このスコアを見れば譜面を解さぬ御仁であっても
流麗なメロディであることぐらいは解る、と思うのですけれど、
伊助が弾けば伊助の話し言葉そのままに訥弁、朴訥、絶望的な伊助です、こんにちは。
新たなる課題曲のタンゴであります。
力を抜きなさい、力を抜きなさい、と先生は何度もおっしゃるのでありますけれど、
悲しいかな、ガテン系のお仕事で鍛えちまったこの体、
力が抜け去るのはお亡くなりになるときだけでありましょう。
毛は抜けるんですけれど。
装飾音付きの和音、ただ絶望あるのみ。
装飾音付きの3連符、ただただ絶望あるのみ。
いったいぜんたい、伊助にどうせよと神はおっしゃるのでありましょうか。
超絶技巧曲のパガニーニの方は、
こんなの基本練習よ! 毎回レッスンの始めに弾いてもらうわよ!
と絶望的なことをおっしゃる。
絶望しながら絶望のタンゴをカミながら、トチりながら弾く伊助を尻目に先生、絶賛有頂天中。
このバイオリンのハゲと競演するんだそうであります。
こんなオッサン、どうせ気ムツカシくて近寄りたくないなあ、と思いますけれど、
オバチャンに囲まれたらただのスケベなオッサンのようであります。
なんだ、オレの仲間やん。
またチケット買わされました。
しばらくお昼は抜きです。
ああでもこんな調子でアルハンブラに辿り着けるのでありましょうか。
先生、もうクラシックはあきらめるから湯町エレジー教えてください。
クロサワの、酔いどれ天使の、演歌師の、あのカッコいいギターでもいいですよ。
たしか、この曲だったなあ。
Posted at 2013/11/08 19:11:06 | |
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