
クランクシャフトからのオイル漏れ修理に加え、
3•4番シリンダーの圧縮漏れを修理しないといけなくなりました
大まかにこんな感じで進めていきたいと思います
先ず【オイル漏れ】
スピーディ・スリーブで漏れは一旦収まったものの、少しづつ漏れるようになってしまいました

一昨年、群馬のアドバイザーから引き取ってきたオイル不足でクランクシャフトが焼き付いたY10 4WDのエンジンブロックを、修理して載せ替えます
約1年前にバラし始めて、その後放置状態
【圧縮漏れ】
問題がエンジンブロック側であれば、先のブロックに載せ替えで一緒に解消
シリンダーヘッド側の問題であれば、現在のヘッドを修理していきます
が、ヘッド修理が困難であれば、元々のパンダのヘッドを使います

そう、現在のシリンダーヘッドは先のY10 4WDエンジンブロックのペアだったものでした
元々のパンダのシリンダーヘッドは、バルブガイドの偏摩耗からバルブガイドの打ち替えにチャレンジしたものの失敗し、バルブガイドが抜いてある状態で保管してあります
その修理中にY10エンジンを入手したのでした
いずれにせよ、エンジンは降ろすことになります
アドバイザーからは『(車体)フロントを持ち上げて、下から抜け(・∀・)』と言われていました
更には、ヘッドを外して軽くなったエンジンを下から降ろされた方のブログを、もう何年も前に読んでいました
どうせヘッド、外すんだから同じように…とも思いましたが、先々のことを考えて、エンジンクレーンを導入する方向で考えています
ということで、経験のない
・エンジンの脱着
・クランクシャフトのメタル交換、ひいては腰下のオーバーホール
の方法などを調べていましたが、週末は実作業を進めないといけません
今週は夜勤だったので、夜勤明け土曜日は休息
日曜日の僅かな時間ですが進めていきます
とその前に
TKさんから受けたアドバイス、『タイミングベルトのコマ飛び』の有無を確認します
突然の発症、そして時間を置いて圧縮漏れが悪化したことから、バルブタイミングのズレが大きくなった可能性も考えられます
理屈としては全気筒で同じように起きるのでしょうが、それはあくまでアタマの中のこと
とにかく確認するのだ!

プラグは全て抜いてあるので(そもそも圧縮漏れてるし笑)、カムシャフトは軽く回せます
1番のプラグホールにインシュロックを差し込んで、飛び出し具合で上死点も一緒に確認します
カムスプロケットのタイミングマークを合わせて、カムを回していきます
ピストンが下がってインシュロックが引き込まれ、ピストンが上がってくると昇ってきます
結果、タイベルのコマに欠けはなく、タイミングマークと上死点も合いズレはありません
ではヘッドを…といきたいところですが、今日はタペットカバーを外すまでとします
タペットカバーのボルト、以前増し締めしたのに緩んできていました
ゴムパッキンが痩せたのか?(´・ω・` )

パッカーん!
オイルは汚れてるけど、めちゃキレイです
このヘッドに替えてから、まだ3万3千kmほどですから
タペットカバーの裏面もキレイなものです

問題の3,4番シリンダー
カムを回してバルブリフターの動きを確認します
どのリフターもキチンと上がり切っているように見えます
もうヘッドを開けないとわかりません
まぁ元々外すことになってましたが
実は、外したヘッドを小屋に持ち込むと、作業スペースが狭くなってしまうので今日は外さないことにしたのでした
ので、タペットカバーを戻します
その小屋

Y10ブロックから外したクランクシャフトとキャップ、メタルがこんな状態なのでした
メタルは潰れて一部は欠け、クランクピンは焼けて縦方向の黒い焼けスジ
この焼けを落として使えるかどうかを判断しないといけません

とりあえずこの状態で、クランクジャーナル(白矢印)、クランクピン(赤矢印)の直径を計測してみました
ヘインズのマニュアルには、
・クランクジャーナル 43.980 to 44.000 mm
・クランクピン 37.988 to 38.008 mm
とあります
うーむ、1000分の1ミリ
手持ちのマイクロゲージは100分の1=0.01mm単位、それ以前に幅25mmまでしか計測できません(´・ω・` )
まぁとりあえず、ということで0.01mm単位のノギスで計測することに

クランクジャーナルは、フロント、左側から44.01(mm)、43.98、43.96、43.96、43.96
うーむ、ノギスの押さえ方次第で変わってしまいます…ムズイ(´・ω・` )
とりあえずは目安だし手間を掛けるほどではないと、それぞれ一ヶ所づづのみの計測としました
さぁ焼けているクランクピン
1番から順に、37.96、37.90、37.96、37.78
焼けていない3番に対して、他は同じか小さく、特に4番が極端に小さい
深いキズにハマってしまったのかもしれません
さて正確性に欠けるとはいえ、この最小値37.78mmはどうしたものか?(´・ω・` )

アンダーサイズのメタルがありました
『アンダー』だから薄くなると思っていましたが、後に逆だと知りました

アフターパーツメーカーのカタログにも記載あり、ebayでも販売されています
なんとかなりそうです
が、アンダーサイズのメタルを入れるとなると、1〜3番はどうするのか?(´・ω・` )
4番だけアンダーサイズ?
1〜3番をアンダーサイズに合わせて研磨するなんて、手作業じゃどんだけ手間掛かるの?
素人ならではの疑問で悶々し始めました(・∀・;
でも待て、とにかくこの焼けを落とさないと
試しにどの程度落ちるのかを試してみます
4番クランクピン

これを、皆さまご存じ『ピカール』でゴシゴシ…

黒いところは落ちてきましたが、ツメに掛かるキズが目立つようになってきました
とりあえず指で擦っただけなので、それなりのコンパウンドと、ちゃんとした手順ならまだ進むのでしょう…ホントか?笑

3番はスジがありますが、焼けていません
これのスジが無くなるのを目標とします
が、この状態までどれほど掛かるのやら?

それとシリンダーブロック
一気に外すのをためらったので、まだピストンは抜いていません…まあ簡単に抜けちゃうんですけど笑
せっかくならピストンも、いやいや、そもそもメタル逝ってるんだからピストンもシリンダー壁も確認しなきゃ!
いやまて、こっちは一時的に使って、降ろした方でキッチリやった方が!?
あぁどこまでやるのか、迷うところです
というのも、

いよいよパンダリーノ2022の動きがあります
エントリーは3月1日からで、間も無く
昨年2020+1はバモス参加でしたから、今年はなんとか
車検は4月末だが、多少ズレても仮ナンバーで受けることには抵抗は無い
冬の間に来冬の薪ストーブ復活の準備を目論んでいたが、これも延期か…
とにかくパンダリーノなのだ!(・∀・)
ということで、勉強しながら進めていきます
次はヘッドを開けてみるかな?
つづく…(・∀・)