
4月上旬の「ハイパーミーティング2016」で成約
→4月下旬に訪店(インストール出来ず→データ吸出し後対策)を経てやっとインストールできました。
みんカラ上で当ECUのインプレ記事を殆ど見掛けないので、興味ある方の検討材料になれば幸いです。
←「HYPERREV Vol.208 スバル・レヴォーグ No.2」ECU特集記事でも紹介されていますので併せてご確認ください。
①概要

現在は少し内容が更新され、WRX S4(VAG)対応
DELTABOX D-mautiキャタVer 12万円(税別)が設定されています。
ECU書き換えツールはECUTEK(エクテック)製
※B型の一部でライブラリに登録されていないロットが有りましたが、現在は対策済みで問題なくインストール可能です。(当方の車輛がそれに該当)
※2016/9/7追記:C型はECUの設定がかなり変更されており、9月時点では対応不可。
近々、C型入庫予定が有るのでそのデータを読み出してECUTEKで対応して貰ってからの判断になるとの事。(9/2に確認)
※2016/10/12追記:C型もインストール可能になりました。
みん友さんのrazona3さんのC型が対応済
元を正せば昨年末に別のECUをインストールするつもりでしたから、半年待つ結果となりましたが待った甲斐がありましたww
過去の経緯は下記Blogにて。発表後、ボス、久太郎さんと速攻で東雲店へ話を聞きに行ったのも今となっては懐かしい思い出ですww
https://minkara.carview.co.jp/userid/2492735/blog/37007116/
https://minkara.carview.co.jp/userid/2492735/blog/37079129/
https://minkara.carview.co.jp/userid/2492735/blog/37762468/
②インプレッション
300km程走行出来たので感想をww
本当に良く考えて作ってあります。FA20DITが本来持つポテンシャルを上手く引き出しています。
インストールによってストレス無く、よりスムーズに廻るエンジンに変貌しました。
「気持ちいい」エンジンになったとも言えますww
FA20DITエンジンに感じる不満は下記2点に集約されるのではないでしょうか?
・発進加速時のモッサリ感
・中間加速の段付き(1クッション遅れて反応)
上記2点の解消に加え、黒金がECUに求めた条件は下記2点です。
・速度追従クルコンについて上限値(114km)以上で使用出来ること
・SI-DRIVEのI(インテリジェント)モードはブースト値が低いマイルドな仕様であること
上記を満たすECUがなかなか無い中、興味を持ったのが、EastCloud DELTABOX D-Multi でした。
このECU一番の売りである「ブーストコントロール機能」について、先日のBlogで
SIドライブ(3パターン)×ブースト(15パターン、0~1.4)=45パターン
に変貌したと書きましたが、ブースト設定はピーク値になるのですが、設定を弄ると微妙にブーストの掛かり具合が変化しますのでユーザーの好みや走りのシチュエーションに合わせて調整する事が出来ます。

ブーストコントロールはアイサイト速度追従クルコンの「速度設定ダイヤル」で行います。

マルチインフォメーションモニターの「ブーストメーター画面」で設定値が確認できます。
各モードにおける走行インプレッションです。
かなり綿密にスロットル開度の調節を行ったようで、踏み込んだだけリニアに反応するように仕立てられています。
Iモード
発進時におけるモッサリ感が無くなり、まろやかで綺麗な加速をするようになります。
ブースト0.8位だと一般道を普通に走行する分には問題ありませんが、国道等でチョットした加速が必要な時に物足りなさを感じました。ブースト1.0位あると過不足なくなります。
スロットル全開にならないように設定されているとの事ですが、充分速いと言えます。
チラシでは「スーパーECOモード」と表記していますが、設定と走り方次第で如何様にも持って行ける印象です。
Sモード
ブースト1.0~1.2でテスト。ノーマルより1割強パワフルな印象です。但し高速巡航時にはあまり変化を感じる事はありません。
ブースト1.2で100kmからの中間加速を試してみましたが、若干の反応遅れは感じるもののかなり改善されていました。リニアトロニックの特性上、これ以上の改善は難しいかも!?
S♯モード
当ECUの最大ブースト1.4で高速道路の流入とフル加速を試しましたが、はっきり言って怖かったです。久しぶりにシートに体が押さえつけられる加速Gが体感できましたww
シート交換しておいてよかったです(汗
エンジン関係は下記パーツを装着しています。
・マフラー:GANADOR VertexSports GDE-406ST
・エアフィルター:AVO turboworld パネルエアフィルター
・アーシング:Kai Power 7Pダイレクトリターンアーシング
ガナドールマフラーとの相性は良好です。PBS(パワーブーストシステム)を上手く使いこなせている感じ。燃焼状態が良くなった影響か、テールの煤は明らかに少なくなりました。
油温、水温はノーマルとほぼ変化なし。
速度追従クルコン
このECUのもう一つの目玉機能で、上限値が114kmから135kmに変更されています。
黒金はどうしてもこの機能が欲しくて他のECUを我慢しました。
上限値が変更された事で、高速走行時のストレスが一つなくなりましたww
上限値の135km付近を使用する機会は殆ど無いと思いますが、新東名で120kmが使用出来るのは有難いなと。
但し、ブレーキの負担(特にリア)が増す筈なのでブレーキ強化はしておいた方が良いでしょう。

上限値変更の証拠画像ですww
高速道路での使用について、上限値が上がったことで有用性がさらに増しました。
Sモードでのよりパワフルなセッティングとの相性は良好で、あらゆる速度域において余程でない限り前走車の加速に余裕で追従できます。
追い越し車線を使用する機会が多い方は特に重宝すること請け合いww
③導入について
こういった方にオススメできます。
・速度追従クルコンの制限を解除したい方
・自身である程度ブースト値の設定を行いたい方
・1ランク上の動力性能が欲しい方
但しデメリットもありますので了解の上、自己責任で。
・メーカー保証が効かなくなる。
・ディーラー入庫時に何らかの指摘をされる可能性がある
・リコール対応時のリプロでデータを抹消される可能性がある。(この場合、東雲店へ出向けば対応してくれます)
作業時間:約1時間
※インストールにあたっては担当者(スポーツ担当:田中さん)にアポイントを取ってから行く事をオススメします。
インストールにあたっては最低限、下記パーツは交換・追加した方がいいと思います。
・マフラー(中間パイプ以降のもの、HKS製品がオススメ)
・エアフィルター(未装着の方はお店でチョイスした方がいいと思います)
・ブレーキパッド
・リアメンバースペーサー(リジカラで可)
・高剛性且つコンフォート性能に優れたタイヤ(純正225タイヤ装着車のみ)
エンジン関係パーツはマフラー交換+純正交換エアフィルター交換推奨(ノーマルでも可)となっています。
ご担当に伺った話だと、インタークーラー装着(インテークパイプ含む)は問題ないそうです。
(エンジン負荷低減の観点から効果的なパーツとのこと)
一方で剥き出しタイプのエアクリーナーはNG。遮熱板、遮熱BOX付でも怪しいと。エアフローセンサーが繊細な為です。インストール時に確認を取った方が良いです。
(担当は明言されていませんでしたが、SYMSカーボン製エアインテークについても微妙そうです。)
HKSメタルキャタライザー装着車には「DELTABOX D-mautiキャタVer」12万円(税別)が用意されています。DELTABOX D-mautiからのアップデート(差額2万円(税別))もあり。
エキマニ装着車についてもメタキャタ装着に準じた対応となるようです。
④まとめ
長々と書き綴りましたが、
100点満点を上げて良い出来だと思います。
スーパーオートバックス東京ベイ東雲店の田中さんスゲーよとww
変化が判り易く体感できるので、導入効果は誰にでも感じて貰える筈です。
私が同ECUを最も評価しているのはブーストコントロール機能の上限を1.4(本来は1.5)に設定、速度追従クルコンの上限を135km(本来は140km)に設定する等、若干のマージンを残しているところです。チューニング(特にECUチューン)はマージンを削る事でポテンシャルを引き出すものではありますが、マージンを多く残す一方で決められた枠内で最適化されたのがDELTABOX最大の特徴と言えるでしょう。
結果、エンジンへの負担が軽減出来ますし、メンテナンスについてもそれほど神経を尖らせる必要はありません。
これでエンジン性能について概ね満足できました(未だやりたい事は残っていますが…)
ノーマルでこの性能だとメタキャタver.は確実に10%上乗せになる筈ww
オススメ度で行けば、リアメンバースペーサーに並ぶレベルですww
イベントやセールで定期的に割引(2割引程度)を実施していますので、それに合わせてインストールされる事をオススメします。勿論、自己責任でお願いしますww