マンハッタンカラーのZ、懐かしいですね。
黒とシルバーの組み合わせが、無機質なコンクリートの都会の印象で、今見ても斬新でカッコいいですね。

私は小学生でしたが、プラモデルを作った思い出があります。ハの字シャコタン仕様でした。
プレゼント交換会で友達にあげてしまいましたが、しばらくして20代の頃に再会したその友達がマンハッタンカラーのZに乗ってて驚いた記憶があります。



コメントへの返答
2021年2月12日 13:44
こんにちは。
コメントありがとうございます。

途中からの追加色なんですが、結構いましたよね。

お友達のZ、いい話ですね。
子供の頃に憧れたプラモと同じクルマを、将来実車で買うなんて、カッコ良すぎます。

シルバー&ブラックって、Z以外でもカッコよかったでした。
NSRは、ロスマンズがベストですが、次はSEEDカラーだと思っています。
ただ、ちょっと赤はない方がスッキリするかなぁ。
2021年2月12日 20:16
こんばんは。

マンハッタンカラーの由来ですが、マンハッタンの夜景がイメージと聞いた事があります。
上のシルバーがビル群で、下のブラックorブルーがハドソン川だとか。

1980年頃、日産車に限らずですがツートンカラーって沢山ありましたね。
個人的には910ブルのグレーツートンが好きでした。
コメントへの返答
2021年2月13日 18:41
こんばんは。
コメントありがとうございます。

ちゃんとした由来があるんですね。
フェアレディZはメインマーケットがアメリカなので、取りあえずNY マンハッタンくらいなざっくり感で命名していると思っていました。

ツートンって、今もそうですが、上下でスパッと切り分けますよね。
マンハッタンの様な塗り分けは、かなり新鮮でした。
でも実はツートンって、トヨタのイメージが強いです。
2021年2月12日 21:58
こんばんは!
マンハッタンカラーと呼ぶのですね!
勉強になります('◇')w

日産ターボ「省資源」論法(笑)にウケました♪

日産初のターボ車は1.8LのブルーバードSSSでCMしていた様な淡い記憶があります?が、詳しく無いのでもう記憶が乏しいです。
(間違ってたらスミマセン、ご容赦ください)
コメントへの返答
2021年2月13日 18:44
こんばんは。
コメントありがとうございます。

ターボ認可の論法、当時は中学生でしたが「?」でした。
あの頃、市販車ターボと言えば、BMW2002ターボか、ポルシェ930ターボ。
全然省資源じゃないじゃんって、子供だって思いますもの。

でも最近のダウンサイジングターボは、この理論なんですよね。
2021年2月12日 22:32
くまとっどさん
申し訳ありません。
セドリック・グロリアがターボ初でした。
コメントへの返答
2021年2月13日 18:48
こんばんは。
コメントありがとうございます。

日本初のターボ、430型セドリック、グロリアが発表されたモーターショーに、父と行ったので良く覚えています。

日本初の4気筒ターボは、Zエンジンのブルーバードでした。
2021年2月14日 18:38
こんばんは
やはり世代の違いでしょうか、私的にはS30が代表格ですね。ただ、Zってアメリカ人の為の車だったんだなって思えてなりません。ここで議論は無理でしょうが、300zx(z32)の登場時もそう思ったものです。新型が出るようですが、やっぱりS30の影が見え隠れしてみえるのは、凝り固まった感覚のせいでしょうか?Z32の時は過去から解き放たれと称賛されたと記憶しておりますが。
 初めてUS仕様の240Zを目にしたとき、えって思いましたが、妙にカッコいいと思ったものです。
コメントへの返答
2021年2月14日 21:41
こんばんは。
コメントありがとうございます。

いやいや、世代関係なく、フェアレディZと言えば、S30でしょう。
私の場合、S130の新車発表を、池袋サンシャインシティにあった今はなき日産ギャラリーでの記憶が、鮮明だったからだと思います。

当時、フェアレディ(S30)を街中で見る事は少なかったかと。
その新車(S130ですが)が目の前にあるっていうのは、衝撃でした。
確か乗る事は出来なかったかと思います。

S30からS130になる時サイズアップしたのは、正にアメリカ対応だったからです。
確かS130の乗員設定身長は、170cmだったかと思います。
衝突テストに使うダミーが、日本人標準ではないと聞いた様な。
基本アメリカで、ついでに日本も売っているというスタンスは、販売数を考えると致し方ないものかと思います。

Zの歴史は、 Z32で大きく方向性を変えるも、結局はS30の呪縛から逃れらずに戻りました。
どこかにS30の幻影が見えないと、ダメなんでしょうね。
まるでポルシェ911の様です。

US仕様って、あの5マイルバンパーですか?
私もあれ、無骨でしたがカッコいいと思いました。
トヨタはセリカLBのFOPで、5マイルバンパーを設定しました。
なぜ日産はやらないんだろう? って、子供の頃は思っていました。
2021年2月16日 18:14
マンハッタンというとマンハッタンルーフしか思い浮かばないですが、2トーンなら中学生の頃、そんなに車に関心がなかったのに欲しかった車が2トーンでした。

工場出荷時じゃないかも知れませんが、BE-PALに載っていたレオーネのワゴンが上が青で下が白、ホイールも白にしてカッコよかった記憶があります。 大きな丸いフォグランプも付けてあり、こんな車が欲しいなぁとおぼろげながら考えていました。
コメントへの返答
2021年2月16日 18:51
こんばんは。
コメントありがとうございます。

マンハッタンルーフ、ありましたね。
一瞬、形が出て来ませんでした。
あの正方形シティですね。

ホイールが白いレオーネワゴンって、2代目でしょうかねぇ。
2代目は、3ドアハッチバックのスイングバックにも、青ボディ+白ホイールがあり、カッコいいなぁと思っていました。

N-ONEにも、青ボディ+白ルーフがあるのですが、私のスタンダードでは、残念ながら選択出来ませんでした。

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「@中島乗り さん このクルマ、車名が変ったり記号になったりで、詳細が覚えきれません。」
何シテル?   05/13 12:53
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