
気に入ったクルマと巡り合い、乗り換えについて考えることは少なくなったものの、誰しも些細なきっかけで長い間記憶に留まっている車って存在するのではないでしょうか。
脳裏には浮かびながら、ご縁に恵まれていない対象。
自分の場合、今でも惹かれるモデルは複数ありますけれどその一台にST165セリカGT-FOURが挙がります。
広島転勤時代の借り上げ社宅の駐車場に停まっていた記憶。
遥か30年近く前、自分より年上の、お洒落な若いご夫婦がオーナーだったと思います。
品川ナンバーでホワイトのボディカラー、いつも眩しいくらいピッカピカな状態で静かに佇んでいる姿にそこはかとないインパクトがありました。
どちらかと言えば、武骨に見えるDR30に乗っていた頃のこと。
初めての愛車に、ただ速さだけを追い求めていた毎日。
対して、流面形のスタイルはエレガントながら、同時に軽量コンパクトでハイポテンシャルな四駆のパワートレインを生かし、WRCへのエントリーを果たした戦うマシンのイメージ。
その一種アンバランスな個性に、強く魅力を感じました。
先日、都心を走るST185に遭遇し思い出しましたが、悲しいかなセリカそのものも街中ではめっきり見掛けなくなりました。
冷静に考えれば、チャンスはかなり限られる年齢ですから、想いの残る車達を一度だけでも存分に走らせる機会が到来しないだろうかと妄想する、言わば夏の夜の夢の時間です。
Posted at 2017/08/26 20:52:28 | |
トラックバック(0) |
Excellent car | クルマ