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2017年08月26日 イイね!

80点は狙わない、理想のカローラ

80点は狙わない、理想のカローラ歴代カローラの中で、名車だと思うモデル。

私は、これです。




5代目カローラ(E80系)


そうですよね。

この代には、最後のFRスポーツがありましたからね。




カローラ レビン AE86


私が免許を取った頃は、この車が新車で販売されていました。

クルマウマシカ小僧の私でも、この車は後世名車として語られることになるだろう。

そんなことが、容易に想像出来ました。

それは・・・



次のレビンはFRではない



他のグレードでの展開から、それが読み取れました。

では最後のFR、何か特別なことをしたのでしょうか?

エンジンは、先代TE71から大きく変わりました。




4A-GEU


同じ1600cc ツインカムながらも16バルブ化。

パワーは15psアップの130psです。

では、サスペンションはどうでしょう?




FR ストラット、RR ラテラルロッド付き4リンク。

これはチューニングこそ違いますが、TE71からの流用です。


エンジンは、FR/FFの両方で使うことが出来ます。

つまりここで設備投資しても、十分償却出来る生産数が見込めるのです。

ですが、サスペンション。

これはFR専用です。

つまり、4年後には確実に消える部品なのです。

そうなると、エンジン同様に新規設備投資して、それが償却出来るのか。

答えは「NO」です。

大幅な価格アップを避ける為には、サスペンションは流用せざるを得ません。





トヨタが頑ななまでに守った、FRライトウェイトスポーツを否定する気は、さらさらありません。

ただ、工業製品である以上、車には技術的進化をしていてほしいのです。

そう考えた場合、AE86には「未来」が感じ取れません。

E80系カローラから見える「未来」とは?

その答えが、この車です。





4ドア セダンです。

この車から見る、カローラの、そしてセダンの未来とは?

先代 E70系と比較をして、見ていきます。





先代 E70系 4ドアセダンです。

実のところ、デザインはこちらの方が好きなんですね。

私が子供の頃に描いた自動車は、正にこの様な形の車でした。

水平基調のウエストライン。

エンジンルーム、キャビン、トランクの容積バランス。

FRセダンとして、王道とも言える成り立ちでしょう。

歴代のカローラは、この様なパッケージで進化をしてきました。





そして次にバトンを受けた、E80系。

大きな違いは、駆動方式の変更です。

あのFF化には「石橋を叩いて壊すのか?」という程、慎重だったトヨタ。

それなのにカローラでは、派生のレビンを除き一気にFF化しました。

コロナ、カリーナでは、セダンでさえもFR/FFを併売しランニングチェンジした、あのトヨタがですよ!

そのFF化が、パッケージにも大きな影響を与えています。

一目見て分かるのが、そのキャビンの大きさ。

FF化によりエンジンが横置きになったので、エンジンルームが小さくなりました。

そのスペースは、キャビン側に割り振られています。


水平基調のウエストラインも、形を変えました。

ノーズを低くスラントさせ、トランクはハイデッキ。

空力性能の向上を目指し、ウェッジシェイプとなりました。

E80系から導いた、未来へのセダンに対する回答。

それは、ビッグキャビンによる快適な居住性、空気抵抗削減による動力性能の向上だったのです。

80点主義なんてよく言われますが、この車はFFセダンとして100点を狙っていたのでしょう。






作り手側の大きな期待が込められた、E80系カローラ。

実は販売結果が、芳しくありませんでした。

伝統のブランドで革新的なモデルを開発すると、既存ユーザーから受け入れられない。

これ以前にも、トヨタはクラウンで同じ轍を踏んでいます。

それから、このビッグキャビン。

当時のデザイントレンドからも、外れています。

この頃、世に溢れていたのは、こういうデザインでした。





マークIIを筆頭にした、4ドアハードトップ。

カローラとは正反対のスモールキャビンが、一斉を風靡していたのです。

自らが作り上げたデザイントレンドに、足をすくわれることになってしまいました・・・。

結局カローラも、次のモデルからは既存のデザインに戻しています。





カローラ(E90系)


極端なスラントノーズ、ハイデッキは影を潜めてしまいました。

ウエストラインを水平近くに戻したことで、カローラらしさが戻っています。


ベーシックカーとして、あるべき姿を追う為の革新性。

そしてカローラという、失敗が許されない伝統の暖簾。

それらに挟まれて車を創り上げていく、カローラ開発チーム。

その重責たるや、想像に難くありません。


5代目のカローラ。

FR最後のレビンというイメージが強烈です。

ですが、ここまで理想に近づけたセダンも、カローラ史に残る名車だと思うのです。
Posted at 2017/08/26 10:11:24 | コメント(5) | トラックバック(0) | トヨタ | 日記

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何シテル?   08/21 21:22
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