皆様こんにちは。JASHSです。
新型XVの発売日に当たる昨日、
スバルさんがメディア公開する形で新型XVやインプレッサの衝突実験等を実施したようです。
【動画】発売日にスバル 新型XVがガシャーン!日本一安全かどうか試してみた
記事の動画
同じ衝突実験の別動画
このような発表方法をとること自体が、スバルさんが新型XVやインプレッサの安全性に対して大きな自信を持っていることの表れだと思いますし、
こういうボディー剛性や受動的安全装備による安全性のアピールは、他のメーカーもどんどん行って欲しいと思います。
それがヘッドレストや6エアバッグの大切さを消費者へ周知することにつながり、さらに全車標準装備につながるのなら、JASHS的にありがたいことこの上ないと思います。
例えそれが売らんが為の戦略であったとしても、受動的安全装備の普及につながるならどんどんやれ~って思う訳です。
新型XVが、インプレッサと同じく最低価格約214万の最下グレードから「アイサイト」に「6エアバッグ」に「ニーエアバッグ」に「歩行車エアバッグ」まで標準装備しているというのは、大いに賞賛すべきことだと思います。
ただし、
「問題の本質」を自動車メディアはけして伝えてくれない。
新型XVのボディーサイズは、
全長4465㎜×全幅1800㎜×全高1550㎜
ベースとなるインプレッサスポーツのボディーサイズは、
全長4460㎜×全幅1775㎜×全高1480㎜
ボディー自体が相当にでっかいわけですよ。
問題の本質は、それよりも小さくてボディー剛性も弱い軽自動車や小型車に、6エアバッグ標準装備じゃない車や、ひどいものだとヘッドレストさえ装備していない車がたくさんあるということです。
例えば、先日発売になったダイハツ「ミライース」とスバル「XV」のサイズを図面で比べて見ると、
上がXVで、下がミライース。
(図面はそれぞれ公式サイトより(加工してます。))
こんなにも大きさの違いがあるわけです。
当然、衝突安全に関してはXVの方が安全性が高いのは間違いないでしょう。
そして、
当然、事故の時の危険度はミライースの方が高いと言えると思います。
(当たった後の話なので、軽い車だから早く止まれるとか、そういう条件は抜きで考えて下さい。)
で、
それだけ大きさに違いのある車ですけど、普通に考えたら、
「危険度が高い方の車にエアバッグをたくさんつけよう。」
ってなるのが常識的な考えですよね。
でも実際は、
危険度が低い方は、日本車の中でもトップクラスのエアバッグ数を標準装備していて、
危険度が高い方は、サイドエアバッグが装備されるグレードはあるけど、基本は2エアバッグのみで、ヘッドレストが無いのもあるっていう状態。
メディアはこれを伝えないし、消費者も知らない人が多い。
装備表見れば分かるんですけどね・・・。
軽自動車や小型車には、安全性の低い車が平気で売られているわけで、
私のような経済状態の人間は、そのような車をメインカーにして生きていかなければならない訳ですが、それはいつもメーカーから、
「貧乏人は死んでも構わない。」
と言われているような気がして落ち込むんですよねえ。
※軽自動車は好きですし、軽自動車に中・大型車なみのボディー剛性を持たせろなんて無茶なことを言ってるわけではありません。せめて6エアバッグに全席ヘッドレストくらいは標準装備して欲しいということが言いたいのです。
失礼しました。
Posted at 2017/05/25 12:12:11 | |
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