2013年11月17日
芸術家の宿命でありましょうか、
精神状態が常に不安定、
先生の前では頭が真っ白になってギターが全く弾けなくなる伊助です、こんにちは。
先生が譜面を指差され、ほら、ここよ、ここ、ドミソ~よ、
と掩護して下さるんですけれど、譜面を見たって目に入らない、
ドミソと言われてもどこを押さえればいいのかわからない、
いったいぜんたい、自分が誰なのかもわからない状態に陥ってしまうのであります。
だって、最初のウオーミングアップのドレミの練習の時から
先生のきびしいダメ出しの嵐なんですから曲に入ると緊張のきわみであります。
九回裏、一点リード、2アウト満塁、一打逆転サヨナラの大ピンチ、
ここで平凡なライトフライ、
これをいとも簡単に見失い、落球、かならず肝心のところでエラーする男、
それが伊助でありますのでありますのです。
この場面であざやかなファインプレーでチームのピンチを救う子、
あるいはサヨナラ打を放ってヒーロになる子、
伊助との差は何なのでありましょうか。
一族の希望、誇り、何をやっても誉めてもえらえる自信満々の龍三郎ちゃんと、
一族の恥、いらない子、出来れば死んでもらいたい子、負け犬、野良犬の目の伊助ちゃん、
育ち方の差でありましょうか。
というワケで松屋で朝定食食べてから一生懸命練習したいと思います。
ただのドレミがこんなにムツカシイものだったとは。
基本が肝心、といいますけれど、
その基本が一番ムツカシイです。
基本的なお勉強をマトモに習っていないゆとりっ子たちがバカなのも納得できるお話です。
基本的なトリガラスープを作れないものだからドロドロのヌタヌタのこってりスープでごまかす、
脱サラ素人とんこつラーメン店がすぐつぶれるのも納得できるお話です。
ちかごろではそれに更に魚介スープなんぞを付け足して
なんとか素人臭を消そうとするラーメン屋が増えましたな。
また、そんなのを喜ぶ素人ラーメン通がいるものだから
店主がいつまでたっても気がつかないのです。
基本が肝心、と言ったって、
素振りとキャッチボールはとても上手だけれど、野球がヘタ、ではお話になりませんよ。
ではさようなら。
Posted at 2013/11/17 10:49:09 | |
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