モータースポーツの歴史は、2台目のクルマが誕生した時から始まる
そんな言葉が、有る様な 無い様な。
互いに競い合い切磋琢磨する事で、自動車は進化を続けて来ました。
・・・なんてお堅い話ではありません。
「誰が一番速いか、競争しようぜ!」 中学生の頃、自転車でやったりしませんでしたか?
今回は、そんなレベルのお話なんです。
人生初の運転免許は、18歳からの普通自動車のもの。
そんな人が、私を含めかなり多いです。
でも18歳を待たずして、法的には取得可能な免許もあります。
自動二輪です。
ですが、これを手にする人は皆無でした。
それは、私たちが高校生だった1980年代。
いわゆる「三ない運動」と呼ばれるものがありまして、高校生は実質免許が取れない状況にあったからなのです。
そして無事高校も卒業し、いよいよ自動車免許を取得。
家のクルマ、或いは自分のクルマ等を、街で走らせる事が可能になりました。
そして段々分かってきた事。
クルマって、思ったほど便利じゃない
当時住んでいたのは、実家のある東京。
折角免許を取った事だし、クルマの運転が好きだし。
出掛ける時には、うちのスカT(ジャパンTI)を積極的に使っていました。
ですが、出掛けてみたものの、都内はどこも渋滞。
いくらか空いてきたなぁと思っても、どこまでも続く信号機。
なんか発進のクラッチワークを、ずっと練習しているみたいです。
目的地に着いたら着いたで、今度は駐車場の心配。
無事見つけられたとしても、当然タダではありません。
とにかく時間とお金が掛かるんですよ。
「これなら電車移動の方がいいいんじゃない?」 正直思いました。
東京はクルマで快適に移動出来る様には、残念ながら出来ていないのです。
そうは言っても、クルマウマシカな私達。
電車っていうのもなぁ・・・やっぱり自分で運転して、自由に移動したいよなぁ。
街をボ~っと見ながら考えます。
あっ、これがあるじゃないか!
原付バイクです。
普通自動車の免許が取れれば、もれなく付いてきます。
仲間内では誰一人、原付の乗車体験がありませんでした。
ですが、乗れる資格があるんだったら、使わせて頂きしましょう。
そんな感じで、まずは私が原付に乗る様になりました。
最初に購入したのは、ヤマハ RX50。
これはシティコミューターと言うよりは、普通二輪(中型)免許練習用です。
ここでの練習が功を奏したか、無事に免許を取得。
大きなバイクは、RZ250RRになりました。
暫くはRZとRXの2台体制。
ですが、同じく免許取得練習用に欲しいと言う友人がいたので、RXは譲渡しました。
そして、バイクはRZだけに。
250ccの2ストバイクって、パッと乗ってちょっとそこまで・・・という感じではないです。
やっぱり、乗るには多少なりとも緊張が伴います。
クルマ(スカT)より速いし、やっぱり危険だし。
もっと気軽に乗れるのがいいなぁ。
という事で、今度はシティコミューターに特化したスクーターを購入しました。
友人から格安で譲ってもらったのが、これです。
ホンダ DJ・1 R
都内の渋滞を移動するには、RZよりも格段に便利です。
それにDJ・1Rには、RZでは使いにくい切り札があります。
エンジンを切って押せば、歩行者に変身。
一方通行の逆走も可能だし、歩道も歩けます。
こうして、近場移動はDJ・1になりました。
そんなこんなで、私の周りの友人達も徐々に原付ユーザーへ。
そういうのが何人か集まってくると、前述の様な話も出てきたりするんです。
誰が一番速いんだろう?
中学生の自転車競走は、ハードだけで優劣は付きません。
エンジンたる乗り手の脚力の方が、むしろ重要だったりします。
ですが、今回は原付バイク。
乗り手のスキルよりも、ハードの性能が影響大です。
正直やらなくても、おおよその見当は付きます。
でも、やってみるんですよ。
と言うか、やってみたいんですね。
そんな話がいつしか盛り上がり、決行する方向で話を進めていきました。
まずは、コースの選定です。
外的要因は、なるべく排除しなければなりません。
バトル中、間にクルマが入ったりすると、それでもう勝負アリですからね。
という事で、脇道がなく、交通量が極端に少ない道路。
そんなの近所にあるのか?
あっ、ここなら条件に近いかも?
河川敷 堤防道路
河川敷にグラウンド等があると、人が横断する可能性があります。
ですがこの場所には、それがありません。
また、この道から分岐する道が1本しかなく、最後は行き止まりになっているので、ここを通過するクルマもありません。
という事で、今回のコースはここで決定しました。
ここは直線ではありませんが、Rが大きい為、スタートしたらスロットルを戻す事はありません。
乗り手のスキルなんて、ほとんど関係なくなります。
単純に、もうパワー勝負です。
なので、走る前から99%結果が分かっちゃいますけどね。
そんな公平とは言えない条件にもかかわらず、集まったのは4人です。
さて、このバトルの結果は如何に。
だいぶ話が長くなりましたので、続きは次回へ。
Posted at 2021/02/19 10:19:34 | |
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