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イイね!
2023年03月08日

MTとの相性

MTとの相性 みん友さんが、最近、クルマを買い換えられました。

今度のクルマは、ICE ターボ+6MT。

羨ましい選択ですね。

EVでもなくHEVでもなく、しかもトラディショナルな3ペダルMT。

今やポルシェもフェラーリも、ドライクラッチ採用ながらも2ペダル。

3ペダルMTは、クルマ界の絶滅危惧種です。

おそらく今を逃すと、もう買えない組み合わせですね。

私も感化されまして、先日の出張で社用車シビックに乗りました。






このクルマ、1.5L VTEC ターボ+6MTです。

みんなが使う社用車なのに、6MT。

部長の熱い想いで導入されたらしいです。

免許の関係で乗れない方もいるので、逆に予約は取りやすくなっています。

何度乗っても、このシフトフィールには驚かされます。

ストローク、セレクトの両方向が、異常なまでにショート。

しかもそれが、ガチガチの剛性感を伴っています。

シフトフィールが良過ぎて、実はミッション本体とは繋がっていないのでは?

そう思えるくらいの出来栄えです。

ほんと、素晴らしい出来なんです。ただ・・・

これは贅沢な悩みだと思うのですが、エンジンとの相性がちょっと・・・






搭載されているエンジンは、L15C。

パワーは、134kW (182ps) /6000rpm。

ホンダのエンジンにしては、発生回転数がちょっと低めかな。

驚いたのはトルク。






このデータは前期型のL15Bなので、若干数値は違っています。

ですが特性はほぼ同じです。

このトルク曲線、ちょっと異常じゃないですか?

そもそも曲線でもないし。

トルクピークが、1700〜4500rpmまで続いているんです。

この回転域、普段使う領域と同じです。

という事は、普通に走っている限り、エンジンは常にMaxトルクの状態なのです。

そりゃ扱いやすくて速いのは、当然ですね。

そんな秀作エンジンに、あえて難癖をつけさせて頂きますと・・・

もうこれは個人の見解レベルの話なんですが・・・

私、MT車でも、タコメーターはほとんど見ません。

シフトアップのタイミングは、音と加速の頭打ち感で決めています。

この加速の頭打ち感、なんとなく体感されている方も多いのではないでしょうか。

これって、エンジンがどういう状態なんでしょう?






私が担当している社用車、バモス ホビオ。

もう10年くらい前のクルマです。

これMTなんですが、シフトアップのポイントを確認すると、4500〜5000rpmで行なっています。





これは、バモスのエンジン性能曲線。

スペックは、46ps/5500rpm, 6.0kgm/5000rpm です。

シフトアップしているのが、5000rpm。

つまりこれは、最大トルク発生の回転数なんです。

ここからトルクが下がってくるので、それが頭打ちとして感じられるんですね。


これをシビックに当てはめてみると・・・

トルクピークが、1700〜4500rpm。

だいたい2500rpmでシフトアップしていたのですが、その時にトルクの頭打ち感はありません。

それがないと、なんかシフトアップのリズムが作りにくいんです。

逆に言うと、この回転数内であれば、どこでシフトアップしてもOKという寛容さがあります。

このイージーさは、CVTみたいで楽なのですが。


そもそも、なぜクルマにはトランスミッションがあるのか?

エンジンは駆動輪と直結して走らせる事ができる程、トルクがありません。

しかも走行に最適なトルクの発生回転領域も、限られています。

なので多段のトランスミッションを使って、その回転域を常に使える様にしているのです。

これが電車になると、トランスミッションの様な多段ギアは付いていません。

それはモーター出力だけで、発進から最高速までをカバー出来るからなんです。





エンジンのパワーバンドは、トルクピークとパワーピークの間だと言われています。

バモスの場合は、これが500rpm。

これは、かなり狭いですね。

エンジンは回してナンボだった頃の、古めのホンダエンジンらしいです。

ところがシビックは、1700〜6000rpmまで。

電車かよ!と言いたくなる様な、パワーバンドの広さです。

ここまで広いと、シフトレバーを駆使してパワーバンド内に入れる・・・

そう言う感じでは、なくなってきますね。

シビックに乗ってホンダっぽくないなぁ、と思うのは、これなんですよね。


技術としては、シビックは遥かに進化しています。

そもそも商用車のパワーバンドが500rpmしかない、そっちの方がおかしいです。

でも下がスカスカで、タコメーターが右に振れると華が咲くのが、ホンダエンジン。

それが身に染み付いていると、シビックって優秀過ぎて慣れないんですよね。

ほんと、贅沢な悩みなんですが。
ブログ一覧 | メカニズム | クルマ
Posted at 2023/03/08 11:38:56

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この記事へのコメント

2023年3月8日 12:21
こんにちは。
シビックに このグレード知りませんでした。
1500ccの税金は、魅力ですねェ~
重量税 車体重量は、如何ほどでしょうか?
1300kgくらいでしょうか?
コメントへの返答
2023年3月8日 14:14
こんにちは。
コメントありがとうございます。

世の中HEVが主流ですが、まだダウンサイジングターボもシビックには残っています。

このサイズだとNA 2400ccくらいになるので、自動車税は2ランクダウンでフィットと同じです。

車重は1330kgなので、ここはお得にはなりませんね。
2023年3月8日 12:38
こんにちは
私的に言うなら面白みのないエンジンってことなのかな。となるとMTである必要のない車ということか、MTの方が安全と考える私の様な年配の人用?にしてもパワーありすぎ!みん友さんのはRSということでそれなりの味付けがあるものと思います。結構楽しんでらっしゃるみたいなので。TypeRと違って楽しむ方向じゃないってことでしょうね。にしてもその熱い部長、どんな方なんでしょうね。
コメントへの返答
2023年3月8日 14:27
こんにちは。
コメントありがとうございます。

今のエンジンは全域トルクフルで、いかなる状況でもフル加速が出来る特性になっています。
確かに、パワーピークが高回転寄りよりも、速いですよね。
Funかどうかは別にして。

乗ってみての印象は私も同じで、なぜMTなんだろう?というところです。

エンジンパワーを有効に引き出す為ではなくて、シフトする事自体が、目的になってるのかと思います。
今や燃費はMTの方が良いと、言えなくなっています。

バモスもMT導入時、当時の部長に反対されました。
高速を多用するのに、3ATでは耐えられないと説明し、なんとかMT導入しています。
今回はおそらく、自分が乗りたいという方を優先されたんでしょうね。
2023年3月8日 18:22
呼んだ~?(爆)
S07Bターボエンジンも2000rpm過ぎから4000rpmあたりまでフラットトルクとなってます。
直感的にシフトチェンジをすると、自然と最大トルク発生回転の2600rpm前後になっちゃいますね。
実は、飛ばそうと思って回しても、4000rpm過ぎあたりで変えたくなるんですよ。
これは、馬力が4000rpmくらいからフラットになるからだと思ってます。
データとしては、こちらを参照ください。
https://www.honda.co.jp/factbook/auto/n-one/201211/P16.pdf
グングン伸びてゆくって感覚が無くなるんですよ。
S07B、刺激的なエンジンとは言えないかも。
が、トルクに乗せればけっこう速いし心地よい。
目を三角にしてかっ飛ぶより、一歩引いたところでゆったりと。
おお、これはRS、すなわちロードセイリングそのものじゃないですか!
うーむ、あのバッジは伊達じゃなかったのね。
コメントへの返答
2023年3月9日 0:16
こんばんは。
コメントありがとうございます。
はい、正直、かなり気になっています。

以前、アルトワークスの時にもお話しされていましたよね。
ワイドなパワーバンドが、最近の主流です。
シビック TYPE Rも、ここまで広くはないですが、似た様にフラットなトルク回転域があります。

以前の様なピークが点で高回転にある方が、パワーの盛り上がり感があります。
でも、そこを外すと失速するので実際には速くはなかtたりします。
乗りやすくなった反面、スポーツエンジンらしくないと思われる方もいるでしょうね(私もそちら寄り)。

トルクバンドが広いので、アクセル開度が小さめでも十分走りますし、電制ウェイストゲートバルブのタービンでポンピングロスも抑えているし。
速い中にもエコを入れ込んでくるあたりが、さすが現代のエンジンですね。
やっぱり新型の方が、確実に進化していますね。
2023年3月8日 19:18
原付バイクに乗っている頃、タコメーターではなく、エンジンの吹ける振動と音でシフトしてましたね。

最近は、ぶん回して乗るような車種に乗らないというのもありますが、軽トラなんかに乗っちゃうとついついエスカレートして回してしまいます。
(そう言えば軽トラもタコメーターは付いてない方が多いですよね)
コメントへの返答
2023年3月9日 0:26
こんばんは。
コメントありがとうございます。

小さいエンジンだと、パワーの頭打ち感=レッドゾーンだったりしますよね。
結局、それ以上引っ張ってもパワーが出ないので、必然的にシフトアップと。

軽トラもNAエンジンが多いので、多分トルクピークが4000〜5000rpmくらいなのかと。
ギヤもローギヤードなので、普通にそのくらいの回転でシフトアップしているかと思います。

そう言えば以前、こんな話を聞きました。
サンバー(4気筒の群馬製)がエンジンブローで修理に入って来たそうで。
聞けばオーナーさん、耳が遠くてエンジン音が聞こえず、頻繁にオーバーレブさせていたのが原因だったそうです。
2023年3月8日 19:45
MTの原2バイクとかだと、それ以上回らなくなったところでシフトアップですね。
タコメーター見てみると、おおよそレッドゾーンを超えた辺り(笑)

山坂道ではパワーがないので、2速や3速でそれ以上回らなくなったところをキープとか、車だったらヤバい走り方かもしれませんね。
パワーがないのでスピード的には安全な範囲です。
コメントへの返答
2023年3月9日 0:31
こんばんは。
コメントありがとうございます。

原2バイクだと、全然エンジンに余裕がありません。
もう、回してナンボの世界ですよね。
うちのYSR80も、タコメーター見なくても5000〜10000rpmがパワーバンドなのが良く分かります。
しかも5速しかないので、道によってはギアが合わないのも多々あります。
それを駆使して走るのが、小さいバイクの楽しみですよね。
2023年3月8日 20:06
たしかNSR250Ꭱもこのような台形トルクカーブだったような記憶があるのですが。
2ストでこんなエンジンを作れるとは、さすがホンダと思ったものです。
コメントへの返答
2023年3月9日 0:34
こんばんは。
コメントありがとうございます。

えっ!バイク乗られていたんですね!
私も以前、87MのNSRに乗った事があります。
当時乗っていたRZ250Rと比べても、同じ2ストとは言え別物でした。
明確なパワーバンドがなく、言わば全域パワーバンド。
高回転でもパワーの衰えがありません。
これだけパワーがあって、しかもどこからでも加速が出来る。
なるほど、台形トルクカーブの賜物だと思いました。
あれ、イメージは4ストでしたよね。
2023年3月8日 20:12
こんばんは。
私もMT乗りですが、シフトアップ時にはタコメータ見ていませんね。
でも、加速の頭打ち感が出なくなる迄引っ張る事は稀です。
決して燃費の為ではなく、ホンダ車の様な官能的高回転領域が無いからかもしれません。

昨今のガソリンターボでトルクカーブがフラットなのは、ウェイストゲート制御によるものです。
私がこの手のトルクカーブを最初に認識したのはボルボ850のロープレッシャターボだったと記憶してます。
本来のトルクカーブは山なり形状なんですが、ウェイストゲートを開閉して頭切りをしています。
https://car.motor-fan.jp/tech/10016441

以前にこの手のエンジン車(MT)を運転した時の感想は、『ディーゼル車っぽいなぁ』。
ディーゼル大流行(だった?)欧州でも、大排気量が当たり前の北米でも、この手の特性は好まれると思います。
従来のホンダ車とは真逆の特性なんでしっくりこないのかも知れませんが、むしろバイトで乗られているトラックのイメージと似てる感は無いでしょうか?
コメントへの返答
2023年3月9日 0:55
こんばんは。
コメントありがとうございます。

軽だとトルクピークまで引っ張りますが、1.6Lもあると、そこまでの必要はないですよね。
私も以前ワンダーシビック Siに乗ってましたが、トルクピークの5000rpmまで引っ張る事は、通常ありませんでした。

モアパワーではないターボの使い方、ボルボとかサーブもロープレッシャーターボをやってましたね。

あと忘れてならないのは、ホンダのウィングターボ。
フラップを使った可変A/Rタービンで、さすがに現代の様な一直線トルクカーブは作れなかったまでも、かなり山谷を減らす事に成功していました。
このウィングターボ、私が働き始めて最初に出たモデルだったので、非常に印象に残っています。

レンジャーのディーゼルも、正にこんなパワー特性です。
1000〜2000rpmがグリーンゾーンでそこを使う様にしていますが、高速の合流等ではタコメーターを見て意識していないと頭打ち感がないので、2500rpmくらいまで回っている事があります。

ディーゼルのフラットトルク、すっかり魅了されています。
次の車は、2tダブルキャブなんてアリなのでは?とさえ思っています。

プロフィール

「@中島乗り さん 片山さんって、渡米前から有名人だったんですね。」
何シテル?   08/21 21:22
クルマ、バイク、自転車と、自分でコントロール出来る乗り物が好きです。 それも日本製が好きです。 (自分で買えそうもないものには、興味が持てなくて) ...

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