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2021年06月09日 イイね!

本命はどのクルマ? 次世代自動車

本命はどのクルマ? 次世代自動車果たして次世代自動車は、なにが来るのでしょうか。

2030年代初めから順次、ガソリン車が販売禁止されてバッテリーEV(BEV)へ移行する模様です。

EUを初め、アメリカ カリフォルニア州、そして日本も、これに同調しています。

世界中のクルマをBEVにする事が、ゴールなのでしょうか?

BEVは、あくまで方法の1つ。

目指しているゴールは、こういう事です。



これ以上CO2を増やさない、カーボンニュートラル



本当は「増やさない」ではなく「減らしたい」くらいの勢いなんですが。

現在の主流であるガソリン車は、化石燃料を燃焼するのでCO2を発生します。

長年の技術開発によって、その量は大幅に少なくなってきました。

ですが、ゼロにはなりません。

そこで、走る為に化石燃料を使わないBEVであれば、クルマからCO2は出ない。

それがBEV化促進のストーリーです。

日本は海外に比べて、BEV化が遅いと言われています。

なぜなんでしょう?

日本には世界で初めて市販した、ハイブリッド(HEV)があります。

2017年のデータでは、登録車保有台数に占める割合が19%。

同年の新車販売比率だと、32%です。

今後もこの割合は、増えていくものと予想されます。

航続距離も長く、自ら発電するので電欠の心配もなし。

長い充電時間も不要で、使い勝手はガソリン車と同じ。

ただ少なくなったとは言え、CO2は発生させています。

環境、利便性を考えると、10年経っても主流はHEV, PHEVではないか、私は思います。

BEVは、航続距離、充電時間で課題があります。

あと10年で、ガソリン車並みの使い勝手になっているのか?

多少不便になっても、環境の為だと言ってBEVへ完全に舵がきれるのか?

ちょっと疑問があります。

なのに、なぜBEVが最有力なのか?






21世紀に間に合いました。

このコピーと共に、日本は世界初のHEV、プリウスを販売しています。

そこから、20年余り、その間、技術の蓄積も進んできました。

今は外部電力から充電する事で、よりエンジン依存の少ないプラグインHEV(PHEV)も拡がりつつあります。

更には、エンジンを発電機に特化させ、尚且つ外部電源の充電にも対応したシリーズ式ハイブリッド、レンジエクステンダーも控えています。

もちろん、日本以外の国にもHEVはあります。

ただ、こんな日本を相手に勝負するのには、あまりにスタートが遅すぎた、そう言えなくもないのです。






逆にBEVは、日本が不得手の分野です。

日本がHEVに力を入れている間、BEVは海外、特に中国が国を挙げての猛推進していました。

その結果、重要な部品である車載用リチウムイオンバッテリー(Lib)は、パナソニックが孤軍奮闘するものの、上位は中国、韓国のメーカーに占められています。

2020年のデータは、以下の通り。





BEVの性能や価格は、バッテリーの影響が非常に大きくなります。

BEVの性能は、完成車メーカーよりもLibメーカーで決まる、そう言われたりもしています。

もう完成車メーカーは最終組立だけになって、独自の個性も出しにくくなりそうです。

それにLibメーカーは、経済と政治を同じテーブル上で考える国が上位を占めているので、安定供給されるのか疑問もあります。

極端な考え方ですが、BEVはHEVが作れないメーカーが作るクルマ。

私は、そんな風に思っています。

Lib事情は、EUとて同じこと。

日本からのHEV攻勢を封じ込め、EU内雇用の確保を目論んでいた、BEV推進。

結局、Libは中韓依存になりかねないので、その思惑通りにはいかないかもしれません。

BEVで出遅れた日本が、それでも今ここで勝負するのが、果たして得策なのか。

法規制があるのでBEV開発もしなければなりません。

でも日本は、その先を狙うべきです。

起死回生の一撃、それが水素です。






私は、当面のゴールは燃料電池車(FCEV)だと思っています。

水素を使うので、CO2の排出はゼロ。

BEVの様に長い充電時間もなく、長距離移動も可能です。

ですが、現在市販されているとは言え、量産性にはまだ懸案あり。

以前よりは良くなったと聞きますが、あの価格でも採算が合っているのか、ちょっと微妙です。

また水素インフラも、増えてきたとは言え、まだまだ一般的ではありません。

そこに突如現れたのが、水素エンジン車。

水素インフラの問題はありますが、FCEVよりは現実的です。

しかも燃料系以外は、ガソリン車の流用が可能。

ガソリン燃料系を残しておけば、両方の燃料で走れます(バイフューエル)。

こちらも課題山積ですが、期待したいですね。






日本が水素エンジンに拘る、もう一つの理由。

それは雇用の確保です。

BEVになると、ガソリン車より部品が減るので、それに伴う雇用もなくなります。

関連企業が多く裾野が広い、日本の自動車産業。

その就業者数は550万人、日本の就業者数の9%を占めています。

実は私も、その末席のひとり。

しかもエンジンに関連する仕事に従事しています。

私が社会人になったのは、昭和の終わり、1988年。

就職するにあたり、いろいろ考えました。

第1希望は、自動車関連。

好きな仕事ですから、定年の60歳まで40年は仕事をしたいと思っていました。

しかし、果たして自動車産業は、40年存続出来るのだろうか?

自動車が何かに置き換わる事はないでしょう。

多分40年では、空を飛んだりはしないだろうなと。

ですが、エンジンはどうなんだろう?

時はバブルど真ん中。

温暖化の話もなくはなかったですが、それよりも石油枯渇の心配がありました。

ガソリンの枯渇が、ガソリン車の終焉。

ですが、それも過去の話。

掘削技術の進歩で、石油枯渇の時期も徐々に後ろへずれていきました。

自動車も燃費技術の進化、HEVの誕生。

ガソリン需要が徐々に少なくなるなんて、当時では考えFられない様な事も現実に起こっています。

そして21世紀を迎え、2021年になった現在。

ガソリン車は今日も街を走っています。

最近の世界的なBEV化に、とうとう私も仕事を変えなければならない時が来たのか、そう思う様にもなりました。

雇用環境も変わりはじめていて、定年も70歳まで延長されそうな雰囲気です。

どうやら私が就業しているうちに、ガソリン車の死に水を取る時が来るのか、そんな寂しさも感じていました。






そこに来て、水素エンジンの発表。

このシステムだと、私の担当部品は存続します。

恒久的なものではないかもしれませんが、なんとか実用化してほしいものです。


それにしても、FCEV, PHEVを推進しているトヨタから、まさか水素エンジンが出てくるとは、思いもしませんでした。

こういう夢のある話を出すのは、ホンダの役割じゃないのか?

ホンダも三部新社長のあいさつで、2040年までにはEV、FCEVのみにすると発表しています。

こんな事だったら、日本はトヨタだけあればいい、って言われても仕方ないです。

ホンダって、自分達にどんな期待が掛けられているのか、知っているんしょうか?

ホンダの低迷って、このあたりも関係しているんじゃないのかな。

ホンダらしさってなんだろう? もう1度考えるべきだと思います。
Posted at 2021/06/09 10:23:25 | コメント(5) | トラックバック(0) | よもやま話 | 日記

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何シテル?   08/21 21:22
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