これやこの大和にしてはわが恋ふる
野守も不見や君が栗食む
( 万葉集第一巻35番 坂上田村麻呂 )
類は朋を呼ぶ、と申しましょうか、
パチモンのガイジンだとかアウアウだとか、伊助にはまともな取り巻きが居ないものだから
ホモのカップル、ジャズマン用語でも~ほ~の、
よっちゃん&カトさんからこんなにでっかい丹波栗を頂きました。
さっそく調理した伊助です、こんにちは。
本来であれば一ヶ月程度、新聞紙でくるむかオガクズに埋めるかして、
水分を抜き甘さを凝縮させねばならぬのでありますけれど、
ガマンならんのですでに茹でちゃいました。
鬼嫁に全部食われる前に2個ぐらいは食べたいものであります。
茹でている最中に背筋にいやな悪寒が走りましたのです。
ふりむくと鬼嫁が立っておりましてこう言いました。
『 あんた、ついでやからニラ胡椒も作って 』 。
おいこら鬼嫁、オレはいつからおまえの専属料理人になったのだ?
米国映画を観てみろよ、料理人は全部黒人だろ?
軍隊の料理係はいつも黒人二等兵だろ?
ちゃんこ番はペ~ペ~のフンドシ担ぎの仕事だろ?
なんでオレさまがやらにゃあならぬのだ?
と言おうと思って止めました。
『 だからあんたにやらせるのさ 』 と言われることが分かっているからであります。
ですから早速ニラを洗って乾燥中。
紫草のにほへる君を憎くあらば
三笠の山に韮を干しつつ
( 万葉集別巻 拾遺集2番 源朝臣頼光 )
あとは刻んで伊助秘伝の調味液と混ぜるだけであります。
これだけのニラを使っても完成時にはキューピーマヨネーズのビンの半分ぐらいになりますのです。
ですから一生懸命作ったようには見えませんのです。
ですから誉めてもらえんのです。
辛いです。
辛いと言えばボクはむかし、とある業界で丁稚奉公しておったのであります。
いつもはお昼に仕出し弁当を食べるのですけれど、その日は日曜日でお弁当はお休み、
今日は何が食えるのかな~♪ と楽しみにして配達から帰って参りますと
その家の息子のやすし君(実名)を筆頭に皆でお昼ごはんを食べておりましたのです。
鶴橋で買って来た美味しいキムチにレンジでチンしてジュンジュンになった叉焼を漬け込んで、
そいつを白いごはんでかき込んでいる最中でありましたのです。
うわ~、美味そうだなあ♪と思った瞬間、その家の奥方がこう言いました。
『 今日はヒマやし、もう上ってええで、ほな、ごくろさん、さいなら。 』
辛かったです。
食いたかったです。
ほな、さいなら。
Posted at 2014/10/05 20:31:21 | |
トラックバック(0) | 日記