2014年10月06日
ヒマだからみんカラ的にはつまんないお話をしたいと思う伊助です、こんにちは。
あかねさす むらさきの往き禁野往き 野守も見ずや君が袖ふる
むらさきの匂える君を憎くあらば 人妻ゆへに我恋しかめやも
大阪大学犬養先生訳
あらいやだ、あなた、手なんか振って、人が見てますわ。
かまうもんか、愛しているんだ!
学校の古典の時間、夢見がちなオールドミスの先生が遠い目をしながら
ああ、なんてローマンチックなお歌なのでございましょうか、
と説明を受けた方も多かろうと思いますのですけれど、
この歌が詠まれたのは天智天皇7年、すなわち668年、
額田王38歳、天武天皇37歳でありますのです。
当時の平均寿命からするとかなりのご高齢、ジジイとババアであります。
では、くわしく解説して参りましょう。
むらさき野とは何か。
禁野(標野)とは何か。
しめの、とは周囲をシメ縄で囲んで関係者以外立入禁止にした狩場、御領牧場であります。
紫野、とは禁野のとなりに併設された皇族用の薬草畑でありますのです。
天智天皇以下、宮中の男女がわいわいとそこへピクニック、狩りに出かけたのであります。
禁野は女人禁制、紫野は男子禁制、でありますから
男は狩り、女は薬草摘みをしておったワケであります。
さあ日も暮れて次は2次会、酒宴であります。
そこで上記2首が詠まれたのであります。
額田王は天智天皇の愛妾で天武天皇の元カノ、と皆は知っておるワケであります。
酔っぱらえば感覚が鋭くなるジャズマンの伊助でありますから酒を呑みながら鑑みますに、
当時の年齢、場の空気等を考慮しますと、
授業で習った意味とはまるで違うことに気がついたのでありますのです。
伊助訳
おとなしく猟場で狩りをしておればよいものを、
女見たさに禁野から出たり入ったりして手まで振っとるわ、あのドスケベじじいのバカ。 額田王
うるせぇババァ、おまえ薬草臭いぞ? はい? ああそうですか、
はいはい、そうですそうです、今でも愛してますよ、ケッ! ババぁの分際でwww 天武天皇
おそらく天智天皇以下、むかしからの関係を知る万座の酔客たちは大爆笑であったでありましょう。
文学少女の夢を壊してごめんなさい。
犬養先生、ごめんなさい。
テストで書いたら0点になるから注意してね。
ほなさいなら。
Posted at 2014/10/06 07:07:16 | |
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